秋月記 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000670

作品紹介・あらすじ

筑前の小藩・秋月藩で、専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、家老失脚の背後には福岡藩の策謀があり、いつしか仲間との絆も揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが-。絶賛を浴びた時代小説の傑作、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 時代小説好きにはたまらないと思う。さらに、どちらかと言えば男性向けかなぁ。

    藩のために捨て石になり、憎まれ役を引き受け…そんな男の生き方。

  • 福岡藩の支藩である秋月藩の藩士、間小四郎の物語。家老の悪事から藩を守るため、本藩からの政治介入から守るため、時には謀議を企て、悪人になることも厭わず生きた。最後は流罪となるが藩のため民のためにを貫き、すがすがしい表情を浮かべる。「静謐こそ、われらが多年、力を尽くして作り上げたもの。されば、それがしにとっては誇りでござる」。政事に携わる者たちの思いを上手く描いた時代小説だ。

  • 面白かった!
    勧善懲悪だけど勧善懲悪ではないストーリ(?)が魅力!
    当時の政治っていうか藩政に生涯をかけた人物の物語。

    主人公の間小四郎は小藩の秋月藩の藩士。
    仲間達の力と本藩の福岡藩の援助を借りて、専横を極める家老宮崎織部の排除に成功!
    しかし、その裏には福岡藩の陰謀が...
    そして、当時の仲間達との関係も揺らぎ始めます。
    そんな中、秋月藩のため、その民ために、さらには、福岡藩の介入から守るために、自らを捨石になる決意を固め立ち向かっていきます。

    グッときたシーンは、やはり、チャンバラ(笑)
    仇討という名目で小四郎を討とうとする福岡藩の謀略。
    さらに、その仇打ちの助太刀として16人。
    一方の小四郎は助太刀を頼まず、一人で戦う決意をします。小四郎を思う女が小四郎の昔の仲間達に助太刀を依頼するも、今の生活や立場から、断られます。

    小四郎は17人の相手と戦う事に..
    そして、いざ、仇討ちの場所での決闘では...

    昔の仲間達が助太刀にやって来て、一緒に戦うことになります。
    このシーン、昔の仲間の想いにグッときました。

    こうした福岡藩からの支配、確執を防ぎ、さらに秋月藩の民の為には自ら悪人になることを厭わず、生き抜いた小四郎の凛とした生き方が清々しい。

    ということで、お勧め!

  • 深く澄んだ湖を見ているような気分にさせる素晴らしい作品です。力を尽くして作り上げた静謐、受け継がれると良いですね。毅然とした生き方、そして信念。私も見倣わなければ…

  • 2017~2018 読了

  • 2018.2.7 読了
     やや混み合ったストーリーだが結局は本藩・福岡藩に翻弄される生涯。その中で百姓女・いとが葛を作り上げるエピソードはもの哀しくも一服の清涼剤になっている。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    筑前の小藩・秋月藩で、専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、家老失脚の背後には福岡藩の策謀があり、いつしか仲間との絆も揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが―。絶賛を浴びた時代小説の傑作、待望の文庫化。


    平成29年12月11日~19日

  • 図書館で。
    最初に結末ありきで過去を振り返る、という手法は…なんというのか読んでいて侘しくなるというか。
    面白くない訳ではないのだけれども彼らの行動が歯がゆい。まあ時代物だし今のように自由に動ける身分で無いのはわかるんですが… ちょっと最後までたどり着けなかった。

  • H29.6.17 読了。

    ・「山は山であることを迷わぬ。雲は雲であることを疑わぬ。ひとだけが、おのれであることを迷い、疑う。それゆえ、風景を見ると、心が落ち着くのだ。」・・・作中の言葉です。とても深い言葉ですね。

  • 今まで読んだ葉室麟の著書の中では一番面白かった。

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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