地の日 天の海(下) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000724

作品紹介・あらすじ

旧体制を独特かつ画期的な政策によって次々に打破してゆく信長は近隣の戦国大名を次々と呑み込んでいく。圧倒的な権勢で他の追随を許さぬ信長軍団であったが、将軍・足利義昭だけは信長打倒への執念を燃やし続けていた。義昭の陰謀、光秀や秀吉を始めとする信長軍団内の不信と確執…。様々な思惑が交錯する中、ついに本能寺の変が勃発する。その時、随風が目にした歴史の真相とは?ミステリの名手による傑作歴史長編。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻で天海は光秀や秀吉のことを高く評価し、好意を持っていたのに、家康の元に行った理由が分かる。読者は結果を
    先に知っているので伏線というか、読む原動力の一つになっていたと思う。もっと続けばいいなあ~。
    いい悪いは置いといて信長のしたことの多さと大きさ。

  • 物語は、本能寺の変に向かって粛々と進んでいく。本書は、本能寺の変を、信長の合理的だが苛烈すぎる組織運営が必然的に引き起こした出来事として描いている。部下を道具としてしか見ず、その感情を何ら斟酌しない上司。部下にとってみれば、氏素性による差別はされないものの、いつ切り捨てられるか分からない恐怖のなか、走り続けるしかない。こういうゾッとする状況は長続きするわけないよなあ。
    また、商業民出身の秀吉の情報収集能力の高さが、中国大返しという離れ業の実現に繋がったととのこと。確かに、光秀の動向を逐次把握出来ていなければ、信長の厳しい軍律に反して兵を引き上げる決断など出来なかっただろうなあ。
    本書は、残念ながら、徳川時代になり、天海僧正が「黒衣の宰相」として活躍する姿は描かれていない。

  • 保有状況:売却&購入日:40894&購入金額:660

  • 後編
    信長の変化、それに廻りの家臣たちの考え
    本能寺、中国大返しへと進む。
    イメージとしては教科書っぽい

  • 史実の再発見、再構築に夢中になりすぎて物語を創作するところまでは手が回っていない印象です。
    上巻が良かっただけに色々ともったいないかなぁ…。
    どうせなら浅見光彦のご先祖様を出すとか、そういう遊びをして欲しかったです。

  • 明智光秀がどういう役回りをしたんだか諸説あるなかで、さほど突飛なお話でもなく下巻は淡々とお話が進んでしまったという印象。
    随風さんの行くあたりあたりばったり、歴史の真相(?)の手掛かりが見え隠れしてくれた。まったく浅見探偵ものとおんなじだったなぁ・・・

    (2012/2/6)

  • 至極全う太閤記。基本をきちんと勉強されているのが分かります。むしろ勉強のために書かれたのかも。内田さんこれが初読です。

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著者プロフィール

内田 康夫(うちだ やすお、1934年11月15日 – 2018年3月13日)
東京府東京市滝野川区(現・東京都北区)に生まれる。長野市出身の父の実家が戦災で被害を受けたため、長野市から戸隠山麓の村、秋田県羽後町、雄勝町、埼玉県、静岡県沼津市、秋田県秋の宮などに移り住む。
埼玉県立川越高等学校、東洋大学文学部国文学科中退。コピーライターや広告製作会社の社長を経て、小説を書く。1980年『死者の木霊』、1981年『本因坊殺人事件』を栄光出版社(当時。現在は別の出版社から刊行)から自費出版。3000部刊行の前者『死者の木霊』が朝日新聞書評で紹介されたことを機に、作家デビュー。1982年刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』が商業デビュー作となり、ここで名探偵浅見光彦が誕生。浅見光彦が登場する作品は116事件。累計で約9700万部を発行、映画やドラマ化もされて人気を博した。推理・ミステリー小説だけでなく、随筆やファンタジーなども手がけた。2008年、日本ミステリー大賞を受賞。
2015年7月26日脳梗塞が見つかったために入院し、毎日新聞で連載していた浅見光彦シリーズ「孤道」は2015年8月12日で終了。後遺症の左半身麻痺のため2017年3月に作家活動を休止、『孤道』執筆分がまとめて刊行された。加えて中断された物語の結末を一般公募し、最優秀作を「完結編」として刊行するという、毎日新聞出版、毎日新聞社、講談社、内田康夫財団連名による「内田康夫『孤道』完結プロジェクト」が広く話題となった。募集は2018年4月まで行われた。募集期間中の3月13日、敗血症のため83歳で逝去。
完結プロジェクト最優秀賞は和久井清水さん「孤道 我れ言挙げす」に決定。2019年春に講談社から刊行予定。

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