- KADOKAWA (2025年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784040824871
作品紹介・あらすじ
彼ら(逃亡実習生)は自らをボドイ(兵士)といった―――。
国からは「高度」と見なされない、圧倒的多数(外国人労働者)の世界。
絶対的な弱者でも敵でもない彼らの「現実」に追ったディープルポ。
ポストコロナのボドイを追った新章も収録。
日本政府をはじめ、公的機関が使用している言葉、「高度外国人材」。
ならば、国の定義とは真逆の人材も存在する。そして、日本社会はそのような「『低度』外国人材」にこそ強く依存し、彼らを必要としているのが実態だ。
既に稼げない日本に見切りをつける中国人は多く、外国人労働者の主役はベトナム人に移行している。
生身の彼らは紋切り型の報道で語られるような絶対的な弱者や被害者でもなく、陰謀をたくらむ存在でもない。
中国、ベトナム、日本各地を回り、実態に迫る!
われわれは記号としての弱者や敵を想定していたのに、いたのは人間だった。
■害獣と外来種を狩るボドイたち
■「自動車窃盗は彼らの今年の流行です」
■日韓台中のベトナム花嫁争奪戦
【目次】
はじめに
第一章 コロナ、タリバン、群馬県――隣人は平和な「イスラム原理主義者」
第二章 「兵士」たちの逃亡と犯罪――主役は中国人からベトナム人へ
第三章 頼りなき弱者――ベトナム「送り出し」業者に突撃してみれば
第四章 「低度」人材の村――ウソと搾取の「破綻した制度」
第五章 「現代の奴隷」になれない中国人――稼げない日本に見切りをつけるとき
第六章 高度人材、低度人材――「日本語だけは上手い」元技能実習生
第七章 「群馬の兄貴」の罪と罰――北関東家畜窃盗疑惑の黒い霧
おわりに
新 章 ポストコロナ時代のボドイたち
主要参考文献
※本書は2021年3月に小社より刊行した単行本を加筆修正の上、新書化したものです。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
外国人労働者の実態に迫る本書は、特に「低度」外国人材と呼ばれる彼らの複雑な状況を描写しています。日本の技能実習制度や留学生制度の表向きの目的と、実際の労働環境との乖離が浮き彫りになり、低賃金で働かされ...
感想・レビュー・書評
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経済的・知的弱者を食い物にする構造ではあるが、援助が必要な弱者は必ずしも助けたくなる姿をしていないことを感じられる
送り手国も日本も利害がある程度一致しており、完全に調達できなくなるまで代替を繰り返しながら残りそうな制度に感じた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
● 2019年末日本国内で働く機能実習生が約41万人で半数がベトナム人。
●人気コミュニティー「ボドイ群馬」を見てみると、実習先から逃亡する方法や、日本人との偽装結婚の手引き、白タクサービス、車検証や銀行口座の売買など、かなり怪しげな情報が大量に飛び交っている。
●わが日本にやってくる外国人労働者や移民たちも、地の通った人間である。しかも日本政府が三顧の礼で迎えたいはずの、高度外国人材とは、真逆の個性を持つ人たちの方が多い。
●イスラム教徒であるロヒンギャは、ミャンマー政府の少数民族で国内で激しい迫害を受けて難民化している。
著者プロフィール
安田峰俊の作品
