ラン (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 182
  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001653

作品紹介・あらすじ

9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。
ある日、仲良くなった紺野さんからもらった自転車に導かれ、異世界に紛れ込んでしまう。
そこには死んだはずの家族が暮らしていて……。
哀しみを乗り越え懸命に生きる姿を丁寧に描いた、感涙の青春ストーリー。
直木賞受賞第一作が待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 物語が進むにつれて段々と走る目的が前向きに変わっていく環をみていると、大きな一歩を踏み出すことが難しいならば、小さな一歩を少しずつ…と思えます。
    森絵都さんの語る死生観って、明るいというか身近というかズシーンって重くないのが魅力的ですよね。

  • 家族を事故で失った環は、不思議な自転車に乗ることで家族の住む向こう側の世界に辿り着きます。とある事情でその自転車を失った環は、今度は自分で走ってその世界にたどり着くため、仲間とともにトレーニングを始めるのです。彼女は走るために多くの人と関わり、挫折しながらも一歩ずつ前に進んでいきます。失った家族に再会するために走り始めた彼女は、最後には一人で生きていける強さを手にするのです。彼女の成長と家族とのやり取りは涙無しに読むことはできませんでした。読み終わったらきっとあなたも走り出したくなる、そんな一冊です。

  • 最初、え?あ、そっち?そう言う感じ?と戸惑ったけど、最終的にはまだ納得できたかな。
    亡くなった人を乗り越えるのは、やっぱり会いたくても会えないって言う環境が大切だなと思った。

  • 実家にあった本。
    読み終わらなくて、でも途中で止まらなくて、借りて帰る。
    喪失を乗り越える、軽く描かれているけれど、人が立ち直る経過は些細な声がけや出会いなんだよな、と思わせてくれる本。

  • 家族を亡くし、人付き合いが苦手な環(タマキ)が、ふとしたことから「あの世」にいける不思議な自転車をもらう。でもその自転車は本当に受け取るはずだった自転車屋の子供に返すことに。環は自転車無しでも「あの世」へ行ける40キロを走り通す為、ヘンテコなランニングチームに入ることに。

  • 森絵都さんはやっぱり好き。
    いわゆる児童文学だけど、とてもココロに響く。

  • 大事な存在をつぎつぎと亡くし、この世よりあの世に心が向いている、環。
    あるレーンを超えてたどりついた場所は?

    ファンタジー+スポーツ小説。

    家族との別れと再会は、せつない。
    死がテーマの一つだけれど、ユーモアもあって、ふしぎと暗くない。
    イージーランナーズのゆるい感じもよかった。
    最期はさわやかな、成長物語。

  • 陸上モノかと思って読んだら、走りはするけど人の生き方の話でした。「カラフル」に通じるテイストもあって楽しめました。ただ、もっと激しい力走の場面も欲しかったようなな…。

  • 事故でいっぺんに愛する家族を失くすつらさや痛みは、わたしには想像もできない。
    だけど、不幸自慢してどうする?
    それで何かが変わるのか?
    他人と過去は変えられないよね?

    どんなに時間がかかっても、人から見たらヘンテコな理由でもいい。自分で目標を見つけだし、それに向かって少しずつ歩んでいく姿がすごく美しいと思った。昨日の自分より100メートルでも前に進めたら、それは進歩なんだね。

    もういい年だし、と半分あきらめていたことがあるけれど、やっぱり「やりたい」と思う気持ちを大切にして一歩踏み出してみようかな。

  • 死んだ人に対してなど、後悔ばかりだった主人公が冥界に行くことをきっかけにフルマラソンに挑戦し、その過程で変わっていく、、、みたいな。
    最後の方があっけなく終わっている感じがした。
    色んな人が登場して、面白いんだけど、その後が気になる感じのまま終わってしまった感じ?
    冥界があって、普通の世の中に名残がある人がステージにとどまってるという発想は面白いなぁと思った。

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著者プロフィール

森 絵都(もり えと)
1968年、東京都生まれの小説家、翻訳家。早稲田大学第二文学部文学言語系専修卒業。
1990年、『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞し、同作は2008年に映画化もされた。2006年、短編集『風に舞いあがるビニールシート』で、第135回直木賞を受賞。
その後も活躍を続けており、2017年『みかづき』で第12回中央公論文芸賞を受賞、2017年本屋大賞2位。同作は2019年にNHKでドラマ化された。それ以外にも、多数の文学賞を受賞している。

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