こゝろ (角川文庫)

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レビュー : 511
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001202

感想・レビュー・書評

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  • 日本で一番売れている小説、太宰の「人間失格」と一位をずっと争っている、と聞いて俄然読みたくなった。
    それまで漱石には興味がなく、学校の教科書に載っているものしか知らない。
    人間失格より売れているなんて! 
    太宰大好きなあたしにとって、それが一番読んでみるきっかけ。
    内容は言わずもがな。
    色々謎が多く、含みも多くて様々な想像が出来ることも長年読まれている理由だろう。
    静と先生はプラトニックな関係であったのでは?

  • 言葉の繊細なのが、先生の心とあいまって、遺書をさらに切なく、哀しいものにさせ、嫉妬、人間への失望、愛情…人生における、あらゆる人間の感情の往来がありありと書き連ねられている。こころ、とはよく言ったもので、形のないそれは、掴み所がないはずなのに、痛んだり、跳ねたりもする。

  • 25年ぶりに再読。後半は先生の遺書、読んでいて胸が苦しくなった。先生の妻は何も知らなくて幸せなのか不幸なのか…

  • 「自己の心を捕えんと欲する人々に、人間の心を捕え得たるこの作物を薦む」

  • 時代、社会が全く現在とは異なる世界の小説。近代だけれども今とは全く異なる世界へタイムトリップしているような感覚。だからこそストーリーを理解することは難解だと思いました。でも、繊細な心の描写が何とも言えず、信念の深さに打ちのめされる小説です

  • 朝日新聞連載小説100周年ということで新聞掲載中。改めて文庫本で読み直した。10代の頃に読んだ際には、「先生」の利己主義という1点のみが印象に残り、語り手である「私」、奥さん(つまりお嬢さん)、その母の人物像については全く記憶になかった。今回はこれらが見えてきて立体的に全体像が見えてきた思いがする。「私」と「先生」の似た点、奥さんの女性としての美弥子などに通じる怖さなどは気がつかなかった。「私」が先生の分厚い手紙を受け取り、危篤の父を置いて東京行の列車に乗る場面は、ドラマティック、今ならばその心情および周りの影響を理解できる気がする。「私」が大学を卒業し、仕事を探す「就活」を行う場面、私に対する「今の若い人の就職への考え方」などへの批判は、100年を経て同じなのが可笑しい。

  • 重い話でところどころ苦しくなる場面もありましたが、先生の遺書には引き込まれて一気に読めてしまいました。

  •  まず、夏目漱石の文章がきれい。きれいというか美しい。
     そして「先生」や「私」の心理描写が豊かでこまやか。そして情景も・・。例えば、先生と友人Kとの関係が象徴される襖の描写、その時の気持ちを代弁するかのような道の描写。ぐいぐいと物語の中に引き込まれていくのはそのせいかと。

     人間のエゴイズムや生と死との葛藤といった暗く重たいテーマだけれども、美しい薄い紙を丁寧に丁寧に重ね上げていくようなイメージで言葉が紡がれる。
     新聞に連載が始まって100年。100年前の作品とは思えないのは、まさに『時代を超えて読み継がれる夏目漱石の最高傑作』だからなのでしょう。

     学生時代に読んだはずだけど、私の人生の中では「眠っていた」時代なので響かなかったんだろうな~。また時をおいて読み返したいと思います。

  • 新装版の表紙に惹かれて購入。
    夏目漱石の文章は洗練されすぎて驚く。
    ホモっぽいと聞いていたけどそうでもなかった。

  • 朝日新聞に連載が決まったので、何度目かの再読。
    iPhoneの青空文庫で読みかけたのだが、目が疲れるので文庫購入。
    新潮文庫のプレミアムカバーも良かったけど、角川文庫版のカバーが一番好み。

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著者プロフィール

夏目漱石(なつめ そうせき)
1867年2月9日 - 1916年12月9日
江戸・牛込馬場下(新宿区)生まれの小説家、評論家。本名は「夏目金之助」(なつめ きんのすけ)。1890年、帝国大学文科大学英文科に入学。1895~96年には『坊っちゃん』の舞台となった松山中学校で教鞭を執る。1900年、イギリスに留学。1905年、『吾輩は猫である』を俳句雑誌「ホトトギス」に連載し始め、作家活動を本格的に開始。1907年、朝日新聞社に入社。以降、朝日新聞紙上に『三四郎』『それから』『こころ』などの代表作を連載。日本の文学史に多大な影響を与えており、作品は多くの人に親しまれている。学校教科書でも多数作品が採用されている。

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