- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041000359
作品紹介・あらすじ
互いが互いに溺れる日々を送っていた男と女。だが突然、女との連絡が途絶えた。シナリオライターとしての仕事にも行き詰まり、苦悩する男が路上で出会ったのは…(「青い夜の底」)。死んだ水原が、今夜もまた訪ねてきた。恐れる妻を説得し旧友をもてなすが…(「親友」)。本書のために書き下ろされた表題作を含む全8編。異界のもの、異形のものとの、どこか懐かしく甘やかな交流を綴る怪奇幻想傑作選、第2弾。
青い夜の底 小池真理子 怪奇幻想傑作選2 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評
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角川ホラー文庫での一作目の短編集より、こちらの方が断然面白かった。叙情的なホラーで、恐怖よりも人生の悲哀を強く感じさせる作品が多く、読んでいてとても感傷的な気分にさせられてしまった。
死んだ友人が夜ごと訪ねてくる「親友」、優しくしてくれた父の愛人との思い出を綴った「鬼灯」など、味わいのある作品が詰まっている。
夏は過ぎたというのに、ホラーが面白い秋だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サクッと読めて、ゾクッとする。くどくどしてなくて読みやすかったです。
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「災厄の犬」が特に面白かった。
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「ディオリッシモ」が、特に好きです。
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怖いというだけでなく、時にユーモラスだったり。だからこそ、怖さの余韻が残るのかもしれない。
「足」や「ディオリッシモ」など、途中で話の行方の見当はつくけれども、完結度は高いと思う。 -
1よりすごい怖い話が多かったのですが!!ひい!!朝読書の間、一人でひぃひぃ怖がっておりましたよ。
生きがい
人を世話することが生きがいの女性。彼女は、飛行機事故で夫と子供を同時に失って以来、生きる気力を失っていた。そんな時、彼女の管理するアパートに住む、息子と良く似た大学生が、風邪をひいて寝込んでしまう。
彼女は献身的に彼を看病し、久しぶりに生きがいを見つけるのだが、その結果、思わぬ事実に気がついてしまう。
青い夜の底
売れないシナリオライター。今回の原稿も没を食らい、愛する女とはしばらく連絡が取れていない。無気力になった主人公の目の前に、数週間ぶりに彼女が現れる。しかし、彼女が連れていく先は…。
ディオリッシモ
うまくいかぬ人生。昔の事を思い出しながら電車に揺られていると、自分が子供時代に住んでいた町に着いてしまう。そこには、もう亡き両親と幸せそうな自分の姿があった。
どれも読み終わってしばらくは茫然自失とします。ていうか怖い。自分は今、本当に生きているのでしょうか。それを証明するすべはあるのでしょうか。 -
幻想的なホラー短編集。ノスタルジックな雰囲気の漂うものが多くて、怖がらされるよりもむしろしんみりとした気分にさせられます。
お気に入りは「足」。こういう手法はこの方多いんですけどね。なんだかワンパターンという気はしなくて、「ああ、そうだったのかあ」と自然に思わせられます。 -
ホラーっぽさを求めて読んだからなのか、いまひとつパンチの弱い作品ばかりだったような。
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