- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041001219
感想・レビュー・書評
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坊っちゃん理論がおもしろくて、何度も笑った!
江戸っ子は、みんなこんな性格なのかなぁ。
読んで元気が出る作品だった。 -
生まれも育ちも江戸っ子気質の坊っちゃんが愛媛の学校の教師として暮らす話。
コミカルで真っ直ぐな坊っちゃんは漱石そのものではないか?と思ってしまうような感覚になる。
文学!な堅いイメージがあったけど、どこまでもコミカル。
でも人として曲がったことは許せない。
誠実な漱石が垣間見える。 -
恥ずかしながら坊っちゃんはいい年して初読なのだ。どうも夏目漱石に限らずだが文豪と呼ばれる人たちを敬遠していたわけで。それはそれとしても、今読んでも違和感なく、坊っちゃんのちょっ早でへそ曲がりな性格にあぁいるいる。そういう人と。そそっかしくて、粗忽者で、そら清さんも心配だっただろうな。と、思った次第。
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キャラは中々魅力的、淡々とした印象!
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この本でまず感じたのが、純朴な江戸っ子(都会人)と陰険な田舎者という対立構造である。
読めば読むほど、陰険な田舎者を懲らしめなければならないと読者に感じさせる話の進め方であった。
"こんな婆さんにあってはかなわない。自分の好きなものは必ずえらい人物になって、きらいなひとはきっと落ちぶれるものと信じている。"
主人公が序盤で述べているにもかかわらず、終盤ではこの思考法に陥っている点に違和感を感じた。当初は良い悪い、という善悪の論理から、好きとか嫌いという個人の正義に毒されていくような危うさがあった。
勧善懲悪は受けが良いので、あえてこういった書き方にしているのかもしれない。ただ、その純朴さ、無鉄砲さを支える清の愛があったことは忘れてはならない作品であった。
愛媛に縁がある身として、ようやくこの本を読み終わることができて良かった。近いうちに道後温泉を訪ねようと思う。 -
海外古典、宗教からの日本文学!
小さい時に読んだ記憶はあれど、感想を言えるほど記憶もなく。
大人になり改めて読んでみて、こんなに面白い小説だったかと、云々。
坊っちゃんのべらんめぇ口調も、四国の方言も、面白く、屁理屈のオンパレード!
楽しく読めました。
高知のキラキラ踊り(太刀踊り)をYou Tubeで観て。おー!これを本物の刀でやるのは凄いなと。 -
坊っちゃんの性格は、つっけんどんで義理深い。たとえば、英語教師うらなりこと古賀や山嵐という風貌の野田が、学校を辞めさせられるという真実を知ったとき、狸に似た校長や赤シャツが特徴の教頭に臆せず、平等でないという理由を訴えた。ただし、早合点であったという論駁が彼らからあったときには怯み、考えを改める素直な性格も持ち合わせる。こういった性格は、幼少期から備わっているが、その坊っちゃんの性格を清という下女は、褒め称えてくれる。
その清とは、四国へ赴任したことによって別れてしまったが、四国を牢獄だという坊っちゃんは、もともといた東京の故郷や清を思い出し、田舎の風土や人情の下劣さをいくたびも批判する。
新天地での苦労を嫌味もアイロニーを効かせて添えて、人の裏表すら人情だというコメディ。
漱石の人柄があらわれてるんかねぇ
漱石の人柄があらわれてるんかねぇ