Another(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 657
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000007

感想・レビュー・書評

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  • ある中学校の3年3組だけ他のクラスとは何かが違う。

    そのクラスに転校してきた主人公は謎の違和感に苦しめられながらも真相を追って奔走する。

    ただのホラーで終わらせないところがささすが綾辻行人ですね!


  • 『Another』(アナザー)
    綾辻行人
    「アナザー」とは、英語で「もうひとつの」「別の」「他の」を意味する形容詞で、飲み物の注ぎ足しの意味も有るそうです。また「another」という単語は、「もう1つの(1人の)」や「別のもの(人)」といった意味を持ち不特定なものを表します。クラスに増えている不特定者は誰?飲み物の継ぎ足しの様に継ぎ足されては量を調節するかの如く溢れた分を誰かが補う!思い出せないクラスメイトはかくりよ(幽世)から来た「もう1人」?それとも此の世とは違う「別のもの(人)」?真相は是非皆さん自身でお確かめください。皆さんの卒業アルバムの写真、一人増えてません?読後に確認しておく事をお薦め致します。



  • 読み終わった後、ホラー要素が強いにもかかわらず、何故か郷愁の風が心に吹いてきた。主人公が中学生というのも影響しているかと思うが、何かしら懐かしい何かが残った。
    ミサキメイに関わる謎がひとつひとつ解明されるにつれてエンディングに向かう展開は様々な予想を覆していった。まだまだ深読みの出来ない未熟者である事が、読書として逆に嬉しい限りだ。

  • 満足!面白かった!

    謎解きに挑戦しようと、思考しては、「あぁ…わからん。」と諦め、ページをめくっていました。
    物語が進むにつれ、夢中になってしまい、あっという間に読んでしまいました。
    満ちてます、とても満足です…。

    物語も良かったのですが、表紙の絵も、何とも言い表せないのですが、美術館にある「絵」を見ているようで、こちらも素晴らしいです。

  • 館シリーズが大好きなので読んでみたこの本。
    ホラー要素が強い。


    夜見山中学の3年3組には、ある災いがある。
    それは、毎月誰かが死ぬというもの。
    クラスが変わるたびに、それが起きる年もあれば起こらない年もある。

    その災いの原因は、過去に亡くなった者がクラスメイトの一員として紛れ込んでおり、死者自身もクラスメイトもそれが誰なのかわからないという。

    そして講じられた対策は、死者が1人紛れている分、クラスメイトの誰かを「いない者」として完全無視すること。

    このクラスに転校してきた主人公は、いない者としで扱われている少女と出会うところから物語は始まる。

    ‥‥

    ホラー要素が強めなので、トリックとかはほぼ無いけど、人間関係に仕掛けがあってそこに驚き。

    災いを止められるのか、緊迫感のある話で面白かった。

    2023年9月10日

  • 〈もう1人〉が三神先生であること、怜子さんであること、まったく考えになかったのですが、読んだ瞬間に恒一の祖父祖母の言葉が思い出されて…。やられた!という気持ちと、パズルが一気に解けるみたいな気持ちの良い感覚。

    しかし、今まで読んだミステリでも一応「フルネームが明言されない」というのは経験済みだったのですが…ストーリーに夢中になってちっとも思いつきませんでした。

    恒一・見崎鳴というミステリアスかつ大人な雰囲気を持ちつつも、中学生という難しい時期で揺れる2人の進化も見守れて楽しかった。

  • アニメ見てなかったので読む
    この筋ではマスト本みたいなので、長いけど挑戦。
    ちょっと叙述はいってます
    本格推理ではない

    • かなさん
      ganglionさん、こんばんは!
      この度はこちらへのいいねと
      フォローをありがとうございます。

      ganglionさんは、綾辻行人...
      ganglionさん、こんばんは!
      この度はこちらへのいいねと
      フォローをありがとうございます。

      ganglionさんは、綾辻行人さんお好きなようですね。
      私も大好きなんです!
      ブクログをはじめて、綾辻行人さんは
      また読んでからレビューを投稿したいと思いながら、
      結局後で読もうと(^_^;)
      だんだん、読んでいきたいと思っています。

      ganglionさんの本棚、私がこれまで読んできた作品も
      沢山あるし、綾辻さんも沢山あるし
      こちらからもフォローさせて頂こうと思ってました。
      いいね、こちらからたくさんしてしまいましたが
      自己満足的なご挨拶なので気になさらないでくださいね。
      あらためて、これからよろしくお願いします。
      2023/06/09
    • ganglionさん
      かなさん 
      フォロー&コメントありがとうございます。
      半年前まで小説全く読まなかったのですが、ふと綾辻行人の十角館の殺人を読んで衝撃を受け、...
      かなさん 
      フォロー&コメントありがとうございます。
      半年前まで小説全く読まなかったのですが、ふと綾辻行人の十角館の殺人を読んで衝撃を受け、今ではミステリー小説にドップリです
      読書っていいですね!

      綾辻先生はミステリーとホラーで毎回作品でどちら寄りかワクワクします

      館シリーズは暗黒館のページ数による大きな壁がありますが、達成感はひとしおです
      まだ全話よめてませんが…

      まだまだ初心者なのでかなさんの本棚拝見し次読む本の参考にさせていただきます
      2023/06/09
  • 下巻は物語が加速していく。上下巻ある割には、会話も多く、すごく読みやすい。ライトノベル?なのでしょうか?今の若者には。
    過去の夜見山現象の生き残りの告白のカセットテープ、夜見山現象を止めるには、、、そして、阿鼻叫喚の合宿、隠されていた死者は誰か、、、

    改めて綾辻さんは、〇〇トリックの第一人者だったことを思い出す。なるほどなぁと唸りました。ある意味犯人当てなので、ミステリ好きも楽しめる。

  • 下巻。
    やられたー!!!
    予想できなかった。
    鳴を信じた恒一が間違ってなくてよかった。これで鳴が「もう一人」で嘘をついていたとかだったら、救われなさすぎると思っていたので。

    とても読みやすく、どんどん先が気になり捲る手が止まらないストーリーだった。伏線回収の確認もしたかったから、これは単行本で読めばよかった。もう上巻返してしまった…失敗した。

  • 作品の世界にすぐに入ることができ、そこからノンストップで読み切った。
    雰囲気や構成、展開はさすがといったところで、リーダビリティもとても高く、キャラクターも分かりやすい。

    何が(what)、なぜ(why)起こっているのか?
    そしてどうすれば止めることができるのか?(how)
    果たして〈死者〉は誰なのか?(who)

    ミステリとして捉えると、まずは特殊設定そのものを探り、それを解明したあとに、本筋の事件に入っていくという感じだろうか。

    まさかこういうトリックが使われているとは思っていなかったのでとても驚かされたが、確かに伏線はしっかり配置されている。やはり巧い。

    ラノベのようなキャラクターで青春小説の側面を持ちながらも、雰囲気はホラーであり、そしてミステリ作家としての能力も遺憾なく発揮されている。
    誰もが楽しめそうな作品。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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