おやすみ、テディ・ベア(上) 赤川次郎ベストセレクション(18) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 49
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000045

作品紹介・あらすじ

「探してくれ、熊の人形を。爆弾が入っているんだ」21歳の女子大生、野木由子は、アパートで爆死した友人・中原が最期に遺した言葉を聞き、テディ・ベアの行方を追う。しかし、中原の家から熊を持ち去った少女は殺され、次に手にした主婦は冷酷な夫の仕打ちに耐えかねて自殺を図る…。可愛いぬいぐるみは由子をあざ笑うかのように、手にした人々に不幸をもたらしていく。人間の悲喜劇を描いたユーモアサスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • ※全編通してのレビューです。

     久しぶりの赤川次郎。多分、10年くらい前に『三毛猫ホームズの推理』を読んで以来。もうあれから10年も経っちゃったのかよッッ!っていう衝撃の事実はともかくとして、「あーこのナンセンス(←褒め言葉)っぷりが赤川次郎なんだな」と再確認ができた作品。

     ひょんなことから「死を呼ぶ熊のぬいぐるみ」を追い求める女子大生が主人公。その過程で、さまざまな事件がさまざまな角度から交錯し、涙あり、笑いあり、恐怖ありのドラマが次から次へと展開していく。そんなストーリーだもんだから、読み応えはバツグン。この一編だけで、いくつもの小説を読んだ気にもなってくる。さらに、上下巻ということも手伝って、お腹がいっぱい。
     ところが、そういった枝葉のお話はさておき、本筋はどうかと言えば、これがそんなに面白くない。一つひとつの事件は面白いのに、全体を通して読むと、なんだかなーって感じ。大抵、こういうストーリー展開の物語って、最後にはメインの登場人物だけで進んでいく「まとめ」の事件があるもんだけど、これだっ!と言える「まとめ」がないもんだから、どうにも物足りなさが否めない。

     例えば、上中下巻になるほどの文量があれば、もう少し満足が得られたんだろうなー(゜~゜)  我ながら、なんて相反する感想を抱いているんだろうとも思うけど、でもそれが率直な感想。


    【目次】
    『おやすみ、テディ・ベア(上)』
     第一章 熊を探せ
     第二章 我が子よ眠れ
     第三章 真夜中の旅
     第四章 旅路の果て
     第五章 会社の宴会屋
     第六章 披露宴の悪夢
     第七章 二つのテディ・ベア

    『おやすみ、テディ・ベア(下)』
     第八章 王座の誘惑
     第九章 禁じられた初恋
     第十章 苦い真実
     第十一章 絶望への跳躍
     第十二章 英雄の夢
     第十三章 誘拐計画
     第十四章 小さな誤算
     第十五章 さよなら、テディ・ベア
     エピローグ
    解説 山前譲

  • 電子書籍でまとめて読んだので、感想は下巻にまとめます。

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著者プロフィール

赤川 次郎(あかがわ じろう)
1948年、福岡県生まれ。76年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。
代表作「三毛猫ホームズ」シリーズ、「天使と悪魔」シリーズ、「鼠」シリーズ、『ふたり』『怪談人恋坂』『幽霊の径』『記念写真』他、著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞受賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。
執筆作は500作を超え、累計発行部数は3億を突破。メディア化された作品も数え切れない。

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