ヴィーガン探訪 肉も魚もハチミツも食べない生き方 (角川新書)

  • KADOKAWA (2023年1月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784040824178

作品紹介・あらすじ

 大豆ミート、卵を使わないマヨネーズ、牛乳不使用のチーズやスイーツなど、肉や魚、卵や牛乳など動物性食材を使わない新商品の発売が相次いでいる。ヴィーガンやベジタリアン向けのメニューは大手チェーン店でも展開されるようになった。たとえばモスバーガー、スターバックス、ドトールコーヒーショップでは植物肉のバーガーを定番化しているし、CoCo壱番屋でも動物由来の原材料を使わないベジカレーが通常メニューとなっている。
 植物肉を扱う企業も日本ハム、伊藤ハムなど多岐にわたり、ファミリーマート、セブンイレブン、ローソンなどのコンビニでも大豆ミートを使用したカレーやパスタがラインナップしている。
 活況を呈するプラントベース(植物由来)の市場だが、一方でヴィーガンの人をみかけることはあまりない。世界に目を移せば、ポール・マッカトニー、ビリー・アイリッシュなど著名人たちが続々と公言している。ロックバンド「クイーン」のギタリストであるブライアン・メイも、2020年からは食事をプラントベースに切り替えたと発表するなど、その潮流は確実にある。
 肉や魚、ハチミツなども含めて動物由来の食品をとらず、卵や牛乳までも口にしないヴィーガン。日本食でいえば、煮干しやカツオのだしもNGだというから、非常にハードルが高く感じる。
 彼らはなぜ、ある意味で極端な食生活を選んだのだろうか。野菜だけを食べていておなかがすかないのか、栄養バランスは大丈夫なのか……。
 非ヴィーガンである記者が、ヴィーガンとして生きる人や代替肉や培養肉の開発者など訪ね歩き、その生き方を探っていく。

みんなの感想まとめ

動物性食材を一切使わないヴィーガンの生き方は、アニマルウェルフェアや地球環境保護と深く結びついています。著名人がその選択を公言する中、ヴィーガンの生活を選ぶ理由には、ペットの死や動物の屠殺現場を知るこ...

感想・レビュー・書評

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  •  ヴィーガンの生き方というのは、結局アニマルウェルフェアと地球環境保護の究極的な実践、ということだろうか。伝統的な、宗教的なベジタリアン、ヴィーガンと違って、「なぜヴィーガンになったのか」のインタビューでは体調の改善を目的としたアスリートの話もあるが、全体の基調としてはペットの死や、飼育・屠殺される動物の現場を知って・・というのが多く語られる。そして、それら「産業として扱われる動物」に多くが割かれる。
     アニマルウェルフェアは大切な問題、これは人権にも跳ね返ってくる重要な問題だし、畜産と地球環境の関係も解決して行かなけれはならない重要な問題。そして、時間的な猶予が極めて少なくなっている現在の大きな課題。

     ヴィーガンを巡る現状をコンバクトにまとめた一冊。

  • ●ヴィーガンと言うのは、肉や魚そのものだけでなく、動物由来の出汁、スープや蜂蜜も口にしない厳格な生き方なんだな。乳製品や卵は摂取するベジタリアンとは違うんだな。
    ●ナタリー・ポートマン、ビリー・アイリッシュ。
    ●ベジタリアンやヴィーガンが多い英国。人口の14%に相当する。成人約7,200,000人が肉を食べない生活をしている。ヴィーガンは約3%の1,600,000人。
    ●牛肉1キロの生産にとうもろこし11キロと水20,000リットルを使う。
    ●鶏舎での仕事は、毎朝鶏の死体を見つけて取り出すことから始まります。
    ●ヴィーガンに不足しがちとされるのがビタミンB12だ。貧血を防いだり神経や脳の機能を正常に保ったりする働きがある。魚介類に多く含まれるが、植物性食品にはほとんど含まれていない。

  • ヴィーガンについて入門編として読みやすい一冊でした。
    印象的だったのはヴィーガンとして長く過ごされてきた方の、肉が焼けるにおいは屍体を焼くにおいだ。という意味合いの言葉。別の方は将来、代替肉が実用化されても食べないそう。突き詰めると肉に対しての気持ちが全く私達と違うことに驚きました。

  • 食べることが大好きなので、ヴィーガンになる気はないけれど。
    けど、たしかに豚とか鶏の生育方法は考えなきゃいけない。
    ついつい、安いお肉を買ってしまうけれど。

    教育の一環で、そういうところに行くことはできるのか?
    ヴィーガンにみんながなる必要は今のところ感じないけど、食育のために考えなきゃいけないことの1つと思います。

  • 培養肉が実用化される日も近いなんて、なんだかすごいことになっているなー。
    そして動物由来である培養肉に対するヴィーガンの人々の意見、「自分は食べたくないけれど地球のため動物のためにはよいと思う」、なるほどなー。
    食肉家畜の置かれている劣悪な環境問題は解決するべきだとは思うけど、肉や卵が高くなるのも困るのが本音。難しい。

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著者プロフィール

1966年京都市生まれ。上智大学卒業。1991年時事通信社入社。英文部、社会部、名古屋支社などを経て、1998年から文化特信部の記者として、ジェンダー、エシカル消費、環境問題、動物福祉など幅広く取材を続けている。

「2020年 『増補改訂版 犬が殺される』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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