少年陰陽師 朝の雪と降りつもれ (角川ビーンズ文庫 16-44)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001608

作品紹介・あらすじ

時は平安。左腕を蟲に蝕まれた紅蓮に、喉の自由を奪われた昌浩と、次々に起こる異常事態。播磨の郷で、勾陣が味方のはずの神祓衆を疑ったときにはすでに、彼らは黄泉の風に取り巻かれていた。四方を敵に囲まれる中、昌浩は夢殿に導かれる。運命に抗うため、神将の助けのない夢殿で昌浩はひとり黄泉の葬列と対決するが!?葬列は、一体誰のもとに訪れたのか-昌浩が、彰子が、螢が選ぶそれぞれの未来。激震の"篭目編"完結。

感想・レビュー・書評

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  • 籠目編⑤

  • 【図書館本】シリーズ36冊目、籠目編5/5。
    ようやく全貌が見えた籠目編最終巻。まるっとするっと綺麗に収まって呆気に取られている。色んな軸で話が動いていたので(特に時軸が)わかりにくかった。その辺りの描写は上手くないなー、と。でも成親兄は大好きだ! (何の脈絡もなくw)
    最後はみんな集ってみんな笑顔を期待してたのに……。これからどうなるのか。冥官と自称凄い陰陽師殿と共に、今後の展開も楽しみ。

  • カゴメ編最終巻。
    引っ張りに引っ張ってきた謎と伏線が全て明らかになり、収まるところに収まった巻。

    カゴメ編ではほとんど活躍の場がなかった主人公昌浩に、ようやく活躍の場があってなにより(笑)
    でも、全体的には盛り上がりに欠けたかなあ。
    それは播磨と京都と伊勢とに舞台が分散していたこともあるし、いわゆる戦いらしい戦いもあまりなかったしね。
    三方同時に描くその意図は分かるけど、そのために迫真感が薄れてしまった気がする。
    あと、単純にもうちょっと主人公は活躍しないとね!

    次回から、主人公たちも青年になるようだけど、さて、続きを読むかちょっと悩むな。

  • 籠目編最終巻。
    続きが気になりすぎて、試験が近いにも関わらず一気に読み終えてしまった。

    あんなに優しいと思っていた時守が実は妹を恨み疎み、殺すために禍つ神にまでなってしまったとは。件の予言によって苦しめられた時守には涙を流さずにはいられない。もちろん、時守の最期の言葉通りに彼を神にしてしまった氷知も例外ではない。作中でも語られているけれど、言霊は恐ろしいものだと思った。
    そして、真実を知った螢の心が砕けていく場面や脩子内親王が定子を求めて彷徨う場面では心が痛かった。何も見ないで、何も聞かないでいることはたしかに楽だ。けれど、生きていく上では真実を見て、聞いていかなければならないのだと思う。
    そしてこの巻で圧巻だったのは、成親、夕霧、そして昌浩3人による呪詛返し。別の場所にいながら、3人の力によって行われたこの呪詛返しは、このシリーズで私の好きな場面のひとつにもなりそう。
    前巻で、死の間際に手を伸ばした定子には脩子が見えていたと知って、そこでも涙してしまった。甘えたくても甘えられなかった脩子が最後に定子と対面できて、本当に良かった。
    夕霧の疑惑も晴れたし、螢も無事神祓衆を説得できたようで良かった。昌浩と彰子はもうしばらくは会えないようだけれど、互いに互いを信じているから、今までの不安定な関係から、安定な方へと向かって行って欲しい。そして、ぜひ約束を叶えて欲しい。

    このシリーズは数年前から少しずつ読んでいるけれど、毎回毎回あらゆる布石がひとつに繋がったときには鳥肌もの。素晴らしいシリーズだと思う。
    この後の章ではどうなるのか。あらすじなどは巷で聞いているけれど、どんな展開になるのかがとても楽しみ。

  • 話のすじはわかるけど、ついつい斜め読みしたくなる部分が多く…
    日本神話とか詳しくないから、仕方ないのかもしれないけど。

    籠目編の完結巻ではあったけれど、意外な展開に進んで行く事になって、そちらの方が気になります。

  • いろんな布石が最後に収束していく様子はすごい。結城さんの腕はさすがだと思う。じっくり読むと疑問点が出てきそうな感じはあるが、それをさせずに一気に読み進めさせられてしまった。

  • 夕霧の影ぶりが痛々しい。冥官も痛みを与えるのだな。
    脩子もよく頑張った。痛みのわかるよいこにそだつことでしょう

  • いつもながらの怒濤の最終回。3カ所からの呪詛返しは手に汗握りました。

  • 車之輔えええ!!(泣)
    …と、とりあえず車之輔が頑張った時にはまず言ってしまう。。
    現行での最終巻。読み切ってスッキリしましたな。やはり相当初めの内で止まっていた私。色々スッキリしました。
    続編は…気づいた頃に一章丸々出てるといいな(笑)

  • 籠目編最終巻

    全部が収まるべきところに収まってくれてものすごく安心した…。
    3人による呪詛返しは圧巻でした。

    脩子も無事で、彰子との行き違いも解消されて、
    こちらも一安心。


    次の巻までには、少し間があくそうな…。
    終わり方が終わり方なので、楽しみです。

  • 籠目編完結。昌浩の嫌疑が晴れてよかった。久々の「孫言うな」にほっとした。それにしても、三方からの呪詛返し、アツかった。兄上たちの活躍ぶりもいい。重い雰囲気をずばっと斬るような感じ。それが見たかったんだ。/作中時間がかなり経過する予定の続編、昌浩の修行の成果と彰子の選んだ道がどう描かれるのか楽しみ。

  • 成親昌親の活躍が貴重すぎて゜+。(*′∇`)。+゜ 脩子が戻ってくるシーンなんかもすき

  • 籠目編完結。

  • 読みたくない、読み飛ばしたい、けれど読まずにはいられなかった最初。
    それとはまた別の意味で、読みたくない、と思ってしまった最終。

    読んでいる間中、胸も脳内も慌てていた、ような気がします。
    とにかく前が気になって、けれど後ろも気になって。
    何度も進んでは戻り、戻っては進み…。
    気が抜けない、そんな状態でした。

    想いが、願いが、どうしようもない全てが
    とにかく己の大事なものを守ろうと必死で
    やるせない気にさせてくれました。
    ただ悲しいだけではないのですが、何度詰まって
    泣きそうになってしまったか…。

    彼の人父親の、恐ろしく多い『伴侶』への条件。
    もうちょっと上なら…と思っていたらw
    やった! と思ったのもつかの間…あの最後。
    気になる選択に、もうどうなるのか…。

  • 籠目編最終。
    螢も夕霧もちゃんと生きて締めくくられて良かった。
    車之輔が可愛らしい。昌浩くんがすごく、大人になった気がして、惚れ直す。うん、何度でも。
    脩子さまと彰子さんの関係も可愛らしい。脩子さまは素直で優しいいい子だなぁ…と毎回感じる。こんな姫宮さまで皇后・定子さまも自慢の娘だと思っていたのじゃないかなと…。
    私自身、脩子さまより年は食っているが、素直で優しい人でありたいなぁと思う。

  • 籠目編が無事終了ということでとても一安心。風音編とか他のところでもドタバタしてたけど、籠目編が一番慌ただしかったような気がする。常にドキドキハラハラ状態で昌浩どうなっちゃうの!?と不安を抱えながら1ページ1ページ丁寧に読み込んだ。

    昌浩が夢殿に慣れてきているなぁと思った。黒染の衣の方々とも顔馴染みな感じで。あそこのやり取りが好き。
    冥官は相変わらず傲岸不遜ではあるけれどさりげなく助言をくれたり、榎は冥官の目を盗んで助けにきてくれたり。あの人たちと関わることで昌浩がまた成長していくことを期待。
    夕霧と成親と昌浩が一斉に呪詛返しするシーンもお気に入り。
    今回は様々な偶然が上手い具合に重なって起きたことで、天意とか古の呪詛とか人ではどうしようもないものに立ち向かうという態度が魅力的だと思う。

    成長する主人公の物語はとても惹かれる。
    次の巻までは物語の時間が空くらしいし、作中の最後で昌浩は修行すると言っているから成長するだろうし。彰子の方も心境に変化があるみたいだし、昌浩が都に帰ったあとどうなるのか凄く楽しみ。

    ふと思い返してみると昌浩は凄く成長したなぁ、と思った。もう一度初めから読むのも良いかも。

  • 作中の三方からの呪詛返しが良かったなと。
    主人公vs相手の作品だと、より強い敵の出現、それに打ち勝つ主人公、のスパイラルがやってきて面白みがガタ落ちすると思うんですが、今のところ、その悪循環は逃れられている…かな?(笑)

    総合的に見て、籠目編は良い作りだったと思います。
    珂神編、玉依編、颯峰編はイマイチだったので、シリーズ卒業も考えてたんですが、昌浩の成長も気になることですし、やっぱりこのまま追いかけようかと。
    1巻のへなちょこ具合からするとかなり力もついてきたのに、いつまで雑用係なんだ…!と思っていた官位もようやく上がるみたいですしね!(笑)

    次巻は作中時間がかなり進んだ状態からのスタートということで、楽しみにしています。昌浩は気性の面で凄くいい男になったと思うけど、これだけ走り回って稽古もしているんだから、肉体的にもいい感じに成長すると思うんだ…!(笑)

  • 籠目編完結。螢や脩子がせつないなぁ。(T_T)

  • 籠目偏が無事に解決。
    良かったねぇ……

    結城先生の文章はどこか優しくて好き。

    車之輔!お前は素晴らしい式だあああああああ(涙
    兄上かっこいい!!!!!
    脩子ちゃん帰ってきて良かった(泣
    岦斎と冥官のコンビすてきやわぁ。この二人は大活躍だったね!

    そして最後のとっしーににやにや。
    とっしー……風音編の時はあんなんだったのに!
    昌浩をちゃんと認めてくれてうれしい。

    昌浩と彰子が今からどうなっていくのかがすごく気になる!!
    二人には末永く幸せになってもらいたいのに……

  • 【NDC(9)】 913.6 
    【請求記号】 913.6/ユ-2/30 
    【登録番号】 1001011395 

  • 籠目編の完結です。この籠目編は通しで読むと結構すっきりします。話引っ張った割りには最後あっさりでしたが、やっと昌浩が成長する感じの終わり方で良かったと思います。彰子との仲がようやく進展するのでしょうか。ああでも今までのちょっとかわいい昌浩は終わりなのかな。それはそれでちょっと寂しいですね。

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著者プロフィール

東京都在住。2000年9月『篁破幻草子 あだし野に眠るもの』で作家デビュー。02年1月に発売された『少年陰陽師 異邦の影を探しだせ』より「少年陰陽師」シリーズがスタート。累計550万部を超える大ヒット作となる。その他に『陰陽師・安倍晴明』シリーズ、『吉祥寺よろず怪事請負処』シリーズ(いずれもKADOKAWAより刊行)など。

「2022年 『シャーロック・ホームズを読んだことのない俺、目が覚めたらコナン・ドイルでした』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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