- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040823027
感想・レビュー・書評
-
「新聞記者」関連で発刊された幾つかの書籍と内容的にオーバーラップしているところもあるけど,アメリカメディアの権力との対峙の一片はスリリングだったし,官僚としての矜持,と言うか,本当に優秀な人の胆力というか…権力と対峙する,という本筋度外視で面白かった.
超個人的に「麻布的」なるものを「ない」と仰る前川さんの偽らざる「麻布マインド」がツボでした♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021/03/28
-
日本には同調圧力が依然として残っている。記者の望月氏は政府批判を理由に首相官邸への質疑応答に取り合ってもらえなった。そしてそれを追求するメディアはなかった。
元文科省事務次官の前川氏は根強い官僚主義を批判しており、「遅れず、休まず、働かず」とリスクを恐れマニュアル通りのマネジメントしかできない組織体を揶揄している。
NYタイムズ記者のファクラー氏は日本のジャーナリズムに警鐘をならす。多くのメディアは公権力から危害を加えられる危険性を感じることはほぼないが、当該権力に忖度する姿勢を一貫しており、問題の本質を直視したり、精度の高い情報を報道することができていない。
これら3つに共通することは日本には空気を読み、権力に対し忖度するという同調圧力に屈する風潮があるということ。 -
望月さんの本はいくつ読んでも新しい発見はないか
-
同調圧力が国や組織を悪しきものに変えてしまっている。大切なことは個々の意見や多様性を認めることだ。
大手新聞社では、同調圧力により触れらないテーマについて分かりやすく書かれている。 -
昨今のメディアやジャーナリズムのあり方について問題意識を持った著者三名が、それぞれ新聞記者、元文部科学省事務次官、元ニューヨーク・タイムズ東京支局長の立場から、自身の経験に基づいて考えを論じた本。個々人がしっかりと自分の意見を持って、理不尽な権力には屈しないという姿勢には見習うべきものがあると思いますが、特定の政治家や官僚批判を含むため、読む人によっては不快感を伴うかもしれません。私はちょっと、違和感を覚えました。
-
同調圧力というキャッチーなタイトル。内容は、なんか日記のよう。小学校の「帰りの会」のような論調の主張が続き、最初の方で疲れてギブアップしてしまいました。
-
●辺野古工事で赤土、事実誤認か、国は投入土砂の検査せず。官邸は、東京新聞望月記者を締め出そうとしている。
●彼女は社会部記者なので、政治家と馴れ合う必要がない。記者クラブという妙なシステム。これでは一方的な報道しか伝わらない。海外の記者やフリーランスの記者は参加させてもらえない。新聞社の仕事は権力のチェックであり、広報では無い。
●遅れず、休まず、働かず。公務員を揶揄する言葉。
●日本の新聞社は不動産屋。だから本業に危機感を感じていない。 -
期待して読んだか、そこまで新しい情報はなく、少し期待外れ。いや、それだけ自分は、前川さんと望月さんの記事を読んで勉強していたってことかな。。
-
ちょうど、映画「新聞記者」を観たあとでもあったので、面白く読めた。
しかしまあ、現代でも、こんな世界があるのかと思わせる話が色々とありました。
幸い、抵抗勢力も声を上げやすい時代になってきたので、これからに期待。