財政爆発 アベノミクスバブルの破局 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 33
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040824017

作品紹介・あらすじ

(章立て)
はじめに
第一章 アベノミクスとは何か
第二章 ソノタノミクス
第三章 賃金偽装
第四章 偽りの成果たち
第五章 アベノミクスの副作用
第六章 新たな楽観論・MMT
第七章 日本は何から逃げてきたのか
あとがき

感想・レビュー・書評

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  • いかに財政が危機的状況にあるのかを、数多くのデータから、わかりやすく解説している。今の状況から抜け出せる道は既にないという諦めが見えてくる。差し当たり、その場しのぎの対応ばかりで、根本的な解決に乗り出さない日本。“財政爆発”という黒船が来ない限り、理性的に動き出せないのは、この国のサガなのか。賃金の下落を放置したことも失敗の一つとして著者はあげる。企業が残業代の不払いや正規雇用の非正規雇用の置き換えを繰り返して負担から逃れた結果であり、「負担から逃げるな」と主張する。円の暴落はいつ起こるのか。大転換の日が迫ってきている予感を感じさせた。

  • 2021年末の大掃除で発掘した本です、この本は2021年の間に読む本の様ですね。読みかけになっていたために、評価は「★一つ」にしております。内容が不満足だったわけではありません。

    2021年12月29日作成

  • 東2法経図・6F開架:332.107A/A32z//K

  • p39 アベノミクス以後の物価変動は、消費税増税、為替相場、原油相場の3つが大きく影響している

    p47 物価だけ上がってしまったので消費が異常に冷えた

    p195 金利が上がればオシマイというのは日本の財政状況

    p209 想定以上のインフレがおきてそれを鎮圧しようとする際に、通常の手段である「売りオペ」ができないことが、アベノミクス最大の副作用といってよいのです

    p214 円の信用が失われることによる円安インフレ

    p215 預金封鎖 2024年から一万円札の肖像画が福沢諭吉から渋沢栄一に変更される 例えば福沢紙幣は無効、渋沢紙幣はいったん預金したものにのみ発行するといわれれば預金せざろう得ない

    新円切替・預金封鎖・財産税の3点セットで強制的に通貨料を減らすと同時に、一気に財政再建を果たすという手段も考えられる

    p224 2019年 年金財政検証
    29年間で1回しか達成していない数字を、想定の最低ケースにしている

    p256 ボンジスキーム  何かを運用して得た利益を分配すると謳ってお金を集めるが、実際は運用などしておらず、単に出資者から集めたお金を配り直すだけという詐欺手法

    p260 ハイパーインフレ率を記録した年は、いずれも戦争など発生していない

    通貨安インフレを止める方法は極めて単純。通貨の供給量を極端に絞ればいい ジンバブエは自国通貨を廃止した

    極端なインフレに襲われた後、通貨の供給を絞る際に起こる不景気を安定恐慌と呼ぶ

    戦後の日本も安定恐慌に襲われましたが、たまたま同時期に発生した朝鮮特需のおかげで劇的に景気回復し、高度経済成長へ進んでいきました

    p269 日本は資産があるから大丈夫? 国の資産を売り払ってしまえば、国の運営ができない

    p276 諸外国より低すぎる所得税と消費税
    税収対GDP比でみる

    p335 見たくもない現実を突きつけられるのがみんな嫌なのでしょう。恨むなら先人たちを恨んで下さい。我々に負担を押し付けて天寿を全うした先人たちが一番得をしています。

    p336 どんなに滅茶苦茶な財政出勤をしても一切為替相場が崩れないなら、いつまでも財政出動できます

    p348 日本財政の歳入面での失敗
     1所得税と法人税を減税しすぎた
     2消費税が低すぎた
     3 賃金下落を放置した


    p358 低賃金・長時間労働の撲滅これこそが最も根本的な問題です。公助を、社会保障を充実させるのであれあ、負担増を求めると共に、この低賃金・長時間労働の撲滅も同時並行で進めなければなりません。

    同時並行というのが重要。まずはーーしてから増税という言い回しは、結局後回しにすぎない。日本はそれで失敗してきた 同時並行でやらない限り、再び失敗するでしょう

  • 日本の財政がこんなんでいつまでも成り立つわけがない、いつか終わりが来る、というのは10数年も前から自分でも主張してきたことで、そこはまぁそうなんだが。凄いのは、経済の専門家ではない弁護士ながら、自分で政府の発表する統計資料を分析してアベノミクスが日本経済になんら貢献していないどころか国民を窮乏化させてきたことを明らかにしたことだ。
    異次元の緩和でマネタリーベースは増えてもマネーストックは増えず。円安で物価は上昇。2014年以降家計の消費も停滞。賃金も増えていない。雇用の上昇もアベノミクスとは関係なし。
    数字に基づいて日本の財政再建が不可能であることにも触れている。もはや遅いか早いかの違いだけだ。

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著者プロフィール

1984年、和歌山県生まれ、栃木県育ち。弁護士。東京都立大学法学部、法政大学法科大学院を卒業。主に労働事件、消費者被害事件を担当。ブラック企業被害対策弁護団所属。著書に、『人間使い捨て国家』(角川新書)、『アベノミクスによろしく』『データが語る日本財政の未来』(集英社インターナショナル新書)など。近著は2020年9月刊行の『キリギリスの年金 統計が示す私たちの現実』(朝日新書)。

「2021年 『財政爆発 アベノミクスバブルの破局』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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