風来忍法帖 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.26
  • (8)
  • (8)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041000779

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「忍法八犬伝」がすごくよかったため、似たようなあらすじ?のこちらも読んでみたものの、ちょっと想像とは違いました。
    香具師たちが奔放すぎて女性としてはしんどい部分もありますね。
    ただ、後半の死闘に突入するとさすがの山風で止まりません。
    哀愁の中にさわやかさがある終わり方もよかった。
    あんなに好き放題やりたい放題なのに、強い絆で結ばれていて不思議とにくめない奴らです。

    風魔の頭領や東西武将も登場する、有名な城攻めが背景になっているので、歴史好きならより楽しめるのではないかと。
    ほんとこの人は虚実織りまぜるのがうまいです。

  • 風太郎忍法帳の中では明るい雰囲気の一冊でしたね。
    もちろん最後には陰惨な殺し合いになるんですが。
    主人公よりまわりの香具師の方が、積極的に戦う理由もないのに、仲間と戦っているという点で、最後の殺し合いの結果が胸を打ちます。
    本作は忍城責めが舞台で、昨年映画化された「のぼうの城」と同じですね。
    違いを愉しむのも一興かと。

著者プロフィール

1922年兵庫県生まれ。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第四回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。

「2011年 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田風太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×