文鳥・夢十夜・永日小品 (角川文庫クラシックス)

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  • 角川書店
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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001172

作品紹介・あらすじ

夢に現れた不思議な出来事を綴る「夢十夜」、鈴木三重吉に飼うことを勧められる「文鳥」など表題作他、留学中のロンドンから正岡子規に宛てた「倫敦消息」や、「京につける夕」「自転車日記」の計6編収録。

感想・レビュー・書評

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  • 私の持っている平成6年の改版38版は表紙デザインがわたせせいぞうさんです。からっと明るい書斎の窓の感じがなかなか素敵。

    「夢十夜」はマイ・ベスト・ショートストーリーです。一度読んでノックアウトされました。淡々と端正な語り口ながら、第1夜の美しさには心奪われます。これは恋物語なのか、嘆きの物語なのか…静謐な、気の遠くなるような時間の中の物語です。ほかの9夜も、歴史的な素材だったり、現代的な心象風景をからめたものだったりとバラエティに富んでおり、飽きさせません。第1夜は別格として、個人的には第5夜と第7夜が好みです。NHKの「みんなのうた」のアニメ映像みたいに、1話5分程度の作品にしてくれないかなぁ…といつも思います。

    収録されている「永日小品」も漱石の身の回りのよしなしごとがつづられて面白く、「倫敦消息」も文句たらたらなところが読んでいてくすくす笑えてしまいます。とても好きな小品集なのでこの☆とします。

  • 『夢十夜』の「第一夜」を読みたいが為だけに買った。本編は青空文庫ですでに読了していたので本を買ったのは完全にコレクターとしての趣味の範疇だけど、やっぱり紙の本がいい。
    『夢十夜』は一通り読んでいるけど、ぶっちゃけ何回読んでも素晴らしいと思うのも何回も読んでいるのも「第一夜」だけ。
    詳細に言葉にするのは難しいのだが、「第一夜」は何から何まで繊細で美しいと思う。
    「もう死にます」という始まり、男と女のやりとり、百年という約束、いつのまにか百年が経っていたことを知る終わり、それが夢であること。
    なんだか薄絹の様で美しいなと思うので、気に入って読んでいる。

  • 国書刊行会の『日本幻想文学集成』8巻収録の『永日小品』を全部読みたくて購入。岩波文庫版が家の何処かにあるような気がしてならないが、角川文庫の漱石は持っていなかった筈だし、限定カバーだからまぁいいか……。
    しかしつい『夢十夜』の方をじっくり読んでしまう。一番好きな作品というのはやっぱり強いかった。『永日小品』も好きだけれど。

    今時珍しい本文級数でちょっと驚いたが、奥付を見ると改版が昭和45年だった。そら小さいわw

  • 書かれた時代がバラバラで、順番も意図があるかは分からないが、夢十夜を除いてエッセイ集のような感じだった。夢十夜はたまらん

  • 授業でこゝろ読んだくらいしか漱石知らないので
    今更夢十夜を読んでみたくなり

    漱石さんのイメージがたいぶ変わりました……

  • 「夢十夜」を改めて読み返したくなったので購入したが、
    冒頭の短いエッセイ「京に着ける夕」の、
    格調高い語り口と内容のギャップにお茶噴いた(笑)
    いや、大文豪の手に掛かれば、
    こんなちょっとしたエピソードも立派な作品になるということか。
    「夢十夜」については、脳の働きと夢について研究している学者曰く、
    いくつかの根拠によって、まったくの作り話ではなく、
    漱石が実際に見た夢を述懐していると思われる……とかなんとか、
    高校生のときに読んだ科学系の本に、
    そんな風に書いてあったと記憶しているけれど、よく思い出せない(泣)
    が、何にしても、夢の持つ不条理感に充ち満ちていて、すこぶる面白い。

  • 夢十夜の一夜目が特に素晴らしい

  • 「夢十夜」
    第一夜
    「百年、私の墓の側に坐って待っていてください。きっと逢いに来ますから」

    夢ってなんだか不気味だ。私はろくな夢を見ない。

  • 俺は短編の方が好きかもしれない

    自転車の話とか夏目漱石のユーモアが伝わってきておもしろかった

  • これを学生時代に読んだのがきっかけで文鳥を飼い始めました。
    はじめて読んだ時は、「文鳥かわいすぎだろ」と思ったくらいだったけど、文鳥を飼い始めてから読み直したら、まったく人ごとじゃない

    短い作品ですから、すぐに読めます。

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著者プロフィール

夏目漱石(なつめ そうせき)
1867年2月9日 - 1916年12月9日
江戸・牛込馬場下(新宿区)生まれの小説家、評論家。本名は「夏目金之助」(なつめ きんのすけ)。1890年、帝国大学文科大学英文科に入学。1895~96年には『坊っちゃん』の舞台となった松山中学校で教鞭を執る。1900年、イギリスに留学。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載し始め、作家活動を本格的に開始。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に『三四郎』『それから』『こころ』などの代表作を連載。日本の文学史に多大な影響を与えており、作品は多くの人に親しまれている。学校教科書でも多数作品が採用されている。

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