へんな死にぎわ (角川文庫 の 10-2)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041000052
作品紹介・あらすじ
「妻だけは私に近づけないでくれ(トルストイ)」「神様、死ぬ前にお化粧するからちょっと待ってね(ポンパドゥール夫人)」「死に方の見本見たいから、先に死んでみて(皇帝ネロ)」「話を作るのが上手すぎて死刑(イソップ)」…ってそんな死にぎわあり!?古今東西、有名人たちの知られざる最期とその言葉。とびきり個性的で、時にトンデモな末期の世界をご堪能あれ。遺言の書き方、戒名の付け方など明日に役立つ(?)コラム付き。
感想・レビュー・書評
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死にぎわ、ですものね。
どーーーしても言いたい言葉以外、出てきませんよね。
…と、いう状況下である事を想像して読むと、
「へん」は「へん」かも知れないが、
妙に、リアルに胸に響いてくる言葉集。
トルストイの
「つ、妻だけは私に近づけないでくれ。」←恐妻家でしたよね…
ダイアナ妃の
「お願い、私をひとりにして…」
手塚治虫の
「となりの部屋へ行く。仕事、仕事をさせてくれ」
ルノワールの
「早く、絵の具を、パレットをよこしてくれ」
まるで「生」の延長上にある「死」を、
ちょっと 通過 するだけの様な、最期の言葉に、じ~~んとした。
「なんてこの世は美しいんだろう。
なんて私は幸せなんだろう。
人生は美しい。」 BY アンデルセン -
学者、政治家、芸術家、果ては国王から死刑囚まで、古今東西の有名人たちが今わの際に漏らした意外な一言を集めた本。
死を前にしてとんちんかんな事を口走ったり、その遺言が後々の歴史を大きく動かしたり、ざっくりとカテゴリーが分かれているのでスイスイ読めます。
死因や享年の他、その人物の簡単な解説も併せて載っているのですが、「ちなみに……」「ところで……」と補足される雑学の方が分量的には多かったり。とぼけたイラストがまた言い知れない脱力を誘う。
自分は「最期の言葉」が妙に好きで、他にも似たような本に手を出した事があるのですが、カール・マルクスがずば抜けてカッコイイと思っております。 -
死にトリビア。
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なじ■
空から降ってきた亀がぶつかって死亡、
話がうますぎるので死刑、など
古今東西著名人のへんな死に際・最期の言葉。
笑えるものから感銘を受けるものまで様々です。
最期の言葉は見知ったものも沢山ありましたが、
その言葉を言うに至った経歴や人物紹介など、
それぞれに添えられているエピソードもとても面白かった!
文章も凄く読み易くて良かったなあ! -
著名人の遺言や死に際を集めたもの。ロシアンルーレットごっこしてて本当に死んでしまった人や、ヴェーベルンの死に方が本当にせつない。
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★★☆☆☆2
有名人の意外な個性を知れて、短くまとまっているところが面白いよ〜
でもホントに変だと思う死にかたはあんまりなかったよ〜
一回読んだらもういいかな〜
『へんな死にぎわ』というタイトルですが全然変じゃない。
ものすごく気になる本です。
人間、臨終になると、その人間の全人生...
『へんな死にぎわ』というタイトルですが全然変じゃない。
ものすごく気になる本です。
人間、臨終になると、その人間の全人生が凝縮された言葉が出るもんですかね。
「なんてこの世は美しいんだろう。なんて私は幸せなんだろう。人生は美しい。」
そんな言葉が死の間際に吐けるアンデルセンが素敵過ぎる。
きっと苦難も多い人生であったろうに。
そんな言葉が吐ける人生を送りたい。
そういう人間でありたい。
コメントありがとうございますっ♪
此の世での最期の言葉なんだから、もっと深く受け止めるべき?なのかも知れませんが、
わり...
コメントありがとうございますっ♪
此の世での最期の言葉なんだから、もっと深く受け止めるべき?なのかも知れませんが、
わりとさっくり読み進められる軽いタイプの本だったので、
なんとなく、さららと立ち読み・・・
でも、アンデルセンの言葉で、はっ!とページがとまりました。
死にぎわに巡らす思いが、此の世の美しさ、だったなんて!
その事に感謝しつつ生きてきた、と言うのなら、
本当にどんだけ幸せな人生だったんだろう。
なんて、羨ましい人だろう。
私も、そうです!
kwosaさんと同じ様に、
そういう言葉を心から吐ける人生送りたいな、と強く思いました^^♪