ザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」 (角川新書)

著者 :
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感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040823935

作品紹介・あらすじ

「ラストマンになれ」

私がこの言葉を聞いたのは、三〇代のころです。
当時の私は日立工場に勤めていて、たしか設計課長に昇進したときのことだったと思います。
日立工場長だった綿森力さんが、工場の執務室の窓の前でこう言いました。

「この工場が沈むときが来たら、君たちは先に船を降りろ。
それを見届けてから、オレはこの窓を蹴破って飛び降りる。
それがラストマンだ」

――そのときから、私の胸に「ザ・ラストマン」という言葉が深く刻まれています。【序章より】

*  *  *  *  *  *

「自分の後ろには、もう誰もいない」――ビジネスマンに必須の心構えとは。

決断、実行、撤退…一つひとつの行動にきちんと、しかし楽観的に責任を持ってやり抜けば、より楽しく、成果を出せる。
7873億円の赤字から会社を再生した元日立グループ会長が、苦境の日本経済で戦い続けるビジネスパーソンに贈るメッセージ。

新規収録原稿「若い企業人の皆さんへ」「ポストコロナ時代の企業」

※本書は二〇一五年三月に小社から刊行された同名の単行本を加筆・再編集したものです。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:335.13A/Ka95z//K

  • 有り 336/カ/14 棚:9
    ハートカバー

  • p21 たくさんの人と話し合いだけを続けても変化は起こせません。外部環境に責任を押し付けても仕方ないでしょう。結局、自分がやるしかないなーそんな感覚で、しかし楽観的に、淡々と実行し続けることこそが重要です

    p49 現在でも、会社としての意思決定のうち、おそらく90%はボトムアップで決められています。残り10%の難しい意思決定、痛みを伴う意思決定をトップダウンでおこなければならないということでしょう

    p84 ドラッカー みんなが会議をしているような組織は何事もなしえない組織であり、4分の1以上の時間が会議に費やされているならば組織の構造に欠陥があると考えていい

    p171 マルコム・フォーブス 失敗は成功である。もしそこから学ぶのであれば

    p187 君子は豹変す、小人は革面す(おもてをあらたむ)
    徳の高い立派な人物は過ちに気づけば即座にそれを改めて、心を入れ替えるため、行動の上でも変化が見られるようになる。一方小人は、表面上は革(あらた)めたように見えても、内容は全然変わってない

    p195 アラン 幸福論 楽観は意志に属する、悲観は気分に属する

    p207 恕 じょ、ゆるす
    子曰く、それ恕か、己の欲せざる所、人に施すことなかれ

    p215 佐藤一斎 言志四録
    少にして学べば、壮にして為すことあり。壮にして学べば老いて衰えず。老にして学べは、死して朽ちず

    p218 君子の交わりは淡き水の如し。小人の交わりは甘きこと醴(れい)のごとし 

  • リーダーに必要だと説いてるのは次の通り。
    当事者意識
    スピード感
    近づける仕事、遠ざける仕事の区別
    健全な競走環境の構築
    第三者の視点
    など

    また具体的な意思決定のプロセスだったり、
    自分を磨き続ける精神論も記されている。

    経営者が書いた本や、V字回復をテーマにした本の内容と被ることは多い。

    ただ新卒入社のサラリーマン社長のこういった書籍は少ないのではないか。川村氏がサラリーラマン社長として、サラリーマン意識を排除できたその思考は稀有であり、その矜持、誇り、覚悟を感じ取りたい人にはオススメ。

    読書中は背筋が伸びていたように思う。
    読了後、わずかな期間もピンとしていた。
    感想を書いている今も少しだけピンとしている。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    序章 「自分の後ろには、もう誰もいない」-ザ・ラストマンー「この覚悟」を持っていますか/第1章 大事なときに「何を決めるか」「どう決めるか」-リーダーに求められていること/第2章 「きちんと稼ぐ」ための思考習慣ー「独りよがり」にならないために/第3章 意思決定から実行までの「シンプルな手順」-自信を持ってビジネスをするために/第4章 いつも前向きに「自分を磨く」人ー自分を鍛える、部下を鍛える/第5章 「慎重に楽観して」行動する9カ条ー成果を丁寧に出すための羅針盤/第6章 私たち日本人に必要な「意識」とは何かーグローバル感覚とダイバーシティ/特別章 日立をV字回復させた「ラストマン」魂の言葉ー川村隆インタビュー

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著者プロフィール

川村 隆(カワムラ タカシ)
1939年生まれ。日立製作所元会長。東京電力前会長。1962年東京大学工学部を卒業し日立製作所入社。電力事業部火力技術本部長、日立工場長を経て1999年副社長。その後、日立マクセルなどグループ会社の会長を歴任したが、日立製作所が7873億円の巨額最終赤字を出した直後の2009年に呼び戻され、執行役会長兼社長に就任。日立再生を陣頭指揮した。黒字化の目処を立てた2010年に社長を退任、2014年には取締役会長を退任。2010~2014年日本経済団体連合会副会長。2014~2019年みずほフィナンシャルグループ社外取締役。2015~2017年カルビー社外取締役、2016~2017年ニトリホールディングス社外取締役。2017年に東京電力ホールディングス社外取締役会長に就任し2020年退任。

「2021年 『一俗六仙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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