ラン (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2762
感想 : 245
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001653

感想・レビュー・書評

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  • 最初、え?あ、そっち?そう言う感じ?と戸惑ったけど、最終的にはまだ納得できたかな。
    亡くなった人を乗り越えるのは、やっぱり会いたくても会えないって言う環境が大切だなと思った。

  • 初めて小説で泣いた。すべてが自分の中に生き続けているということ。

  • マラソンと霊界がこんな風に結びつくなんて!
    オカルトとスポーツが融合した小説を初めて読んだ。
    面白さにぐいぐい引き込まれていった。著者の発想に脱帽です。

  • 【カラフル】を読んでから森絵都さんの作品が好きで
    昔のを買ったりして読んでいたんだけど
    良いは良いんだけど、カラフル程の印象は正直無かったの
    森絵都慣れをしてしまったのか?!(なんだその慣れw)
    と思っていたけど、この【ランは】
    【カラフル】同様の、死生観や死後の世界が
    なんとも言えない世界観で描かれていて、やっぱりいい!!と思える作品だった
    スポーツをファンタジー?のMIXみたいな
    久し振りに夢中になって読んでしまった
    久し振りのヒット♪

  • 一風変わった独特な世界観。あの世の定義が斬新なのに、何だかすんなり馴染んでしまう。後ろ向きな理由で走り始めた環が徐々に変わっていく様が嬉しい。読んだ後前向きになれる本。溶けて還るという表現が好きだ。森さんの作品は柔らかく、優しい印象を与えてくれる。大切な人を亡くした人に読んで欲しい。

  • 家族を亡くし、人付き合いが苦手な環(タマキ)が、ふとしたことから「あの世」にいける不思議な自転車をもらう。でもその自転車は本当に受け取るはずだった自転車屋の子供に返すことに。環は自転車無しでも「あの世」へ行ける40キロを走り通す為、ヘンテコなランニングチームに入ることに。

  • 明日を、これからを、今からをがんばって生きようと、前向きな思いになった。主人公が決していい子ではなくて、何処か自分の中にもあるようなちょっとひねくれた感じにとても感情移入ができた。素直に最後まで読める作品。主人公の成長が違和感なく心に落ちて、応援しながら読んでた。すごく素敵な作品でした。

  • 2013.03.16

    裏表紙の言葉が気になり手に取りました。

    もう動けない。一歩も歩けない。
    呼吸さえもおぼつかない。
    生暖かなアスファルトに頬をつけ、
    かつてない倦怠感を全身に覚えながらもっと、もっと、と思った。

    もっと、もっと体力をつけなければ、
    もっと、もっとつらいことも受け止められるように。


    走ったら私も何か変わるかな

  • 「さらば皆の衆、42.195キロ先でまた会おう」

    どんなに大切な人でも別れは否応なしにやってくる。それならば初めから関わらない様にと予防線を張っていた主人公が、人と関わり成長していく姿は素直に応援したくなった。

  • 死んだら前世を洗い流して、みんな溶けていく
    個と個の境界がなくなって、一つになって、見えない蒸気のように下界全体へ染み渡る
    私達が受ける陽射しや風や雨や、そららに育まれる自然の中に
    だから、死んだ者はいつだって私たちの一部

    っていう考え方が好き

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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