詩羽のいる街 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.15
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本棚登録 : 1210
感想 : 146
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000199

感想・レビュー・書評

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  • 明日は、誰かに親切にしよう。もっともっと優しくなろう。素直でいよう。笑顔でいよう。
    幸せになる方法を、もうわたしは知っている。

  • 一言で言えばとても説教くさい小説という感じでしょうか。
    恐らくこの作品を読んで、感動したという人と辟易したという人に大きく分かれるのではないかと思うのですが、私自身は辟易したくちです。
    とてもいいお話だと思うのですが、あまりにもあざと過ぎて私のようなひねくれた人間にはスゥーと入ってきません。
    ただ、著者お得意の役に立つうんちくが沢山散りばめられていますから、とても役に立つファンタジーであることは間違いないと思います。
    純粋な心根をお持ちの方にはお薦めです。

  • お友達が絶賛していたので読んでみました。

    個人的には最後の章は釈然としない部分が多かったけど、詩羽のやることに引き込まれます。
    人との繋がりを大事に思えるそんな一冊

    • ゴロウさん
      こんな子がいたら正直疑わしさ100%だけど、
      間違いなく惹かれるよね。

      何があるか分からない世の中で、
      知らない人についていくなんてことは...
      こんな子がいたら正直疑わしさ100%だけど、
      間違いなく惹かれるよね。

      何があるか分からない世の中で、
      知らない人についていくなんてことは出来ない現代だからこそ、
      話に引き込まれるんだろうなぁ。

      こんな思考力と決断力と行動力を持ちたかった・・・。
      2012/03/31
  • 今まで読んだ中で共感覚的に一番面白いと思った作品。

    ファンタジーだけどファンタジーじゃない。
    リアルじゃないのにリアル。

    オムニバスといっていいのかな??

    一作品として、一冊の本として、
    続編扱いでいいからもっと長く読みたいと強く思いました。

    個人的に伊坂作品と有川作品が好きですが、
    その二人のいいところをちょいちょいと合わせたような感じでした。

    「あ~こんなところで繋がるんだぁ」って感じ。
    読了後の幸福感と爽快感は今まで読んだ中で一番です。

    とりわけ、『それ自身は変化することなく』がお気に入り。
    この方の作品を他にも読んでみたいなぁ、と思います。

  • 面白かった!の一言に限ります!

    結構分厚くて読むのに時間はかかってしまいましたが、読んでよかったです。



    最後の出来事でめちゃくちゃテンションあがりました。
    絶対ここまで読んできた人なら気持ちがフワッとするに違いない。
    第三話の中に出てくる「ラスト1ページのどんでん返しに驚愕した」というのは少し違うが、「ラスト1ページのどんでん返しにほっこりした(´ω`)」としておこうと思う。笑




    今から2周目いきます!


    読:通学の電車内にて

  • こうなればいいのに、という理想の世界。でもそれ理想に留めず、現実に変えていく手法として、主人公が”論理”を選択しているところが面白い。今の社会のことを深く描いていながら、全く難しく感じないのも魅力。

  • 表紙の絵が図書館戦争と同じに思え、有川浩さんの名前が帯にあったから買った。
    読み始めたらゲームの話がまず出てきて、失敗したなぁと思ったけど、読み進めてみたら違った。
    よかった。

    レインツリーの内容が少し出てきたのも嬉しかったし、人間は捨てたものじゃないって思いが伝わってきて胸が温かくなった。

    善意からではなく、論理で人を幸せにする。
    特別な美人ではなく、普通の女の子が世の中の一部、ある街を変えていく。

    夢中になって読んで、読み終わった後はみんなに薦めたくなった。

  • 第110回アワヒニビブリオバトル テーマ「文庫本」第2ゲームで紹介された本です。ハイブリッド。
    2024.2.6

  • この本はわたしを作った本の一冊です。「ねぇ、デートしない?あなたが幸せじゃないから。」物語は、公園でぼーっとし ていた青年に詩羽という女性がこう話しかけたところから始まります。言われるままに彼女と 1 日デートをする羽目にな った僕は、街中を連れ回されます。お金も家も持たない詩羽は、街の人同士を結びつけていきます。そう、詩羽は困ってい
    る人を数珠つなぎにしてみんなを幸せにしていたのです。彼女の起こす幸せの連鎖は彼女の手を 離れ大きな連鎖になっていきます。
    わたしがこの本に出会ったのは高校生の時です。当時学校の図書室にいた司書さんに進めても らった 1 冊で、わたしが教師になりたい、あわよくば図書館司書もやりたいと思ったきっかけの本 です。作中に「本のソムリエ」と呼ばれる司書さんが出てきます。彼女は話を聞いて、相手にぴった りの 1 冊を選びます。わたしにとって高校の図書室にいた司書さんはまさに「本のソムリエ」でし た。わたしもいつかなりたいものです。

  • 10年近く前に読んで、懐かしくて今回再読しました。
    いまだに読んだ時の揺さぶられ感が残っていて、影響を受けた小説トップテンに君臨中。

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著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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