Another(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 8223
感想 : 657
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000007

感想・レビュー・書評

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  • 後半は誰の言葉を信じたらいいのか、みんなの行動や言動が怪しく思えてくる。
    ミステリーのような犯人を推理する楽しさがあり、今回もまんまと騙された。
    最後の緊迫感は館シリーズよりもドキドキした。

    星5ではないのは、やっぱりホラーよりもミステリーが好きというだけで、この作品はとても面白かった。
    Audibleにて。

  • クラスに死者が紛れ込み「災厄」と呼ばれる死の連鎖が始まる学園ホラーミステリー。読み応え満点です。最後の最後クライマックスまで誰が死者なのか全然分からず、まさかこの人?となった後これまでの伏線が回収されていくとこ本当に凄い!のひと言。ただ死に方がグロい…ただただグロい…

    どうしても、眼帯とショートカットの風貌から見崎鳴が綾波レイのイメージになってしまい、同時に榊原が碇シンジになるのが否めない。ヱヴァンゲリヲンの別話のような気持ちで読んでしまいました。

  • 田舎に転校してきた中学生の少年が、学校の怪奇現象に巻き込まれていくホラーミステリー。不思議な存在感を持っている少女との出会い、奇妙な学校の噂話、連鎖する不幸の中で、少しずつ明かされていく恐ろしい過去と現実。

    とにかくメイのキャラクターが強烈!
    少年時代にこんな子が身近にいたら、一生忘れられないレベル。走馬灯にも出そう。

    内容はさすがの綾辻作品で、ストーリーの組み立て、セリフ回し、登場人物の可憐さ、あっと驚く真実など、もう完璧です。すっかりお話に没頭してしまいました。
    ラストは一級品で、儚く虚ろな少年時代の終わりを感じさせました。

    囁きシリーズ以来、久しぶりに読んだ綾辻のホラー作品。素晴らしかったです。

    • autumn522akiさん
      かなさん、こんちはです。
      こちらこそフォローいただき、ありがとうございます!

      かなさんの本棚は見ていて癒されますね~
      そして良本を...
      かなさん、こんちはです。
      こちらこそフォローいただき、ありがとうございます!

      かなさんの本棚は見ていて癒されますね~
      そして良本をたくさん読まれてますね。素晴らしい!
      私はミステリーばっかりなので偏ってしまって恥ずかしいですが
      もし選書のご参考になれば嬉しいです。

      図書館で借りた本が優先になっちゃう問題は、誰しも避けられませんね。
      めっちゃわかります~
      我が家の本棚には、1軍の積読、2軍の積読コーナーがありますが、
      すでにそれだけで30人ほどメンバーがそろってるし…うう

      そして十角館の殺人はもはや伝説ですよね。
      なにかの記念日とか、レビュー1000冊目とか、区切りのタイミングで
      読み直し&レビューをされてはいかがですか~。ぜひぜひ楽しみにしています。

      ツイッターを読書アカウントでやってるので、お時間があったらのぞいね。
      https://twitter.com/autumn522aki

      これからも、どうぞよろしくお願いします。
      2023/06/20
    • かなさん
      autumn522akiさん、おはようございます。
      お返事ありがとうございます。

      私の本棚も見てくださったんですねぇ…嬉しいです♪
      ...
      autumn522akiさん、おはようございます。
      お返事ありがとうございます。

      私の本棚も見てくださったんですねぇ…嬉しいです♪
      autumn522akiさんとは、
      結構同じ作品も読んでますよね!
      これから読む作品を選ぶのにももちろん参考にさせて頂きます。

      autumn522akiさんは積読をちゃんと整理してるんですね!
      1軍、2軍は面白いですねぇ~
      我が家の本棚はぐちゃぐちゃです(^-^;
      「十角館の殺人」を含めた館シリーズを読みだしたら
      すべて読んでこのブクログの本棚に並べるのがささやかな夢です。
      区切りのいい時から始めるって、いいアドバイスを頂きました。
      ありがとうございます!

      ツィッターも少し覗いてみました。
      好きな作品とおいしいもののコラボ写真はいいですねぇ…
      autumn522akiさんが
      ステキな読書時間を持たれていることが伝わってきます(^-^)
      こちらこそ、よろしくお願いします。
      2023/06/21
    • autumn522akiさん
      かなさん、こんばんは
      イイね!思い切り読書を楽しみましょう~

      これからもよろしくです^^
      かなさん、こんばんは
      イイね!思い切り読書を楽しみましょう~

      これからもよろしくです^^
      2023/06/21
  • ミステリーとホラーが融合した作品だが、ホラーが苦手な私にも恐怖に慄くことなく楽しく読み進めることができた。
    見えない恐怖と理不尽な被害者増加による恐怖はありますが、どちらかというとミステリー要素の方が強め。伏線回収も秀逸で、それらがうまく融合された名作でした。なぜもっと早く読まなかったんだろう。

  • ホラーなのかミステリーなのか微妙な感じでしたが面白かったです。

  • 夜見北中学の不思議…その発端は26年前に起きたある生徒の事故死にあった。

    「死」に近づいてしまった三年三組では、その後度々関係者が連続死することに…
    「ない年」と思われていた今年も「それ」は始まってしまった…

    自覚なき「死者」が紛れ込み、皆の記憶も記録も改竄され…そして、、、

    いつの間にか増えた1人の代わりに「いないもの」の役割をあてられていたミサキに話しかけ、「おまじない」の効力をなくしてしまった榊原。

    始まってしまった「それ」を止める方法がOBの残したカセットテープから明らかにされるが…

    球体人形や眼帯、義眼など氏の偏愛嗜好は健在ですね。

    「呪い」とは違い、悪意のない超常現象としての禍が描かれますが「そんなはずない、糸を引く人物がいるはず…」と勘繰ってしまうのは、それで納得したいからでしょうか。

    説明のつかない現象ゆえの不気味さ。夜見=黄泉の世界に引きずり込まれるぞわりとした感覚。

  • 読み終わった後、ホラー要素が強いにもかかわらず、何故か郷愁の風が心に吹いてきた。主人公が中学生というのも影響しているかと思うが、何かしら懐かしい何かが残った。
    ミサキメイに関わる謎がひとつひとつ解明されるにつれてエンディングに向かう展開は様々な予想を覆していった。まだまだ深読みの出来ない未熟者である事が、読書として逆に嬉しい限りだ。

  • 〈もう1人〉が三神先生であること、怜子さんであること、まったく考えになかったのですが、読んだ瞬間に恒一の祖父祖母の言葉が思い出されて…。やられた!という気持ちと、パズルが一気に解けるみたいな気持ちの良い感覚。

    しかし、今まで読んだミステリでも一応「フルネームが明言されない」というのは経験済みだったのですが…ストーリーに夢中になってちっとも思いつきませんでした。

    恒一・見崎鳴というミステリアスかつ大人な雰囲気を持ちつつも、中学生という難しい時期で揺れる2人の進化も見守れて楽しかった。

  • 下巻は物語が加速していく。上下巻ある割には、会話も多く、すごく読みやすい。ライトノベル?なのでしょうか?今の若者には。
    過去の夜見山現象の生き残りの告白のカセットテープ、夜見山現象を止めるには、、、そして、阿鼻叫喚の合宿、隠されていた死者は誰か、、、

    改めて綾辻さんは、〇〇トリックの第一人者だったことを思い出す。なるほどなぁと唸りました。ある意味犯人当てなので、ミステリ好きも楽しめる。

  • 作品の世界にすぐに入ることができ、そこからノンストップで読み切った。
    雰囲気や構成、展開はさすがといったところで、リーダビリティもとても高く、キャラクターも分かりやすい。

    何が(what)、なぜ(why)起こっているのか?
    そしてどうすれば止めることができるのか?(how)
    果たして〈死者〉は誰なのか?(who)

    ミステリとして捉えると、まずは特殊設定そのものを探り、それを解明したあとに、本筋の事件に入っていくという感じだろうか。

    まさかこういうトリックが使われているとは思っていなかったのでとても驚かされたが、確かに伏線はしっかり配置されている。やはり巧い。

    ラノベのようなキャラクターで青春小説の側面を持ちながらも、雰囲気はホラーであり、そしてミステリ作家としての能力も遺憾なく発揮されている。
    誰もが楽しめそうな作品。

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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