沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四 (角川文庫)

著者 :
制作 : 森 美夏 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 322
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (516ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000175

作品紹介・あらすじ

宦官・高力士が、死の直前に安倍仲麻呂へ遺した手紙には、楊貴妃の出自にまつわる、さらなる驚愕の事実が記されていた。黄鶴、白龍、丹翁…さまざまな人の想いと呪いが交錯した果てに、いま、順宗皇帝は呪法によって瀕死の状態に陥っていた。呪法の正体を暴くよう依頼された空海は、逸勢や白楽天、大勢の楽士や料理人を率い、玄宗皇帝と楊貴妃ゆかりの地-驪山の華清宮へと向かった。中国伝奇小説の傑作、ついに完結。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです!完結までに18年って…
    残っている書物、史実にある程度基づき、伝説や逸話を掛け合わせ、作者の想像力を盛り込みこんなにおもしろい作品に仕上げたということに改めてすごいなと…

    楊貴妃も黄鶴も白龍も丹龍も、玄宗も高力士も…みんな可哀そうでした。白龍が可哀そう過ぎる…きっかけは黄鶴の過去にあるにせよ、一連の悲劇は誰が悪いわけでもないから余計やるせない気持ちになりました。あえて言うなら国の、時代の風潮がそれぞれの心の隙間に闇を生みだしてしまったせいという感じでしょうか…
    最後に見せた黄鶴の父親としての顔…泣けました。

    空海は最後まで安定の空海でした。逸勢も(笑)
    空海の日本時代のお話も読みたいなと思いました。

    それにしても夢枕さんは空海が大好きなんだなぁ。

  • この巻の前半が、玄宗皇帝と楊貴妃ゆかりの地である華清宮でいよいよ宴。後半は日本に帰るまで。短い文でサクサク読めるんだけれど、いや、長かったね。17年楽しみながら書かれていたのかしら。楊貴妃はどうなったか、そんなことがあったのかと、物語の流れだけでなく、空海と逸勢の会話は楽しく、術について、空海の宇宙観など、興味を引くことばかり。運命によるものか、時代によるものか、悲劇だと感じるところもあったけれど、やはり空海ってすごい人だったのねと。映画は一体どういう風になっているか、気になるところ。

  • 読み終わりました。
    まぁ、これだけの大したお話を破綻もなく最後まで書き尽くす獏さんの力量と根性に脱帽。

  • 終わってしまった。もっと読みたかったなぁぁ。前回読んだ時よりも宇宙を感じました。善いも悪いもないのです。

  • とにかく壮大だった。
    唐の時代の中国が舞台で、牡丹の花を始めとして、極彩色の花たちや、魑魅魍魎ともいえる生き物たちが溢れているイメージ。
    仏教はもちろん、いろんな国の文化が入り乱れ、バランスを保ちながら増幅し、熟れている長安という都市の空気感を感じることができた。

    空海について、読む前は、名前を聞いた事がある程度だったけど、なんとも魅力的な人だと思って興味が湧いた。

    絶世の美女と云われた楊貴妃が、果たして幸せだったかどうかなんて分からないけど、白楽天の「長恨歌」の中の楊貴妃は、玄宗と共にあるという誓いを胸に天界で過ごしていて、玄宗と居るときは幸せだったのだろうと感じられた。
    漢詩は分からないけど、この詩がとても美しいということは、なんとなくだけど感じた。

    映画を観た後に衝動的に買った本。映画とはまた違った筋だったけど、映画以上にスケールが大きくて圧倒された。

  • 久しぶりに読む夢枕貘作品。
    この作品を読んでいると、文字であるのに匂いや風、音などがリアルに脳内再生されて、実際に感じている、聴こえているような錯覚に陥ってしまった。
    すごい。

    あと、映画は全くの別物(笑)

  • 歴史に聡くないのもあってか、すらすら読めました。夢枕さんの想像力もすごいです。
    空海のことももっと勉強したいと思いました。

  • 一挙に読めた。最初はSFファンタジーかと思ったが壮大な唐の歴史と白居易の長恨歌に秘められた楊貴妃の物語。空海、橘逸勢、玄宗皇帝、楊貴妃、李白、白楽天、など聞いたことのある登場人物が複雑に交わる壮大な歴史ファンタジー。夢枕獏が自著最高作という岳のことはある。面白かった。

  • 面白かったですの一言

  • 面白かったー。
    そーゆー因果があったのかと三巻と四巻で全て納得。
    ただ解決してから空海が日本に戻るまではちょっと退屈だった。

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著者プロフィール

1951年、小田原生まれ。「上弦の月を喰べる獅子」で第10回日本SF大賞を受賞、「神々の山嶺」で第11回柴田練三郎賞を受賞。平成11年4月朝日新聞に「陰陽師(おんみょうじ)」を連載、陰陽道ブームの火付け役となる。著書に「魔獣狩り」シリーズ、「闇狩り師」シリーズなど。

「2018年 『バロルの晩餐会 ハロウィンと五つの謎々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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