- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040821993
作品紹介・あらすじ
19世紀末のウイーンに現れるや、絢爛豪華な作風で美術界を代表する画家となったグスタフ・クリムト(1862-1918)。没後100年を迎える今、主要作品のすべてをオールカラーで1冊にまとめました。美しい絵画を楽しみながら、最新研究を踏まえた最新のクリムト論を知ることができる決定版の1冊です!
感想・レビュー・書評
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娘が図書館で借りたものを読みました。
猫を抱いているクリムトの写真が好きなのですが、小さく載ってました。
やはり抜群に絵が上手い。
黄金様式は有名ですが、風景画もとても良い。
すべてカラーで掲載されているのが良いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ワールドワイドな方である事は良く分かった。
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クリムトの作品を日本で見れる機会ってほとんどないので(なんたって2点しかないから)六本木も上野もGW前に行ってきた。
でもって、そんな機会を無駄にしないために、この本で予習した。新書版なので絵は小さいけれど、初期の作品から風景画、素描にデザイン画、そしてクリムトと言えばの黄金絵画でクリムト三昧の内容。入門書としてとてもわかりやすい。
若い頃のクリムトは実弟や美術学校の同僚のマッチュと手を組んで、もろに体制側のアカデミー好みの絵画を描いていた。ウィーン美術史美術館やブルク劇場などハプスブルグ家ゆかりの施設の壁画や天井画を制作している。それだけ認められていたということだ。クリムトの絵のイメージからは想像つかない、それはそれはきれいな歴史画だ。アルマ・タデマの絵かと思った。
しかし、アカデミズムの閉鎖的な体質と進歩しない表現方法に嫌気がさして、新たな芸術表現を求めて分離派を結成する。良く知られているようにウィーン万博などでジャポニズムに触れ、美術学校でも日本の芸術表現を学んだ経験が活きた。
金を使うのは琳派の影響だし、額縁や余白の装飾を見ると、あぁ日本っぽいと思う。
でも風景画なんかはシニャックに感化されて点描を取り入れるし、上野の会場にはセガンティーニの影響が見られるなんて説明のあった絵もあった。見た感じは、えっ?どこが?だったけど。(クリムトの絵じゃなかったかもしれない)
日本人だから日本の影響ばかりに目がいきがちだが、顔の描き方なんて、まんまクノップフって感じだし、いろんなものを取り入れて新しい芸術をつくろうとしたんだなっていう意欲が伝わってきた。
今回のクリムト展、上野はクリムトに絞った内容で、六本木のほうはウィーン世紀末美術に幅を広げた内容。
どちらが面白いかというと、六本木のほうが面白い。ハプスブルク家と絡めたウィーン世紀末の時代背景の展示が丁寧で、クリムトが登場する前の流行りと、クリムトの画風の変遷がよくわかる。工芸品も多数ある。先に六本木を見てから上野の展示を見たほうが流れがわかっていいかも。
開催直後に行ったためかどちらも思ったほど混んでなかった。上野には東寺から唐沢寿明似のイケメン帝釈天が来てるし、大きくなった熊猫もいるし、六本木は2階でスルタンの秘宝が観れるから、黄金や宝石に惹かれた人はエスカレーターを昇っていったんだろう。うまい具合に分散してるのかもしれない。 -
クリムトの歴史がよくわかる。
ちょうど今東京で美術展が行われているので気になった。
黄金=クリムトと言われているようだがどちらかというと闇のような印象を受ける。
現物をみて受ける印象はどうなのだろうか・・・。 -
稲垣吾郎さん、クリムト展で音声ガイド!?
4/23東京都美術館で開催のクリムト展で、
稲垣さんがスペシャルサポーター就任!予習の一冊はいかが? -
2019年6月9日に紹介されました!
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クリムト展の事前学習として
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実は、世紀末じゃないんだ。
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年代順に代表作をわかりやすく解説している。
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いつかクリムトの作品をこの目で観たい♡