戦国の忍び (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 157
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040823591

作品紹介・あらすじ

戦国時代の合戦の裏では、本当に「忍者」が活躍していた!

これまでフィクションの中でしか考えられなかった戦国時代の忍者。
実像は闇に包まれ、江戸時代に書かれた軍記物や、忍術伝書から想像するしかなかった。
しかし、史料に断片的に残されていた、忍びにまつわる記述を丹念に読み解くことで、その驚きの実態が明らかとなった。
これまでの戦国合戦研究を覆す、気鋭の歴史学者による最新研究!

●カギ梯子で、300人もの忍者が城へ忍び込む!
●商人に化けて敵城へ潜入!
●侵入してきた敵の忍びを見つけ出す!
●捕らえられた忍び、荷物から火打ち道具が見つかり「敵の忍者です」と白状

【本書目次(予定)】
はじめに

第1章 江戸時代近世における忍びの認識
 1 忍びとはどのような人々であったか――『武家名目抄』
 2 忍びのマニュアルと心構え――『軍法侍用集』
 3 武田の軍記物に描かれた忍び――『甲陽軍鑑』
 4 忍びの別称

第2章 戦国の忍びの登場
 1 伊賀と甲賀
 2 武田の透波と北条の風魔
 3 悪党と忍び

第3章 草、野臥、かまり
 1 草、草調義
 2 伏兵、伏勢、伏調儀
 3 野臥、かまり

第4章 城の乗っ取り、放火、決死の諜報活動
 1 城乗取と忍び
 2 忍びによる潜入と放火
 3 目付の活動

第5章 戦国大名と忍び
 1 中世の夜と忍びの世界
 2 忍びの運命 
 3 足軽と忍び

おわりにー戦国の忍びとはどのような人々だったのか

感想・レビュー・書評

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  • 歴史学者さんが、古文書に出てくる忍びに関する記述を集めて集めて集めてまとめました、という本です。忍びそのものよりも、歴史研究ってこういう風にやるものなのか、という点のほうが参考になったかも。それにしてもこれだけの数の人を雇っての諜報活動&特殊作戦をやっていた戦国時代、人的リソースの浪費も激しい時代だったようで。

  • 戦国武田氏や真田氏の研究で大好きな平山優さんが戦国の忍びについて書いたもの。我々一般人のイメージする忍者と実際の忍びの者との乖離を埋める研究で、豊富な資料と実例から、忍びが偵察や夜襲、城の乗っ取り、放火、略奪などの任務に当たっていた、大名に雇用されたアウトロー、悪党だったということがわかった。
    忍びの話だけではなく、中世において夜が別のルールが作用する無縁の世界であったという研究の紹介も面白かった。

  • NINJAの実態を探る。戦国の合戦の実像に近づく一冊。

    世間一般に流布している忍者の姿は虚構。講談ものから作られた姿のようだ。というのは学問の世界での話。そもそもそんなに資料が残っているはずがないのだから。

    本書は地域と時により呼称は異なるが。忍び、透波、乱波、野臥の実像を文書から探る。そこは昼の世界とは一転した夜の世界。アウトローな人々の戦いが繰り広げられる。

    戦国の歴史の裏面を探る筆者の研究らまだ始まったばかり。はたして忍者は虚構か、今後の研究に期待したい。

  • 忍びが資料の上でも頻繁に触れられていて、戦国で無くてはならないような存在であったと驚かされる。

  • いわゆるフィクションとしての「忍者」ではなく、「忍び」という実際に存在したものを、ひたすら学術的に説明してくれる。なので、文献の引用が多く読みづらいのも確か。
    ただし、どうも著者にも偏見があるようで、忍びは悪党、アウトロー、一段下に見られているという前提で書かれているのが非常に気になった。特に、忍びには知行は与えられないから一段下のような記載もあるが、足軽等も知行が与えられることはないし(途中でそのような記載もある)、最終的に大名になった服部半蔵の例もある。そういった矛盾点はスルーしてはダメでしょう。
    少々押しつけがましいというのが最後の読了感だったものの、実際に忍びがどんなことをやっていたのか?を知るのにはよい。どうせなら、時代劇での忍者がどうして生まれたのか?あれらの脚色がどこから始まったのか等、もう少し突っ込んだ話が聞けたら、なおよかった。

  • 忍びと言っても伊賀のような職業的集団だけでなく、社会からドロップアウトしかけて、生きるために主君のためにゲリラ的活動をせざるを得なかった人たちもいることを認識させられた。

  • 史料に基づいて戦国の(江戸のお庭番とかは出てこない)忍びがどんなだったか書いている。
    壮烈に過酷そう。それでも、それ以外に生きようがなかった人たち。
    戦国は、中世の終わりだったのだと実感しなおした。夜の扱いとか。内と外の処遇の違いとか。戦国はほんとにしんどかったんだな、江戸はなんだかんだ言って平和な時代で、それは記憶のある人にはとてもいい世の中だったんだろうな。

  • 東2法経図・6F開架:789A/H69s//K

  • <目次>
    第1章  江戸時代における忍びの認識
    第2章  戦国の忍びの登場
    第3章  草、野臥、かまり
    第4章  城の乗っ取り、放火、決死の諜報活動
    第5章  戦国大名と忍び

    <内容>
    さまざまな史料を駆使して、「忍者」の実態を提示した本。多くの忍びは、もともと「悪党」で、犯罪に手を染めるものが多かったが、戦国期の混乱の中で、諜報活動、敵中の混乱活動(放火や暗殺)などに従事していたことがわかる。しかし、この本は読み物というよりも、研究書に近いので要注意!

  • 一宮 小坂井 S210.4/ヒ/20

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著者プロフィール

山梨県立中央高等学校教諭

「2020年 『戦国遺文 真田氏編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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