姫は、三十一 (角川文庫)

著者 : 風野真知雄
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年12月22日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000762

作品紹介

平戸藩の江戸屋敷に住む静湖姫は、微妙なお年頃のお姫さま。大晦日の夜、おかまの店で飲んだくれていると「来年はもの凄いモテ年になる」と占われる。年が明け、三十一歳になるのを機に習い始める三十一文字の和歌の会に参加すると、なんと屋根の上に死体が。謎を解こうと奮闘する姫の前に、素敵な男性が次々と現れて…。恋に事件に、花のお江戸を駆け巡る!大人気著者が放つ「姫は、三十一」シリーズ第1弾。

姫は、三十一 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『妻は、くノ一』のスピンオフ、という位置づけでいいのかな。
    雙星彦馬について語られるくだりなどから察するに
    彦馬と織江が平戸からオランダに向けて旅立った直後の話らしい。
    蛇の巻とは違う方向のスピンオフみたい。

    今で言う新宿二丁目的な飲み屋が出てきたり、
    大名家の姫が夜な夜な飲み歩いていたり、
    江戸後期の物語の設定としてはだいぶぶっ飛んでいる。
    序盤に出てくる史料に関する講釈(?)を言い訳と取るか否かは読む人次第だろうが
    わざわざ断っているのがなんとなく可笑しかった。

    大概の設定がぶっ飛んでいるのだが、
    その中でも群を抜くのが静湖姫の人物像だと思う。
    女性としては革新的な考え方とか、お転婆なところとかは
    喩えが旧くて難だが『はいからさんが通る』の紅緒に似ているような。
    静湖姫の魅力も紅緒と被る感じがするので
    これだけの人数にモテるのもまぁ判らないでもない。

    内容としては『妻は、くノ一』から本筋を抜いた、というか
    彦馬が江戸でやっていたようなことを静湖姫がやってる、という感じ。
    深刻な部分が抜かれているので、軽く読むにはちょうどいいかも。

    静湖姫と関わる男たちが悉く彼女に惚れてしまうのに
    いちばん近くにいる岡田だけがそうならないのが逆に面白い。
    とはいえ、最終的にはこのふたりがくっつくような気がするんだけど(笑)。

    くノ一シリーズから引き継がれたキャラクターは
    静湖姫、松浦静山と伝聞で出てくる彦馬と雁二郎のみ。
    同じ北町奉行所管内なので原田朔之助が出てくるのを期待していたのだが
    そうは問屋が卸さなかったらしい。ちょっと残念。

  • 「妻はくの一」にもちらりと登場する、平戸藩主・松浦静山の娘、静湖姫のお話。
    最初は面白いと思ったのだけど、やっぱり設定が厳しい感じがするのと、風野さん、女心はちと難しいのでは、となり、続きを読む気が起きなくなっちゃいました。
    残念…。

  • 20171201読破

  • お姫様が探偵を始めるのね、楽しそう。

  • これがスピンオフ作品だと知りつつもどうしてもこれが読みたいと思ったから、これだけ読んだけど、スピンオフ元の作品読んでなくても問題無く楽しんで読めた。
    静湖姫良いわー!こういうお姫様好き。
    女女しくなくてサバサバしてて毒舌なとこが良い!あとイイ飲みっぷりしてるとこも好き(笑)

    まさか本当に繁蔵の占いが当たるとは。
    てっきり逆フラグで大モテじゃなく悲劇な年になるんじゃないかと思った。
    でも、かなりモテモテな静湖姫。
    一気に6人から脈有りって凄い、本当に天文学的な確率のモテ期到来だな。

    歌人、戯作者、町方同心、瓦版屋、天才鳥類学者、商人だったか。
    しかも、大体イケメンかお洒落さんという(笑)
    静湖姫が羨ましい。
    が、今まで7人もの縁談もちかけてきた者が立て続けに亡くなっててぱたりと縁談話が無くなって一人身のままなのは可哀想だから、この機に幸せになってほしい。

    新しい護衛役の岡田は想い人いるけど、静湖姫がなんか嫌な予感感じてるあたり一波乱あるかな?
    前の護衛役の無口だけど、常に影となり寄り添ってる感じが静湖姫に合ってたような気がするけどまた出てくることはないのかな?

    それにしても静湖姫、好奇心旺盛だな(笑)
    自分も好奇心旺盛な方だけど、静湖姫は凄い。一応これ江戸が舞台なんだよね?
    この時代でこれだけ活発なお姫様ってあまりいなさそうなのに、凄いな。そこが良いなって思ったんだけどな。
    和歌を習い始めてちょうど通い始めの日の歌会で死体が出て事件に遭遇し、そこから探偵というか同心的な役回りを買って出るなんてな。
    しかも、本当に解決しちゃうし。
    あの同心に先越されるかな?って思ったけど、静湖姫の方が頭の回転が今回は良かったみたいで真相に先に行き着いた。

    意外と岡田が腕利きの剣士で驚いた。
    まあ静山が一本取れないって言ってたから、相当に腕が立つのだとは思ってたけど。

    図書館で最終巻まで借りてきたから一気に読んでしまおう。面白い。

  • 読了

  • なんかいろいろ強引。シリーズもので、おもしろそうな役者が揃っているので次巻以降はもっとこなれてくるのかもしれない。変にメタ視点は物語に入り込めないからやめてほしい。

  • 父・松浦静山と護衛・岡田博之助が見守るなか、「謎解き屋」を勝手に開業し、解決料一件3両で、謎に挑むという展開。謎解きよりも和歌の会で披露する静湖姫の歌が傑作である。「松竹梅」の三段階では、評価不能の出来栄えである。

  • 「最後の縁談は二十四のときだった。以来、静湖の縁談のことは、庭のどこかに埋めた金魚の墓のように忘れられたのだった。」

    「初恋の人。その言葉を聞いただけでも、胸がきゅんとなるのはなぜだろう。そんなものは、遥か彼方、富士山の真裏あたりに消えてしまったものなのに。」

    なんの捻りもないけど、程よい間隔でフフっと笑える。
    そんな感じの本でした。

    時代小説的なものはなんとなく手に取る気が起こらず敬遠していたのですが、これくらい軽い感じなら苦にならず読めます。

    時代物ならではの単語は、意味はなんとなくわかっても読みが曖昧だったりするものがチラホラあって、このレベルでも何回かweb辞書をひきました。

    手代……テジロ?シュダイ?チョウダイ?シュヨ?

    「てだい」……そのまんまかよっ!みたいな。

    お勉強にもなりました(笑)

  • 笑えそうなタイトルにひかれて購入。
    あっさりした読後感。
    謎解きそのものはまったりあっさりして物足りない感じもするのだが、あっさりものが読みたいときはいいのかも。
    キャラクターが魅力的なので、続きに期待がもてる。

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