Another(上) (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 4297
レビュー : 389
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000014

感想・レビュー・書評

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  • 下巻まで読み終わった上でのまとめての感想です。
    かなりネタバレあり。


     以前から本屋で平積みされているのを見て気になってました。
     アニメに漫画、そして映画と色々な展開をしているみたいですね。
     キャラクターが特徴的だから、アニメは割りと良さそうな気がしますが…さてはて。

     実は、ホラー小説だとは全く思ってませんでした。
     鳴が幽霊とか人形に魂が入ったものだとか、そんな感じの不思議系小説かとばかり……。
     なので、最初の人死に部分は衝撃的でした。死に方も一番悲惨というかグロテスクですしね。
     別にホラーが苦手なわけでもないので構わないのですが。

     呪い、とか災厄、現象、が不可思議なのはそういう設定として読んでいたのでいいのですが…
     恒一の鳴に対する執着の仕方がよく分かりませんでした。
     最初の方の追い掛け回し方は、なんかご都合主義的な気がします。
     病院で霊安室に向かっていった鳴を不思議に思うのはよく分かるし、周りと切り離されている疑問は尤もなんですが、学校で他の人といても構わずいつでもどこでも鳴の元へ向かうとか、頭おかしい。
     風見と勅使河原に案内されている最中の反応とか、厄介者だと思われても仕方ないレベル。
     いっそ死者に超常的な力で引き寄せられていったとでも言われた方が納得するんですけども。
     もしくは鳴に一目惚れして何とかお近づきになりたくて必死だった、とかでもいい。
     情報を聞けるタイミングをことごとく逃す、というのは小説の鉄板だとは思いますが、主人公が自分から率先して逃しまくるんなら、それなりの理由をつけて欲しかった気がします。

     それ以外は面白かったですね。
     どうしたら災厄を逃れられるのか、始まってしまった災厄を収められるのか。
     何時誰が死ぬか分からない緊迫感はスリルがあってよかったです。
     恒一や鳴はともかく、その身近な人物が死んだらどうしよう、というのと、もしかしたら恒一が「もう一人」なんじゃあ、という心配。
     徐々に話の全貌が現れ始めてからは、一気に読んでしまいました。
     「もう一人」については何となく予想できる部分もあったのですが、最後のあの人については意表をつかれました。
     言われて見ればあちらこちらに複線は散りばめられていたし、気付いて良かったはずなんですけど…全く創造もしてなかった。やられたって感じです。

     面白かったのは面白かったですが、粗も気になるので評価は3。



     ところで、この年の災厄は終わったわけですけど、実は何の解決にもなってないんですよね、これ…。
     三年三組の呪いはなくなってないですし。
     いくら災厄を止める方法が分かっても、毎年確実に実行に移せる方法じゃないのが厳しい。
     続編とかでこのあたり解決させる予定はあるのでしょうか。……そもそも続編はあるのでしょうか?

  • 記録

  • なぜ6割に至る前に展開がこんなに遅いの。同じような内容が繰り返されて、ほんとイライラする。主人公が疑問に対する「訊きたいと思ったけれど、言葉を呑み込んだ」のような態度(もちろんそれは著者による意図的な構成である)、すごくイライラする。やっぱり一般人の男向け?不器用なのにいつの間にか女に囲まれてる主人公とか、ヒロインに惚れたか惚れなかったかのような行動とか、格好つけて「まあね」「そう」「ふん」といった返事しか出てこないまねとか、もういいと思いきや、6割すぎると急に面白くなった。そっか、前半のあれは、わざとだもんね。わざとあやふやにさせて、後半ミステリーの解明のお膳立て。でもね、例のことが判明された後、前半のセリフをいちいち再解釈するのは余計なんじゃない?読者に前半を読み返してほしくないかな?

  • エンジンか狩るまでにだいぶと時間かかったー

    2018.5.28

  • 2017.09.05

  • あらすじ見てメイがどういう子なのか、クラスで何が起きてるのかちょっと知ってたけど知らない振りで読んでいたが、上巻後半まで思わせぶりで言いそう言わない状況にだんだんイライラ。そしてやっと教えてくれた状況が理解できない…なぜそうなる?と推理小説のように思ったらホラーはあかんのやろね。小野不由美さんのゴーストハンドシリーズのように納得できる話はないものか…。私の中でメイちゃんのイメージが綾波レイちゃんなのは、表紙のイラストのせい?

  • 冷静に考えると学校ぐるみで生徒を「いないもの」として扱うなんてありえない話だ。その秘密が何年にも渡って引き継がれていくことは考えづらい。それにもかかわらず、引き込まれてしまいのは、オイラの中に幽霊とか超常現象を信じたい気持ちがあるのかもしれない。

  • 面白くてあっという間に読み終わってしまいました。
    下巻を早く読みたいです。

  • 橋本愛以外特に見るべきところもなかった、というかホラー描写が
    半ばドリフのギャグレベルの映画が面白くなかったので、原作を読んでみた。
    映画は大事なところを、いろいろ端折ってたんだなと言う印象。
    文章は上手いけど、ホラーとしては中高生向けといった感じ。
    呪いとか祟りとかは、妙に日本的だし。
    朱川湊人の『赤々煉恋』の方が、よほど怖かった。
    意識的なのかキャラクターとして見崎鳴と、綾波レイが、
    どうもかぶる。
    映画版でも感じたけど、そもそも3組に転入させたのと、
    傘に人を貫けるだけの強度があるのかは、やっぱり引っかかった。
    記録と、記憶の改竄って『HELLSING』のアーカドだったか、
    『東のエデン』のJuizだったか、似たようなことをしてた気がする。

  • 学園ミステリー&ホラーなんですが、ちょっと期待してた感じより軽かったです。なるほどアニメ化されてるんですね。

著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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