GEQ 大地震 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 189
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001622

感想・レビュー・書評

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  • 人工地震という「本当にそんなのがあるのか?」と思う題材だが、臨場感あふれる表現で本当と思わせる力があった。実際に阪神淡路大震災が人工地震だったのかはさておき、陰謀史観の観点からも楽しめる作品。

  • 2012/05/27読了

  • 2012/05/22
    復路

  • あくまでもフィクションとうたっている爆発テロ、大地震(GEQ)とそれに絡んでくる政府の陰謀が現実と交錯し、まさか、、という気になってくる。
    数分前までの日常が、一瞬にして消え去り、過去のものとなってしまう。
    多くの命が奪われてゆくのが辛い。
    本当に気象庁は何かを知っていたのだろうか。
    政府の都合で情報が操作されていたとしたら。
    松永と麻紀の心の通い合いも気になる。
    ボリュームといい、迫力といい満足のいく作品であった。

  • もともと 3.11よりも前に書かれていて、阪神淡路大震災とその後の世界で起きた大地震について、人工地震の可能性について追求したミステリー。
    実際に狙った場所に狙った日時にピンポイントで発生させられるかは疑問だが、ある程度実現できるかも‥と思わせる迫真の内容。
    たしかに疑いだすと、都合良くその当時の政局に絡んで発生しているようにも見えてくるので怖い。
    この本を読んだあとに 3.11 を考察してみると、やはり非自民政権下で発生しているが震源地が‥なのでちょっと違うかな。

  • 阪神・淡路大震災の影に、実は国際的な陰謀が蠢いていた。阪神、東京、アメリカ、北京五輪を控える中国を舞台に、日系米国人のジャーナリスト、ジョージ松永が真相に迫る。

    ノンフィクションも手がける著者の柴田哲孝氏だけに、事実を織り込みながら読者を惹きつける。

    阪神大震災では、法律的な手順の問題などから、自衛隊の出動が遅れ、災害派遣法が改正された。この時、重点的に変えられたのは原子力災害への派遣規定だった、という。

    少し長いが引用する。

    「松永は、胸騒ぎを覚えた。阪神淡路大震災の教訓を踏まえた自衛隊法の改正であるはずなのに、なぜ”原子力災害”なのか。当たり前に考えれば、原子力発電所の事故に対応するということなのだろう。だが、それにしては”地震災害”よりも明らかに”原子力災害”を重視しているのが不自然だ。これは単なる災害派遣法の改正ではない」(ハードカバー版P181)

    なるほど。政府は当時から地震に連鎖して原子力災害が起こることをある程度、予見していたのか。地震の規模はともあれ、原子力災害自体は「想定外」ではなかったのだ。

  • 阪神大震災、9.11テロ、四川大地震など、世界的大災害の裏側で暗躍する組織があるという概念を、小説の中で事実を積み重ねながら証明していく。
    小説となってはいるが、登場する人物や地名などのほとんどが実名で、読んでいるこちらが「いいのかな?」と心配になってしまうほど。

    もし誰かの意図で大災害が起こっているのなら・・・
    東日本大震災はどんな意図で?
    著者に尋ねてみたい。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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