- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041001073
三四郎 (角川文庫)の感想・レビュー・書評
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大学進学のために上京してきた三四郎が、構内の池のほとりでひとめぼれした女性との顛末と、その周囲の人々との学生生活を描いた青春小説。
美禰子という女性の知性的でミステリアスで、落ち着いた魅力に三四郎のみならず私まで惹かれてしまった。魔性感を感じさせない魔性の女だ。三四郎の気持ちにも気づいていたのは言うまでもなく、なんなら美禰子も三四郎のこと好きだったんだと思うけど、ああいう将来を選んだのは何故なのか。ストレイ・シープ。なんたる思わせぶりで危うげなことか。ヘリオトロープの瓶。四丁目の夕暮。ストレイ・シープ。
偉大なる暗闇とか、哲学の煙とか、ほかにも印象的な言葉がいくつかでてくる。
全体的に遅々として奥ゆかしく、もどかしくてしかたなかったんだけど、それがこの時代の恋の精一杯だったのかなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いよいよ三部作、そして三月最初の読了。朴訥な三四郎が上京する際の怪しげな女から始まり、帝大に入学後に(後に三四郎池と呼ばれる)池端で出会った美禰子という謎めいた女性を巧く配した作品だ。美禰子に寄せる恋心と、現代の自由恋愛の世では想像もつかない男女の機微が新鮮でもありじれったくもある。想い人にやがて袖にされる振られ虫とは自分のことか(笑)三四郎が美禰子の結婚に感じた思いはいかばかりか。
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最初、ずーんと暗くて無理だと思ったが、
読み進めるとくすぐったいような爽やかなような青春小説だった。これが所謂"エゴイズム"?? -
面白かった。これまで古典は字面の黒さが読みにくくて苦手だったが、角川のものは仮名遣いや漢字を現代の用法に近づけていてルビも不必要に振っていなく読みやすかった。それからイワタ明朝体オールドがよい。
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306
2016年では86冊 -
じれったいなぁ。
でも、これがあの時代の恋なのかな。
美禰子も、憎からず思ってると思うんだけどな。
多分、主導権を持って引っ張っていってもらいたんだと思う。
結婚に、どれだけ積極的かを見極めているというか。
好きなら好きって言ってくれたらいいのに、くらい思ってる気がする。
最後の方は、結構三四郎もグイグイいってたと思うけど、もう遅いわよ、みたいに他の人と結婚しちゃうんだもんなぁ。
自分を想ってくれてる人より、自分が想う人を選ぶところが現代の女性っぽくて好きではあるけど。 -
20160422読了
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大学生になる前にと野口先生におすすめされて読んだ小説。
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