いけちゃんとぼく (角川文庫)

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著者 : 西原理恵子
制作 : 西原 理恵子 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年11月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000021

作品紹介

いけちゃんはね、うれしいとふえるの。こまると小さくなるの。あったかいとよくふくらむのよ-。うれしいときもかなしいときも、いつもそばに寄り添ってつぶらな瞳で見守ってくれるふしぎな生きもの、いけちゃん。そんないけちゃんがぼくは大好きで-。少しずつ大人の階段をのぼっていく少年期のやわらかな心とみずみずしい風景。かつてこどもだった大事なあなたに贈る、西原理恵子初の叙情絵本。

いけちゃんとぼく (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 映画を観た時もそうだったけど、とても泣きました。映画を観ているので、いけちゃんは何なのか分かっていましたが、それでも涙が。西原理恵子さんの本は初めてでしたが、いけちゃんのシーンの余白が好きです。くるくる顔や形が変わるいけちゃんがかわいい。だいすきがほしかったいけちゃんもかわいい。まってるのならとくいなの、といういけちゃんが切ない。シンプルですが、心に響きました。とても良い時間でした。

  • 「おとなになってすきな人ができたらこのことをはなすといいよ
    すきな人がわらってくれるよ」

    「100うみ」

    「ようは いけちゃんは ひとりぽっちでさみしかったのと
    おなかがすいてたのと だいすきがほしかっただけでした」

    「だいじょうぶの味」

    いつでも「ぼく」をそっと傍から見守り続ける「いけちゃん」。
    時に悪知恵を働かせてぼくをびっくりさせたり
    あたまにかみついたり、照れたり、すねたり、やきもちやいたり。

    本文を読んでラストを読んで計らずも泣いてしまい、角田さんの解説を読んでまた追い打ちをかけるように泣いて、
    もう一回読み返してみて、色々な気持ちが溢れてきてもう一回泣いてしまった。
    子どもをおもう母親のような、大好きな人をにこにこ眺める恋人のような
    愛おしいと思わずにはいられないいけちゃんの「ぼく」を想う気持ち。

    ああ、そうだよなぁ。と思った。

    きれいごとばかりじゃなくて、正論ばかりでもなくて
    いけちゃんのことばは
    その人に寄り添っている。だから、とても響くんだなと思う。

  • 読むたびにうるっとしてしまう。
    愛することの喜びに溢れた本。
    大好きな男の人の、恋人や奥さんはもちろん、親友にも母にも妹にも姉にも娘にも、ありとあらゆるおんなのひとになりたいと思ったことがある女性は結構いるんじゃないかと思う。
    いけちゃんは、そういう女性の願望そのものの存在だという気がする。

  • 好きな人の小さい頃のことやどんなところで育ったとか子供の頃の夢やいろんなことって知りたくなる。
    だから、その頃に会いに行くことができたらどんなにか素敵なことだろう。
    でもそれは、きっといま、その人が近くにいないから……。

    すきなひとに贈りたくなる本。

    さみしくて、なんか懐かしくて温かくて胸がつまって涙かでそうになりました。

    すきなひとに会いに行きたい。

    そして、この本のことや、子供の頃のことをゆっくり話したくなりました。

  • 『アンマーとぼくら』を読んだ後、参考文献のうちの一冊として出ていたのが本書。
    なんとなく著者の絵柄が苦手で読んだことがなかったが、内容については思っていたよりもずっと深かった。
    色の使い方も綺麗だ。

    いけちゃんは氷嚢になるし、噛み付いてくるし、笑うし涙するし、とてもかわいい。
    「かなしいとちいさくなって、おいとくとさらにふえる」。
    それは、「ひとりぽっちでさみしかったのと、おなかすいてたのと、だいすきがほしかっただけ」。
    人はいけちゃんのように増えることはないけれど、小さくはなる。
    それでも、誰かが傍にいてくれれば、すぐ元気になれる。
    大丈夫を増やしていける。

    『アンマー』の物語と同じように、すぐそばで、見守って、悲しんで、笑ってくれるいけちゃん。
    だけど、今、私の傍にいけちゃんはいない。
    遠くからやってきたいけちゃんはいない。
    伸びたり縮んだりするいけちゃんはいないけれど、大切にしている何かがあれば、いつの間にか大丈夫は増えていく。

    世の中には辛いことがたくさんあって、きれいごとだけでは追いつかないほど苦しむこともある。
    だからこそ、自分のいけちゃんを皆が見つけて、笑える時間を持って欲しい。

    私も、願わくば誰かのいけちゃんでありたい。
    そしてその人が私のいけちゃんでいてくれたら、こんなに幸せなことはないはずだ。

  • 何の話しなのか、いけちゃんはなんなのか、分からないままにキレイな色の景色と、二人の暖かい空気の中に入り込んでいました。

    最後になって、なんなのかがわかると、突然切なくなります。

    サイバラさんすごい。
    やっぱりすごい。

    そう思わずにはいられません。

  • 著者の本は漫画もエッセイも全部好きなんですよね。
    これは感動系の本です。
    ネタバレになるので書きにくいのですが会いたい人に会うために人はいけちゃんになるのかもしれません。
    久しぶりに読んで涙が止まりませんでしたσ^_^;

  • 映画観たので。
    わりと忠実?に映画化してたな……
    ピンクになるいけちゃんかわいい。

  • 子供の頃は、夜が暗闇が怖かった事を思い出した!
    大人になり、夜も暗闇も怖くなくなった。
    一気に、子供の頃を思い出した!
    優しくて少し、ほろ苦い物語。

  • 少年時代の「ぼく」と、寄り添うように存在していた「いけちゃん」のお話。
    「男の子がおわっちゃった」って表現が、なんだかもう切なくて。
    息子を持つ母としては、涙なくしては読めなかった。
    って思ってたら「いけちゃん」の正体に、またビックリした。
    全然、違う方向で読んでました。
    ゴメンナサイ。

    あちこちに笑いもあって、良い本です。

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