花淫れ (角川文庫 い 56-4)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001028

作品紹介・あらすじ

桜吹雪の下、世にも美しい妊婦の股から生温い羊水がぬるりと漏れてゆく-。栓男に任じられた青年は、蠱惑的によどんだ水のなかで柔らかい粘膜に包まれ、至福の呻き声をあげる…。からみあう向日葵、血の色に染まる秋桜、体一面に咲く牡丹…むせるような花の下で濃厚な獣のにおいを漂わせながらまぐわう男と女。心も体も弛緩して蕩けてゆく肉の歓びを、この上なくインモラルかつエロティックに描いた官能小説の白眉。

感想・レビュー・書評

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  • 桜、向日葵、秋桜、牡丹と日本の四季に咲く花をモチーフにしたフェチズムな官能小説。
    食虫植物のように、一度入り込んだら抜けられない甘美な世界。日常から非日常世界に堕ちた男と女のさまが美しい文章で描かれている。
    個人的には池永さんは、「コンビニ・ララバイ」のような作品をもっと書いてほしいのだが。

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著者プロフィール

1998 年「走るジイサン」で第11 回小説すばる新人賞受賞。2002 年「コンビニ・ララバイ」で注目を集める。06 年「雲を斬る」で第12 回中山義秀文学賞受賞。その他著書多数。

「2021年 『おっさんたちの黄昏商店街 それぞれの恋路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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