反日 vs. 反韓 対立激化の深層 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040823690

作品紹介・あらすじ

(章立て)
はじめに
第一章 日韓は後もどりできない――「歴史まみれ」と「歴史離れ」
第二章 反日不買運動と「日本隠し」の真相――制裁と報復を検証する
第三章 果てしなき日韓擬似戦争の恨(ハン)――旭日旗とレーダー照射事件
第四章 日本人にも対韓被害意識がある――歴史に探る反韓・嫌韓感情の起源
第五章 「天皇」がなぜ「日王」なのか――韓国メディアこだわりの限界
第六章 左翼権力エリートの偽善――チョグク スキャンダルの文化人類学
第七章 日本人より韓国人に読ませたい――ベストセラー『反日種族主義』と『親日派のための弁明』
第八章 韓国は日本の防波堤か――矛盾に満ちた文在寅語録
第九章 朴正煕に助けられた文在寅――大逆転のコロナ政治学
第十章 ぜいたくな貧困――映画『パラサイト』をめぐる大誤解
あとがき

感想・レビュー・書評

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  • まあ、タイトル通り。
    反韓は、もうあんたらには付き合ってられない、という発露。
    それも理解できない、某国の精神構造。
    歴史が、ヒストリーなのか、プロパガンダなのか、ファンタジーなのかに尽きる。

  • 在韓40年の著者の「愛」が感じられる1冊。長年の経験に基づく深い関心をもってしてもしばしばメディアのにぎやかしで終わってしまい、自分の聞きたいこと・言いたいことにしか関心がない場合が多いのでは、生半可なことでは互いを理解するなど不可能だろう。

    <抜き書き>
    ・韓国人の得意なケンカの仕方(79)
    ①大声を出し大げさに相手を脅す
    ②周りに訴え周りを味方につける
    ③自分に有利な他の話を持ち出して責任をする論点ずらし
    →韓国人差別の「ヘイトスピーチ」と抗議があった
    ・事実より「こうあるべき」論が韓国メディアの真骨頂(117)
    ・韓国政治においてはいわゆる「道徳性」がことのほか重要視される。(139)
    ・どの国もどの民族も過去の積み上げのなかに現在がある。(222)
    ・「相対的剥奪感」:コトの当事者として自分が直接不利益を被ったわけではないのに、他人がいい思いをしている時に感じる何か損をしたような気分(258)
    ・「ハン(恨)」:自分が本来あるべき姿になっていない現状に対する、やるせない気分のこと。そしてそれが実現していない理由として「他者」を設定する(259)
    ・自尊心、相対的剥奪感、ハン(恨)(259)

    <他文献>
    ・一人当たりGDP(USD、世銀)
     日本:38,532(2000)→ 40,247(2019)
     韓国:12,257(2000)→ 31,846(2019)

  • 東2法経図・6F開架:319.2A/Ku72h//K

  •  近年の日本では反韓・嫌韓感情が強まっているとの前提で、相手をよく知り近隣という宿命をうまく管理することが必要、感情傾斜は禁物、とする。
     「ハーグ密使事件」も伊藤博文暗殺も「韓国にとっては当然の抵抗」とし、また関東大震災の時の朝鮮人殺害を挙げ、「(3.1運動時に日本人が感じた)被害意識は簡単に加害意識に転化する?」とも指摘している。
     ただ一方で、韓国の政権強化のために反日カードを使うと断じたり。また「日王」表記、韓国内での「日本ヘイト」、戦後の引き揚げや李承晩ラインなどから来る日本人の被害意識、『反日民族種義』などを挙げたり。まさに嫌韓論者の感情にそのまま使われそうな内容が著者の他の本と比べても多いと感じた。著者の意図はともかく。
     2019年来の不買運動は当初著者はこれほど広がるとは予想していなかったようで、その要因にはSNSの発達や3.1運動100周年といった要素が挙げられている。映画『パラサイト』は結末まであらすじが語られているので注意。著者は貧困と格差が主題ではなくブラックユーモア風のエンタメ、と評している。

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著者プロフィール

1941年、大阪生まれ。産経新聞ソウル駐在客員論説委員。1964年、京都大学経済学部を卒業後、共同通信社に入社。1978年、韓国・延世大学留学後、共同通信ソウル支局長に。1989~2011年、産経新聞ソウル支局長兼論説委員。1992年、ボーン・上田記念国際記者賞、2005年には菊池寛賞および日本記者クラブ賞を受賞。著書に『韓国 反日感情の正体』『韓めし政治学』(角川新書)、『隣国への足跡 ソウル在住35年 日本人記者が追った日韓歴史事件簿』(KADOKAWA)ほか多数。在韓40年。

「2022年 『韓国語楽習法 私のハングル修行40年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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