「コト消費」の嘘 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 65
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040822082

作品紹介・あらすじ

「モノ」より「コト」ってホント?

連日メディアをにぎわす「コト消費」という言葉。
だが言葉に踊らされて「コト」だけを売り、売上に結びついていない事例も少なくない。
また「コト=体験」といった表層的な理解で語られることも多い。
「コト」と「モノ」をきちんと結びつけ、「買いたい!」「また来たい!」と思わせる売り方を、
多数の実例から紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 大半は店舗の事例だった。シェアリングエコノミーの台頭など、ますますモノの所有に価値を見出さない生活者が増えていくことが予想されるなか、蔦屋書店が2011年12月にオープンさせた代官山T-SITEのように、ただ本を売るだけでなく、プレミアエイジ(60代以上の団塊の世代)を対象に「心地よい」「ワクワクする」「知的な興奮がある」などのライフスタイルを売り物にしたコト消費に時代がシフトしている。しかしコトとモノをつなげられていないビジネスモデルも多く、コト消費を意識した戦略だけではダメだというのがこの本の趣旨。

  • モノに満たされ、所有よりもシェアで事足りる現代の、モノ消費からコト消費への動きに見られる残念さの正体と課題解決のための提言。
    コト消費を7つのタイプに分類してみたり、コトモノ消費のすすめ、顧客を安全地帯に置き商品説明を詳しく、のれそれで熱を生み出す、人を全面になど、ストーリーを生み出し、モノガタリ消費につなげるといった内容になっている。
    コトにせよモノにせよ、商品・サービスを売る側の視点で、売り手のストーリーを売り込む印象が強いが、購買者の満足・納得・自慢・記憶などに響くストーリーであり、購買対象であることがポイントなのではないかと感じた。
    18-14

  • ○コトが嘘、ではなくコトの使い方が嘘、の人が多いかもね

    "コト"という単語が使われて久しい。
    わたしの所属する組織ても、十年来「モノからコトへ」とさまざまな利用者提案を変えてきているが、モノ・コトの内容について冒頭からよく理解させてくれる。

    本書はその解説だけでなく、言い古されつつある「コト」という単語にスポットをあて、「コト消費」という単語を軸にコト活動を類型化する中で、本当にその単語の使われ方が作者の意図と合っているのかという点を明確にしている。

    提案の軸が「モノからコトへ」になるとしたら、モノはどこへいくのだろう。実際にはモノはどこにもいかず、購入される・利用される主体であるはず。ここが筆者の言いたかったことでないかなと思うが、コトを話すなかでモノにつなげていく、という視点がないといけないのだ。
    推して知るべし、と言われればそうだが、コト提案だけでは足りないと気づくためには、コト提案のために一生懸命取り組みをしてその結果に疑問符が付いたこと、でしか気づけないように思う。

    その点では、コトを重要視する店はこの本が必読であろう。
    大手ショッピングセンターなどの事例もふんだんであり、店舗運営研究にはもってこいだ。

  • 紹介されているビジネスの事例から、人格を与えることと、その人格がビジョンを実現するという二つの要素が、ストーリー型のビジネスモデルの本質であるということが感じられた。

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著者プロフィール

コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。大阪大学人間科学部卒業後、大手広告会社勤務を経て独立。東京コピーライターズクラブ新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。特に「経営理念」「企業スローガン」など会社の旗印になる「川上コピー」を得意とする。「物語で売る」という手法を体系化し「ストーリーブランディング」と名づけた第一人者としても知られている。著書は『物を売るバカ』『1行バカ売れ』『「コト消費」の嘘』(いずれも角川新書)など。海外にも多数翻訳されている。

「2017年 『売れないものを売る方法? そんなものがほんとにあるなら教えてください!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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