衝動家族 「ばらとおむつ」完結編 (角川文庫 き 9-59)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001257

作品紹介・あらすじ

この本は、「ばらとおむつ」シリーズの4冊目で、兄せっせによる、脳梗塞になった母しげちゃんの介護記録通信をまとめたものです。あいかわらず強烈な個性炸裂のせっせとしげちゃん。味(毒?)のある親子です。おやつでも食べながら気楽にどうぞ。

感想・レビュー・書評

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  • 自由すぎてついていけない。。。
    でも何か所か爆笑しました。
    しげちゃんが鍋料理をあたためる薄青い固形燃料を食べちゃっても平然としてるエピソードのところ、電車の中で声を出して笑ってしまいました。

  • せっせと共著の本はこれが最後とのこと。
    このシリーズはたいへん面白いのでザンネン!
    本著は二回目読み返した。
    せっせ、なんでまたタイ旅行など…。
    今回も笑わせてくれました。
    銀色さんが復活する気になってくれることを
    気長に待っていよう。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:916||G
    資料ID:95120416

  • 前回せっせが書いた事についてを丁寧に説明されて、

    でもそれって出版社側が非難される事予想するべきでは?

    作家は創作にエネルギー使っていっぱいいっぱいだから
    書いたのがせっせで銀色さんの名前で出すのがどうこうとか思い至らなくて当然だと思う。

    出版社がもっとちゃんと世の荒波から銀色さんを守って
    良い作品を安心して銀色さんが出せるようしてほしい。
    銀色さんの本でファンは救われるのだから。

  • ばらとおむつシリーズは何だか山元家の内情をつらつらと?覗いてるような、見せられているような…という印象を私は持っていました。銀色さんは介護記録として役にたつかも…みたいな感じで書かれていたと思いますが、私には山元家マニアになるための攻略本的な…。

    2作続けて買い、もうお腹いっぱい…ぉまけに兄せっせの文が余り好きではなく3作目は買わなかったけど4作目で完結とあり、最後はどうなる?と購入。何だかせっせの文も嫌じゃなくなり、タイ旅行は私もまさに泊まったことがあるホテルが出てきて興味深いです。タイ旅行をするまでのいきさつをもっと詳しく書いて欲しかったかな。

  • 興味深く読んできたこのシリーズも完結。。
    まさかの強行タイ旅行、はらはらしながらげらげら笑ってしまいました。しげちゃんにはいつまでも元気でいてほしいな。

  • 一気に読んで、面白かった。

    でも、バンコク滞在のあたりは、
    ちょっとワケワカラン、、、、、と脳処理が遅くなった。

    まぁ、老人にあんまり無理させない方がいいんじゃない、とも思うけど、
    こだわりのある老人ほど言うこと聞かないというのも分かるから、
    わざと意地悪してるんかね、なんて深読んだりもした。

    とても衝動的な家族で、ネタとしては秀逸ではないかと。

    あと、寒くてぼろい自宅の話を聞くと、
    妹で娘の銀色夏生さんが家建ててあげればいいのに、とか、
    銀色夏生が建てた家に住めばいいのに・・・。とも思うけど、
    きっと家族しか分からない何かがあるだろうから、なんとも言えないよなぁ、って思ったりした。

  • ばらとオムツシリーズ、今回のも大変面白く読了。
    そもそもが無謀なことを、念入りに計画し準備し、
    それなのにいざとなると突発的に突っ走ってしまうせっせの苦悩が
    終始可笑しくて可笑しくて。

    本人至って真面目なのだから笑っちゃ失礼?
    イヤイヤでも面白がって笑って読めばいいはず!
    と信じて、最後まで楽しく読みました。

    元気じゃないけど元気なしげちゃんとの毎日の生活、自分のこと
    家のこと畑のこと親戚のこと…。
    色々渦巻く黒いものの中でもがいてもがいて
    悟ったせっせはすごいなぁ。
    うっかり感動してしまいました。

    銀色さんの後書きも、心にじんわり。

    せっせのちょっとすかしたような毒っぷりが
    かえって日々の楽しさ苦しさをよく表していて
    本当に好きだったーこのシリーズ。
    またどこかで
    皆さんのその後が伝わってくることを楽しみにしています。

  • 完結編と知って、もしかしたらしげちゃん!? と焦りましたが杞憂でした。よかった。
    でもこのシリーズのファンなので、終わってしまうのは寂しいです。
    どんどん洗練されていくせっせの文章が好きでした。
    これからもつれづれノートに登場する(であろう)せっせとしげちゃんを楽しみにしています。

  • なんかすごい。
    せっせさん、突き抜けてる感じがする。
    変な生き方と言えば、言えるかもしれないけど、そこを突き抜けることで悟りにたどりつくところで、人生どの道を選んでも、悟りへの道は開けているんだなんて再確認したのに、日本に帰ってきたせっせさん、あの悟りは何だったの?と思わせる記述あり。
    でも、よかった。
    しげちゃんの与えられた環境でたくましくやっていこうとする姿も良かった。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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