坊っちゃん (角川文庫 な 1-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2169
感想 : 181
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001219

感想・レビュー・書評

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  •  道後へ旅行へ行ったのでちゃんと読み直してみた。
     松山の街の様子が細かく描かれていて、松山の人からすると「あーわかるわかる」となる部分が多いのだそう。
     江戸っ子の坊っちゃんが松山の人を見下す様子が読み取れるが、どこか暖かみも感じられる。
     100年以上前の作品にしてはかなり読みやすかった。

    • わっかーさん
      おれも道後行く前に読んだけど、1ミリも褒めてなくてくさぁって思ったわ笑
      おれも道後行く前に読んだけど、1ミリも褒めてなくてくさぁって思ったわ笑
      2020/10/17
    • だいちゃんさん
      田舎バカにしまくってるな笑
      漱石の人柄があらわれてるんかねぇ
      田舎バカにしまくってるな笑
      漱石の人柄があらわれてるんかねぇ
      2020/10/17
  • 坊っちゃん理論がおもしろくて、何度も笑った!
    江戸っ子は、みんなこんな性格なのかなぁ。
    読んで元気が出る作品だった。

  • 生まれも育ちも江戸っ子気質の坊っちゃんが愛媛の学校の教師として暮らす話。

    コミカルで真っ直ぐな坊っちゃんは漱石そのものではないか?と思ってしまうような感覚になる。

    文学!な堅いイメージがあったけど、どこまでもコミカル。
    でも人として曲がったことは許せない。
    誠実な漱石が垣間見える。

  • 恥ずかしながら坊っちゃんはいい年して初読なのだ。どうも夏目漱石に限らずだが文豪と呼ばれる人たちを敬遠していたわけで。それはそれとしても、今読んでも違和感なく、坊っちゃんのちょっ早でへそ曲がりな性格にあぁいるいる。そういう人と。そそっかしくて、粗忽者で、そら清さんも心配だっただろうな。と、思った次第。

  • 夏っぽいぜ、恥ずかしいぜ、今さらな感じが(笑)
    とある飲み屋で、小・中学生の時分で夏休みの読書感想文を書いた記憶がない、憶えていない、あったとしても“いわゆる定番作品”を読んでいないと言ったら、後日友人がプレゼントしてくれた。
    (よくよく振り返ると『野口英世』『消えたカナリヤ』『小公女』『小公子』あたりで書いたかもしれない。『野口英世』は親に薦められてイヤイヤ読んだ本だし、『消えたカナリヤ』は児童向けミステリ、『小公女』『小公子』は定番ちゃ定番か……)

    というわけで本書。思ったよりも面白く読めた。
    今感覚で名作かと問われれば、まあまあかなぁな作品だけど、読み継がれているにはそれなりの理由(ワケ)があるんだろう。
    主人公はどちらかといえばダメなタイプ。読み進めてもパキっとした輪郭が見えてこない不思議な人柄。そのくせ憎めないのが最大の魅力か——。

    いつの時代にも通ずるであろう戯画化された人間模様を平易な文章で綴っているとはいえ、暴力に訴えてケツまくって終了な物語を小・中学生が読んでいいのだろうか、などとちょっと思ったり。

  • キャラは中々魅力的、淡々とした印象!

  • この本でまず感じたのが、純朴な江戸っ子(都会人)と陰険な田舎者という対立構造である。
    読めば読むほど、陰険な田舎者を懲らしめなければならないと読者に感じさせる話の進め方であった。

    "こんな婆さんにあってはかなわない。自分の好きなものは必ずえらい人物になって、きらいなひとはきっと落ちぶれるものと信じている。"

    主人公が序盤で述べているにもかかわらず、終盤ではこの思考法に陥っている点に違和感を感じた。当初は良い悪い、という善悪の論理から、好きとか嫌いという個人の正義に毒されていくような危うさがあった。

    勧善懲悪は受けが良いので、あえてこういった書き方にしているのかもしれない。ただ、その純朴さ、無鉄砲さを支える清の愛があったことは忘れてはならない作品であった。

    愛媛に縁がある身として、ようやくこの本を読み終わることができて良かった。近いうちに道後温泉を訪ねようと思う。

  • 初読。恥ずかしながら夏目漱石の作品を読み切ったのが初めて。取っ付き難いイメージだったけどサクサク読める。あらすじだけで勝手に清は物静かに見守ってくれるタイプかと思ったら全く違った(笑)

  • 海外古典、宗教からの日本文学!
    小さい時に読んだ記憶はあれど、感想を言えるほど記憶もなく。
    大人になり改めて読んでみて、こんなに面白い小説だったかと、云々。
    坊っちゃんのべらんめぇ口調も、四国の方言も、面白く、屁理屈のオンパレード!
    楽しく読めました。
    高知のキラキラ踊り(太刀踊り)をYou Tubeで観て。おー!これを本物の刀でやるのは凄いなと。

  • 坊っちゃんの性格は、つっけんどんで義理深い。たとえば、英語教師うらなりこと古賀や山嵐という風貌の野田が、学校を辞めさせられるという真実を知ったとき、狸に似た校長や赤シャツが特徴の教頭に臆せず、平等でないという理由を訴えた。ただし、早合点であったという論駁が彼らからあったときには怯み、考えを改める素直な性格も持ち合わせる。こういった性格は、幼少期から備わっているが、その坊っちゃんの性格を清という下女は、褒め称えてくれる。
    その清とは、四国へ赴任したことによって別れてしまったが、四国を牢獄だという坊っちゃんは、もともといた東京の故郷や清を思い出し、田舎の風土や人情の下劣さをいくたびも批判する。
    新天地での苦労を嫌味もアイロニーを効かせて添えて、人の裏表すら人情だというコメディ。

著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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