Another(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000007

作品紹介・あらすじ

奇妙な「二人だけの孤独と自由」を過ごす中で、恒一と鳴、二人の距離は徐々に縮まっていく。第二図書室の司書・千曳の協力を得つつ、"現象"の謎を探りはじめるが、核心に迫ることができないままに残酷な"死"の連鎖はつづく…。夏休みに入ったある日、発見させる一本の古いカセットテープ。そこに記録されていた恐ろしき事実とは!?-ゼロ年代の掉尾を飾った長編本格ホラー、驚愕と感動の完結巻。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻で思った通り、下巻ではぐわぁーと恐怖感が波のように押し寄せてきて、途中で止まることはできなかった。

    物語のクライマックスは夏休み中の合宿。
    山麓の森の中に建つ洋館風の建物。雨が降りはじめた夜。怪しい管理人……
    このゾクゾクとするミステリのような設定。そして、ついに残酷な“死„の連鎖が再び起こりはじめる。ぎゃあぁぁっ!

    恒一たちが中学生ってこともあって、各々の考え方や行動には幼さが残っていたことは否めないと思う。仲間に対する疑心暗鬼や戸惑い、そして正義感。それらが行動を誤った方向へ導いてしまったり、物事を複雑にしちゃったり。でも、恒一と鳴、勅使河原や望月は、そのなかで精一杯やれることをやろうとする。その気持ちが溢れていて青春小説としても読むことができた。特に鳴にあっては恒一と過ごすうちに、心の中にたまっていた澱が溶けていったんじゃないかな。

    「災厄」は“死者„である彼らが直接手を下しているわけじゃないよね。“死者„は自分が「もう一人」だとは知らずに“死„を引き寄せながら、ただそこにある。そう思うと、この現象は彼らにとっても残酷なことのように思えてくる。
    今回の「もう一人」が誰だったのか。明かされた真実にはやられてしまった。うわぁ、ちょっと引っ掛かる箇所はあったんだけどなぁ。つづいて、これはヤバいんじゃないかいと、ある人物のことが心配になった。その後、この物語の重要な設定を思い出して作者の優しさを感じた……のは、深読みのしすぎかな。

    これは誰かの作為じゃなくて、そういう「現象」なんだ。
    人がつい何にでも理由や意味、名前をつけたがるのは、わけのわからないものや現象に対して、本能的に恐れを抱いているからだろう。
    それらをそんなものなんだと受け入れることの、なんと難しいことだろう。
    けれど人間が誕生する前の世界には、あらゆるものが自然のまま、自然の法則に則り存在していたんだとしたら。人間はその世界にお邪魔しちゃっただけかもしれない。だとしたら人間中心で考えるのは思い上がりというもの。超自然的自然現象のなかでは、人間が異分子なのだろうから。

    • 沙都さん
      地球っこさん、コメント失礼いたします。

      毎回、古いレビューにまでいいねをありがとうございます。

      今回久々に自分のAnotherの...
      地球っこさん、コメント失礼いたします。

      毎回、古いレビューにまでいいねをありがとうございます。

      今回久々に自分のAnotherのレビューを読みましたが、若書きだなあ、と少し可笑しくなりました。

      当時、本格ミステリのルールをかじり始めた時だったので、フェアとかアンフェアとか、一席ぶちたくなったんでしょうね。
      この頃は高校生だったと思うので、ちょっと知識を出してイキリたかったんだろうなあ(他人事)

      まあ、今のレビューも本質的には変わりませんが……。

      この作品を読んだのはだいぶ前ですが、「もう一人」の正体は今でもハッキリ覚えています。
      綾辻さんのミステリってどこか、悪夢の中や記憶の狭間、あるいは幻想の中を漂っているような浮遊感を感じるときがあって、このAnotherも、特にラスト近くは、そうした印象を受けたような記憶があります。

      あの人にとっては、こうした曖昧で、記憶の彼方に消えていくような部分が、ある意味優しさなのかなあ、と地球っこさんのレビューを読んで思いました。(地球っこさんと同じ人物のことを思い浮かべられているか、ちょっと微妙ですが……)

      そしてこうした幻想的な部分が、本格ミステリを知った当初の自分は戸惑ったのかもしれないなあ、とも思います。

      もし今の自分が、初めてこの本を読んだとしたら、フェアとかアンフェアとかも(多少は)グチグチ言いながら、たぶんそのあたりの良さを強調したレビューを書くのかなあ、と思います。

      あと鳴の魅力も、もうちょっと感情込めて書くかもしれません。最近キャラ萌えが激しくなってきてるので(笑)

      少し話は変わりますが、地球っこさんのレビューを読んで、久々に本格的なホラーを読みたくなってきました。殺人鬼や正体不明の悪霊に追い詰められるのも、怖いけど読んでる分には楽しい(?)ですものね。

      それでは失礼いたしました。
      2020/03/17
    • 地球っこさん
      とし長さん、おはようございます!
      コメントありがとうございます。

      まずは、とし長さんの『Another』のレビューが高校生の頃だなん...
      とし長さん、おはようございます!
      コメントありがとうございます。

      まずは、とし長さんの『Another』のレビューが高校生の頃だなんて、とても驚きました。
      私が高校生の頃は、とし長さんのようなカッコいいレビューなんて書けませんでしたよ。
      と、いうか読書をしてレビュー(感想)を書くなんてこと思ってもいませんでした。
      せいぜい、詩をノートに写すくらい……
      私もいつか、とし長さんのような素敵なレビューが書けるようになれたらいいのですけど……

      ホラーって怖いから避けてきたジャンルなんですけど『Another』は面白かったです。
      こんなホラーならこれからも読んでいきたいです。
      彼らはきっと思い出すことはないはず。
      なのに、何かの拍子に記憶の欠片がチクリと心に刺さったとき、白昼夢を見ているような不安定な面持ちを抱えながらも、切なさも溢れてきて……そんなノスタルジーを感じさせる作品でした。

      本格ミステリとホラーって、何だか正反対に思えます。
      フェアプレーでなければならないミステリと空想的で恐怖という感情を楽しむホラー。それを融合させる綾辻さんて凄いです。
      でもそんな二つのジャンルなんだから、ミステリ側とホラー側から見える風景は、見る読者によって、ガラリと印象が変わるんでしょうね。うーん、だまし絵的な?
      何を言ってるのだか、自分でもよくわかりません……(*T^T)

      とにもかくにも、綾辻さんは優しい方なんですよ、きっと。
      はい、それが私の結論です 笑

      あとキャラ萌えいいですね~。
      鳴の魅力を理解するには、同級生である中学生にとってはなかなか手強いキャラかもしれません 笑
      私も最近『翡翠城市』で久々にキャラ萌えいたしました。全くこの作品に関係ありませんが、はい。
      2020/03/17
  • "見崎鳴"のキャラが謎めいていて、終始不気味。左目に眼帯をしていて、その下は蒼色の義眼。物語の終盤には左目で死の色を見る(死期が近い、死んでいる人に対して色が見える)事が出来ると鳴自身から榊原に告白があり、〈もう一人〉が誰なのか?ドキドキのストーリー展開でした。

    本作品はホラーで、夜見北中学三年三組の呪いによって生徒・その家族が次々に死んでいく。呪いだから殺され方、死に方にトリックや規則性はないが、〈もう一人〉(死者)がはっきりする場面は早く先を読みたくて焦りドキドキ感もピークに達し、名前を聞いてやられた!!と思いました。

    「十角館の殺人」の衝撃の一行を「Another」でも見せつけられました。

  • ずいぶんと前に不幸な事故があった。
    いつ眠りに落ちたのか分からず、ふと夜中に目が覚めた。
    つけたままのテレビになにかのアニメが映っている。
    観るともなしにぼぅっと眺めていた。
    観終わってからわかったのだが、それが本書【Another】のアニメ版だった。
    しかも……しかも、最終回だった!

    うっわ〜!! やべー!!
    結末だけ見ちゃったよ(⁠ ⁠≧⁠Д⁠≦⁠)
    オチがわかっていたら、もう読めないじゃん。
    という事故(笑)

    最近になってやっとそのオチが記憶の中で薄れてきた。
    初めて自分の記憶力の弱さを褒めてやりたい。
    そんな気持ちで手に取った一冊。

    ホラーミステリー。
    いや、ミステリー風味のホラー。
    それほど怖くもない。

    ストーリーはというと、とある中学校で起こる理不尽に不幸な現象をめぐる物語。その学校の三年三組は死に近く、毎年ではないものの、それがある年には何人にも死者を出してしまう。それを防ぐために、ある特殊なオマジナイを行っていたが、それを知らずに転校してきた主人公は……。

    しまった(⁠~⁠_⁠~⁠;⁠)
    読み進めているうちに、だんだんと思い出してきた。
    こんなときに限って活躍しなくていいんだよ~、俺の記憶力。
    普段はもっとポンコツじゃないかよ!

    願いは虚しく、犯人(?)を思い出してしまいながら読了(⁠ ⁠;⁠∀⁠;⁠)
    思い出せずに読んでいたらもっと楽しめてたのかも。

    ん~、でも。
    片目が義眼で常に眼帯をしている少女の設定とか、やたら中二病っポイのが気になったかな。
    まあ、舞台も中学校だし、主人公も中三だし、それでいいのかも。
    もっと怖がらせてほしかったな~。
    映像で見たほうがむしろ怖いのかも、と思った。


    • 土瓶さん
      ありがと、まっちゃん。

      関係ないけど。ケータイ変えたらすごくやりづらい。
      なんていうか、小さいし、ツルツル滑るし、顔文字変なのしか無いし。...
      ありがと、まっちゃん。

      関係ないけど。ケータイ変えたらすごくやりづらい。
      なんていうか、小さいし、ツルツル滑るし、顔文字変なのしか無いし。
      凹むわ~
      ༼⁠;⁠´⁠༎ຶ⁠ ⁠۝ ⁠༎ຶ⁠༽
      2022/09/20
    • 松子さん
      ケータイ、小さいのっ?
      文字大きくして見やすくしたり、
      携帯ツルツル滑るのは、ほら、あの、なんだっけ?携帯の後ろに付ける大きめのリングみたい...
      ケータイ、小さいのっ?
      文字大きくして見やすくしたり、
      携帯ツルツル滑るのは、ほら、あの、なんだっけ?携帯の後ろに付ける大きめのリングみたいなのっ
      慣れるまでたいへん!

      顔文字…、怖いけどおもしろーいっ!
      この泣いてるのどうやって出すのっ
      すごいっ!キモ可愛い!わたしも使いたい!
      2022/09/20
    • 土瓶さん
      泣いてる顔文字がいっぱい出る〜。
      ༼⁠;⁠´⁠༎ຶ⁠ ⁠۝ ⁠༎ຶ⁠༽
      (⁠༎ຶ⁠ ⁠෴⁠ ⁠༎ຶ⁠)
      ༎ຶ⁠‿⁠༎ຶ
      (⁠-̩̩̩⁠-̩̩...
      泣いてる顔文字がいっぱい出る〜。
      ༼⁠;⁠´⁠༎ຶ⁠ ⁠۝ ⁠༎ຶ⁠༽
      (⁠༎ຶ⁠ ⁠෴⁠ ⁠༎ຶ⁠)
      ༎ຶ⁠‿⁠༎ຶ
      (⁠-̩̩̩⁠-̩̩̩⁠-̩̩̩⁠-̩̩̩⁠-̩̩̩⁠_⁠_⁠_⁠-̩̩̩⁠-̩̩̩⁠-̩̩̩⁠-̩̩̩⁠-̩̩̩⁠)
      ಥ⁠‿⁠ಥ

      あとね、なぜか机をひっくり返しているのが20種類くらいあるわ。
      そんなにいら〜ん(笑)
      (⁠╯⁠°⁠□⁠°⁠)⁠╯⁠︵⁠ ⁠┻⁠━⁠┻
      ┻⁠━⁠┻⁠ ⁠ヘ⁠╰⁠(⁠ ⁠•̀⁠ε⁠•́⁠ ⁠╰⁠)
      ┬⁠─⁠─⁠┬⁠◡⁠ノ⁠(⁠°⁠ ⁠-⁠°⁠ノ⁠)
      (⁠┛⁠◉⁠Д⁠◉⁠)⁠┛⁠彡⁠┻⁠━⁠┻
      2022/09/20
  • 赤と黒の世界観が美しい。

  • クラスに死者が紛れ込み「災厄」と呼ばれる死の連鎖が始まる学園ホラーミステリー。読み応え満点です。最後の最後クライマックスまで誰が死者なのか全然分からず、まさかこの人?となった後これまでの伏線が回収されていくとこ本当に凄い!のひと言。ただ死に方がグロい…ただただグロい…

    どうしても、眼帯とショートカットの風貌から見崎鳴が綾波レイのイメージになってしまい、同時に榊原が碇シンジになるのが否めない。ヱヴァンゲリヲンの別話のような気持ちで読んでしまいました。

  • これは面白かった!!
    恥ずかしながら僕は綾辻行人先生の小説を読んだのは初めてだったのですが、面白いですね!!

    もちろん綾辻先生のことは知っていましたよ。僕も「ミステリー読書人」の端くれとしては当然、綾辻先生の『○○館の殺人』シリーズとかね。

    ではなぜ有名な『○○館の殺人』シリーズではなく、あえて学園ホラーの代表作的な本書を選んだのか?

    そうです。
    今年の9月30日に続編の『Another 2001』が出版されたからなんですね。
    表紙イラストを見て非常に興味をもってしまいました。

    っていうか、あれ、分厚すぎでしょw!京極夏彦かよ!!

    と心の中で思いっきり突っ込みましたよ。

    そうなると当然、続編を読むならば元ネタを読まねばなりません。
    というわけで、本書を手に取った次第です。

    そもそも僕はあまりホラー系の小説は読んでないんですよ。
    有名な鈴木光司氏の『リング』とか小野不由美さんんの『残穢』とかも未読なんです。

    いままで一番僕が読んでホラーだった小説はあれですよ。アレ。
    あの伝説のストーカー小説。
    五十嵐貴久氏のデビュー作『リカ』ですよ。『リカ』様。
    あれは恐怖だったな~。

    そういえば、僕がブクログで書いた『リカ』のレビューにつられて、うっかり「あれ」を読んでしまい何人も犠牲者が出たという話はちらほら聞いています(笑)。

    『リカ』はグロテスク系恐怖へ振り切っていましたが、本書をカテゴライズするとなんだろう?
    災厄系?
    呪いとか祟りとかじゃない、理由の分からない現象?
    なんて言うか、この訳のわからなさが面白い(怖い)んですよ。

    ホラーものの定番である「ゴースト」とか「ゾンビ」とか「モンスター」とか「サイコパスな人物」とかじゃないものによる恐怖、いわゆる雰囲気で恐怖させるというのはジャパニーズホラーの真骨頂ですね。

    あらすじとしては、とある場所に存在する田舎の中学校が舞台。不定期にその中学三年のあるクラスにだけ起こる怪異現象。原因は全く不明。26年前に当時人気のあったクラスメイトの一人が亡くなって以来、不可思議な現象が発生するようになる。そんな中、東京から転校してきた主人公の榊原恒一と、そのクラスで特殊な立ち位置にいる謎の眼帯美少女が事件に巻き込まれていくという感じですね。

    学園ホラーにミステリー要素も加えた本作。
    ストーリーの面白さもさることながら、登場するキャラクターが非常に際立っているのです。この『Another』は。

      特に主人公の眼帯美少女が!!!!!(←結局そこ)

    「眼帯美少女」と言ったらもう、僕なんかの世代には『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するヒロイン「綾波レイ」一択なんですけど、本書の眼帯美少女の『見崎鳴(ミサキメイ)』ちゃんもかなり良いですね。

    見崎鳴ちゃんは綾波レイよりもっとしゃべるしね。
      「あなたは死なないわ。私が守るもの。」
    っていうセリフをぜひ見崎鳴ちゃんにもしゃべっていただきたいと心の底から思いましたよ。おっと、思わずガチ系のエヴァネタをぶち込んでしまいました。失敬。失敬。

    ただ、僕にとっての『元祖眼帯美少女』である『綾波レイ』のイメージが強すぎて、僕の脳内では本書に登場する全てのキャラクターが全部エヴァのキャラクターで再生されてしまったんですよね(笑)。

    例えば、見崎鳴ちゃんはもちろん『綾波レイ』ですが、そのほか主人公の榊原恒一君は『碇シンジ』、恒一君の友人の勅使河原君は『鈴原トウジ』、委員長の赤沢さんは『惣流・アスカ・ラングレー』、恒一君の叔母の怜子さんは『葛城ミサト』って感じでね(笑)。

    というか、本書を読み終わってから知ったんだけど、この『Another』はアニメにも漫画にも実写映画にもなってたんだね。
    しかもアニメは結構人気があったみたいだし。
    そんな『Another』フィーバー(←死語)が起こっているとは全く知りませんでした。僕としたことがうかつ過ぎましたwww。

    まあ、この物語は謎解きの要素も満載なので、ネタバレしているアニメも映画も今更見ませんけど。

    さて、本作を読んだから、もう件の『Another 2001』に行けますね。

    ・・・・・・え、ちょっと待って・・・・・・
    『Another エピソードS』って何?
    そんなの聞いてないよう~。

    ふう。危なかった。
    危うく直接の続編『エピソードS』をスルーしてしまうところでした。

    「1」を読んで「2」をスキップして「3」を読んでしまうなんてことをしでかしたら、読書人としてもう世間に顔向けできなくなるところでしたよ。

    こう見えても以前、僕は浅田次郎先生の新選組を女性の視点から描いた傑作『輪違屋糸里』を何の疑問も持たずに『下巻』から読み始めてしまったことがありますからね(しかも読み終わるまでそれが『下巻』であることに気が付かなかったというw)。

    というわけで『Another 2001』を読むために『エピソードS』に突入しますね。

    やっぱ、美少女小説っていいですよね(←いや、全然違うし)。

    • kazzu008さん
      くるたんさん。こんにちは。お久しぶりです。
      コメント遅くなってすみません。
      僕は、綾辻先生の本を読むのは初めてなんですが、さすが新本格派...
      くるたんさん。こんにちは。お久しぶりです。
      コメント遅くなってすみません。
      僕は、綾辻先生の本を読むのは初めてなんですが、さすが新本格派。面白かったです。
      あっという間に「エピソードS」も読んでしまい。「2001」はいつでもOKという状態ですね(笑)。

      2020/10/25
    • kazzu008さん
      くるたんさん。こんにちは。お久しぶりです。
      コメント遅くなってすみません。
      僕は、綾辻先生の本を読むのは初めてなんですが、さすが新本格派...
      くるたんさん。こんにちは。お久しぶりです。
      コメント遅くなってすみません。
      僕は、綾辻先生の本を読むのは初めてなんですが、さすが新本格派。面白かったです。
      あっという間に「エピソードS」も読んでしまい。「2001」はいつでもOKという状態ですね(笑)。

      2020/10/25
    • kazzu008さん
      たけさん。こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      『リカ』ネタに反応していただきありがとうございます(笑)。
      あれは強烈でしたも...
      たけさん。こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      『リカ』ネタに反応していただきありがとうございます(笑)。
      あれは強烈でしたものね。

      このお話も人がたくさん死にますが、謎解き感覚の部分もあり、非常におもしろかったですね。おすすめです。
      2020/10/25
  • 再読中。
    やっぱり面白かった\(^o^)/
    伏線回収もバッチリだし、ミステリーで且つホラーで大好き!
    久しぶりに読んだから記憶が曖昧だった分、後半のドキドキを再び味わえて良かった☆笑

  • 田舎に転校してきた中学生の少年が、学校の怪奇現象に巻き込まれていくホラーミステリー。不思議な存在感を持っている少女との出会い、奇妙な学校の噂話、連鎖する不幸の中で、少しずつ明かされていく恐ろしい過去と現実。

    とにかくメイのキャラクターが強烈!
    少年時代にこんな子が身近にいたら、一生忘れられないレベル。走馬灯にも出そう。

    内容はさすがの綾辻作品で、ストーリーの組み立て、セリフ回し、登場人物の可憐さ、あっと驚く真実など、もう完璧です。すっかりお話に没頭してしまいました。
    ラストは一級品で、儚く虚ろな少年時代の終わりを感じさせました。

    囁きシリーズ以来、久しぶりに読んだ綾辻のホラー作品。素晴らしかったです。

    • autumn522akiさん
      かなさん、こんちはです。
      こちらこそフォローいただき、ありがとうございます!

      かなさんの本棚は見ていて癒されますね~
      そして良本を...
      かなさん、こんちはです。
      こちらこそフォローいただき、ありがとうございます!

      かなさんの本棚は見ていて癒されますね~
      そして良本をたくさん読まれてますね。素晴らしい!
      私はミステリーばっかりなので偏ってしまって恥ずかしいですが
      もし選書のご参考になれば嬉しいです。

      図書館で借りた本が優先になっちゃう問題は、誰しも避けられませんね。
      めっちゃわかります~
      我が家の本棚には、1軍の積読、2軍の積読コーナーがありますが、
      すでにそれだけで30人ほどメンバーがそろってるし…うう

      そして十角館の殺人はもはや伝説ですよね。
      なにかの記念日とか、レビュー1000冊目とか、区切りのタイミングで
      読み直し&レビューをされてはいかがですか~。ぜひぜひ楽しみにしています。

      ツイッターを読書アカウントでやってるので、お時間があったらのぞいね。
      https://twitter.com/autumn522aki

      これからも、どうぞよろしくお願いします。
      2023/06/20
    • かなさん
      autumn522akiさん、おはようございます。
      お返事ありがとうございます。

      私の本棚も見てくださったんですねぇ…嬉しいです♪
      ...
      autumn522akiさん、おはようございます。
      お返事ありがとうございます。

      私の本棚も見てくださったんですねぇ…嬉しいです♪
      autumn522akiさんとは、
      結構同じ作品も読んでますよね!
      これから読む作品を選ぶのにももちろん参考にさせて頂きます。

      autumn522akiさんは積読をちゃんと整理してるんですね!
      1軍、2軍は面白いですねぇ~
      我が家の本棚はぐちゃぐちゃです(^-^;
      「十角館の殺人」を含めた館シリーズを読みだしたら
      すべて読んでこのブクログの本棚に並べるのがささやかな夢です。
      区切りのいい時から始めるって、いいアドバイスを頂きました。
      ありがとうございます!

      ツィッターも少し覗いてみました。
      好きな作品とおいしいもののコラボ写真はいいですねぇ…
      autumn522akiさんが
      ステキな読書時間を持たれていることが伝わってきます(^-^)
      こちらこそ、よろしくお願いします。
      2023/06/21
    • autumn522akiさん
      かなさん、こんばんは
      イイね!思い切り読書を楽しみましょう~

      これからもよろしくです^^
      かなさん、こんばんは
      イイね!思い切り読書を楽しみましょう~

      これからもよろしくです^^
      2023/06/21
  • んっ?終わった。。
    納得いかないエンディングについいつも出てしまう声。
    急かされるように次へ次へと読んだのがいけなかったのか。もっと捻ってくると期待しすぎたのか。

    というか綾波レイ(違う)の謎っぷりが謎のまま放り出されすぎて、そっちに気が散ってしまった。主人公の胸のズーンも、こちらはただのストレスだった??
    ううっ、自分のホラーアンテナの低さを呪いたくなる。

    ただ、Audibleで聴きながら深夜に1人皿洗いをしていて、ふっと後ろに息子が立ってるような気がして思いっ切り振り返った。二度も。
    誰も居なかったけど。

  • 数回読んでも息を呑んで一気読みしてしまう面白さ
    あとがきにて、この巻の先の構想はある。実現するかは心もとない、と書かれていた
    実現してるからエピソードSや次に読む2001があるのだから、流石だなぁと思う

    展開が分かっていても、ハラハラドキドキとしてしまう
    固唾を飲んで、どうなってしまうの?死者は?と
    展開を知っているからこそ、この言動がっ!ここが矛盾点になるんだっ!と思いながら読むのが楽しい
    8月を乗り越えた鳴ちゃんや恒一君は、どんな風に成長するのだろう
    そしてやはり、死者については忘れてしまったんだろうか

    2001はどんな災厄が待ち構えているのだろうかと期待増大
    エピソードSも内容あまり覚えてないのでいつか再読したいな

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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