ひとが生まれる 五人の日本人の肖像 (角川新書)

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  • KADOKAWA (2025年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784040825212

作品紹介・あらすじ

【ひとは社会の中の一人として、もう一度「生まれる」】
哲学から映画、マンガなど大衆文化を渉猟し、戦後日本を思索し続けた思想家、鶴見俊輔。彼が現代人の「生き方」を問い直すために選んだのは、誰もが認める偉人ではなく、社会の周縁で、時代に揉まれながら実直に生き抜いた5人の日本人だった。明治以前に米へと越境し、日本を相対化した中浜万次郎、町村を見つめ続けた田中正造、敗北を直感しながら飛び立った林尹夫……彼らの数奇な人生をたどることで、近代日本の相貌が鮮やかに浮かび上がる。
赤川次郎氏の文庫版解説を再録。新書版解説・ブレイディみかこ

【目次】
はじめに

中浜万次郎――行動力にみちた海の男
田中正造――農民の初心をつらぬいた抵抗
横田英子――明治の代表的日本女性
金子ふみ子――無戸籍者として生きる
林尹夫――死を見つめる

本書関連年表
あとがき(1972年)
文庫版あとがき(1994年)
解説にかえて 赤川次郎
新書版解説 ブレイディみかこ

感想・レビュー・書評

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  • 「人間はいつ自分になるのか」
    という疑問の投げかけから始まる本で、「自分を社会の中の一人としてとらえた最初の記憶」はいつなのか、その時期、年齢は人によってあまりに違う、というこの本の導入部分は非常におもしろい視点だと思った。
    そして、取り上げられている5人の最初の人物、ジョン万次郎の数奇な人生は非常に読み応えがあり、夢中で読んだ。
    しかし、その後の4人のチョイスが謎過ぎて困惑。
    この本は1972に刊行されたものを今年新たに新書化したというが、なぜこれを今?とまったく謎な展開の本だった。
    古くに刊行された本が復刻されて新しい視点が得られるというのはよくあることだけど、果たしてこれはそういう類の本だろうか?と激しく疑問。
    帯に「極上の人生論」とあるけど、どこが極上やねん!とつっこみたくなるような人生論ばかり。

    あと、ブレイディみかこ氏が新たに解説を寄せられたようなのだけど、これがまた、例によってアナーキーアナーキー、地べた地べたと自著でしつこく繰り返しているご自身の耳障りなキャッチフレーズをここでも繰り返していて、ちょっとイラっとした。

    とにかく私にとってはミステリーにジャンル分けしたいくらい謎に包まれた本だった。取り上げられている人が変チョイス過ぎる。
    ぜひこの謎を他の方とも共有したいから、みんなに読んでもらいたいと思う。

  • 戦後日本を思索し続けた思想家・鶴見俊輔が1972年に筑摩書房より刊行されたものの新書化。ジョン・万次郎、田中正造、金子ふみ子・・・時代に抗った人々を通して戦後日本を代表する思想家が描く極上の人生論!

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著者プロフィール

922−2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

「2022年 『期待と回想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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