シェルブリット I ADEN ARABIE (角川文庫 ん 40-1)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041000618
作品紹介・あらすじ
遙かな未来、人類の「種」は3つに分化していた。進化の末、巨大な宇宙船の姿となった第1の人類種「ジーンライナー」、遺伝子改良で進化を遂げた第2の人類種「ジーンメジャー」、そして進化を遂げなかった第3の人類種「ジーンマイナー」。世界最速のジーンライナー「ローヌ・バルト」に、「勝利者」への夢を抱くオルス・ブレイクが搭乗する。オルスを待つのは、最も危険な船外任務、「シェルブリット」であった…。
感想・レビュー・書評
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なかなか硬派なSFだし、イラストを交えた設定紹介によって、ストーリーに厚みが出てる。用語集はちょっとやり過ぎな感じ。
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FFSで大好きな永野護の小説。そんなに悪くはないものの、そこまで良くもなし。でも彼独特の設定へのこだわりは設定好きとしては響くところがある。
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宇宙船の形態のジーンライナー、遺伝子デザインを行ったジーンメジャー、現代の人間と同じく遺伝子に手を加えていないジーンマイナー――人類が三種に分かれた世界。
「支配」から脱し「勝利者」たるべく踏み出したオルス・ブレイクを中心に描かれた作品。
幾原さんの作品巡りをしていて出会ったのだが、想像以上にがっつりSFで面白い。
巧みに描かれる心情、世界という舞台装置と人々の構図――作りがしっかりしているので読み応えがある。
章の合間に挟まる絵付きの解説もユーモアがあって楽しめる。
賛否両論の巻末の用語集については、私は好きな物についてあれこれ調べるタイプなので良かった。
これに触れて、永野さんにも興味が出てきた……。 -
年末に?・?購入、先程読了。……えーっと、これ、続いてる?
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単行本が出たのは、十年以上も前だったんですね。
全然知らなかった。
文庫新刊に並んでいたのを、作者二人に惹かれて購入。
設定が非常に細かい。
巻末に用語解説が結構なページ数をもってくっついているが、他のSFも、本当はこれくらい細かく色々な設定を用意してあるものなのだろうか。
でも他の作品って、そう云う用語解説自体をあまり用意されてないように思うが。
その辺が、アニメ制作などに深く関わって来た作り手ならではな感覚なのだろうか。
喜ぶ人も確実にいるだろうし、読めば理解が深まるであろうことはわかるのだけれども、私にとっては蛇足な気が割とする。
永野さんの絵が嫌いなわけでは決してないのだけれども、特にキャラのビジュアルなどは最初から固定されてしまうと、何となく楽しめない気になってしまうので、途中のイラストは殆ど見なかった。
物語はまだまだ始まったばかりで、どのようなことになるのかよく分からない。
ジーンライナーがもっと中心になってほしい、と、個人的な感想を。 -
用語解説ひきながら、読み返したくなる。