- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040824482
作品紹介・あらすじ
歴史書は勝者が書いたものだ。朝廷に「反逆者」とされた者たちの史跡を辿り、地域の埋もれた歴史を掘り起こすと、見えてきたのは地元で親しまれる姿だった。古代史ブームをけん引した第一人者が晩年に遺した傑作。
【目次】
はじめに
一 饒速日命と長髄彦
二 タケハニヤス王とミマキイリ彦の戦争(前篇)
三 タケハニヤス王とミマキイリ彦の戦争(後篇)
四 狭穂姫と狭穂彦
五 熊襲の八十梟帥と日本武
六 剱御子としての忍熊王
七 莵道稚郎子と大山守
八 飛騨の両面宿儺
九 墨江中王と曽婆訶理
十 大日下王と押木珠縵
十一 市辺忍歯別王と皇子たち
十二 筑紫君石井
十三 物部守屋大連
十四 崇峻天皇と蜂子皇子
十五 山背大兄王と一族の死
十六 蘇我氏四代 稲目、馬子、蝦夷、入鹿
十七 有間皇子と塩屋連このしろ
十八 大津皇子と高市皇子の運命 壬申の乱
十九 大友皇子の死とその墓
結 まとめにかえて
感想・レビュー・書評
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1. 神武東遷。饒速日命が先んじて九州から河内平野、北河内へ。ニギハヤヒを祀る古社が多い。石切劔箭神社など。矢作神社、弓削神社、跡部神社も。物部氏の根拠地。天の磐船、河内国河上イカルガミネ、大倭の鳥見白庭山に。先代旧事本紀の東遷の記述に具体性がある。鳥見山の近くに茶臼山古墳、宗像神社は筑前国の宗像大神と同じ。ニギハヤヒの東遷前の勢力圏は北部九州の東半分。東遷に従った32人。大集団の計画的移住。対馬や壱岐の豪族の名もある。
ニギハヤヒはナガスネ彦の入婿。
2. タケハニヤス王とミマキイリ彦の戦争。
南山背に拠点を持つタケハニヤス王(孝元天皇の子)。
吾田媛、南九州の隼人(薩摩隼人、阿多隼人)の移住先の南山背。
孝元天皇と河内青玉繁の娘、埴安姫の子がタケハニヤス王。
ミマキイリ彦(孝元天皇の子の開化天皇の子)、19歳で皇太子、開化天皇没後即位。
孝元天皇と欝色謎命(ニギハヤヒの5世、オオヘソキの娘)の二人の子(開化天皇の他)、大彦はミマキイリ彦の大夫、倭迹迹日百襲姫命は予知。
磯城の瑞籬宮(著者の推定では崇神、垂仁、景行の宮)
サホ姫とサホ彦、熊襲の八十梟帥とヤマトタケル、剣御子としての忍熊王、菟道稚郎子と大山守、飛騨の両面宿儺、墨江中王とソバカリ、大日下王と押木タマカズラ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文字通り、敗者の視点からの古代史だった。
時代も広くやや散漫だったものの、勉強にはなった。
著者プロフィール
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