柳生忍法帖 下 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)

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  • KADOKAWA (2012年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784041002032

作品紹介・あらすじ

柳生十兵衛の援護により、会津七本槍を打ち倒していく堀一族の女たち。見事な”女人殺法”が炸裂し、敵陣に乗り込んでいくが、行く手には驚天動地の地獄の幻法「夢山彦」が待ち構えていた……。

みんなの感想まとめ

痛快な冒険小説で、女性たちの活躍が際立つ物語が展開される。主人公の柳生十兵衛が、会津七本槍を打ち倒すために奮闘する様子は、まるで宝塚の舞台を思わせる華やかさだ。特に、女性たちの“女人殺法”が見事に描か...

感想・レビュー・書評

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  • 会津藩主・加藤明成の家来である「会津七本槍」に家族を殺された女7人が、剣豪・柳生十兵衛に指南されながら敵討ちを果たす勧善懲悪もの。


    今回も美男子・香炉銀四郎がとっても刺さる・・・
    「秋の日光の精のような美少年だが、その美貌を無惨にたてにふたつにきる赤い刀傷」があって、なおかつ「人の皮膚をひんめくるような言葉を、けろりとしていってのける」。
    はぁ・・・すごく好きな設定です。
    そして、ここぞというときにサラッとかっこいいことをする。かっこいいというか、ザ・悪役という感じ。
    作者ぜったい銀四郎のこと大好きでしょ!(月影抄のときも同じようなこと言った気がする)
    7人の女たちのために決して自分は手をくださないと決めた十兵衛が、唯一“倒してしまった”のが銀四郎。そういうところも刺さる・・・

    銀四郎をはじめとする登場人物はもちろん、内容もやっぱりとても面白い。じわじわと倒されていく七本槍と、数多のピンチにあう十兵衛たち。続きが気になって一気読みでした。

    誰が善で誰が悪かがはっきりとわかりやすいから、前に読んだ『忍者月影抄』よりも読みやすい気がした。この時代だからなのか、それとも山田風太郎ならではなのか、表現の仕方とか言葉の使い方もすごく良い。


    「「何があるかわからぬ。何か、あってほしいな」」

  • 上巻に続きおもしろい!坊様たちが自らを犠牲に敵に立ち向かうシーンはぐっときた…ただ、ちょっと心配だったのが十兵衛女性に甘すぎる!おゆらの方なんか極悪非道なことをし続けてたんだから情けをかけなくてもいいんだよ!
    7人の娘たちが誰も死ななかったのは驚いた。また、お千絵とお笛は、堀一族の長の娘でもあったからもっと活躍するかと思っていたが一番見せ場はなかったかもしれない。あとやむを得ないとはいえ銀四郎は十兵衛が一人で殺してしまった…
    でもこんなにおもしろい作品に対してあれこれ言うなんて贅沢を言い過ぎかもしれない。
    スピード感もあり上下巻ながら飽きさせない。甲賀忍法帖よりも実在の人物がたくさん出てきておもしろい!またラストもすかずかしく切ない締め方がとても良かった。そして何より十兵衛かっこよすぎる。早く魔界転生も読みたいな!

  • 会津入りした一行の激戦の続き。ほぼほぼピンチの連続で、本当にこいつらに勝てるんだろうかと思うくらいにハラハラしてしまった。最後まで女達七人が生き残っていたのも凄いし、ただの町娘だったはずのおとねちゃんの根性もヤバいと思った。女は怖い。

  • 痛快冒険小説、結末がわかっているから楽しく読み進んだ。これを宝塚の舞台で、というのはある意味ぴったり、でも大変な面も多々あったかと。女性の活躍が頼もしいし、十兵衛のカッコ良さも宝塚にピッタリだった。

  • 柳生十兵衛とは誰ぞ!?と、この本を読むことに。
    忍法帖とのタイトルに、柳生十兵衛は剣豪で忍者じゃなかったはずなんだけどと少し戸惑いながら読み始めましたが、悪者側が幻術使いということのようでした。

    それにしても悪役の下劣さ、極悪非道ぶりがすごかった。Vシネマ系?と言うのが適当なのかどうかわかりませんが。読んでて辟易するくらい…。
    そしてそれに引き立てられて、柳生十兵衛のカッコいいこと。程よく抜けたところもあって、女性陣にモテモテなのがよくわかりました。痛快な大人向けコミックを読んだような、読後感。

  • 読む手が止まらないハラハラさせる展開がすごい。
    柳生十兵衛シリーズで一番好き。

  • 上巻のほうがだけど、最近のジャンプの能力バトルっぽい。あんまり読んだことないけど。鬼滅の刃とか?読んだことないけど。
    日本のクオリティの高い能力バトルの源流は山田風太郎にあるのかも。

    最近グロいものを適当に読み流してばかりいるので、次はゆっくり読みたい。次の次。カポーティとか。

    上巻の解説で、あそこで倒しておけばよかったのに、って書いてあったので、自由だなと思いましたが、より絶体絶命な状況からのサバイバルを描き続けるということなのですね。

    ギターリフ聴いて思い出したけど、私が20世紀少年が怖いのは長編だからかもしれない。マスターキートンは1話完結で危機から脱するし、巷説百物語は1話で復讐が終わるからいい。

    作者が勝敗を決められるより、すでに勝敗が決まっているものをどう描くか、のほうが私は好きらしい。次なにか戦う系が読みたければ、ローマ人の物語読もうっと。

  • 上下巻、一気に。ぐいぐいと。
    沢庵さんのお弟子さんたちの振舞いに胸をうたれる。十兵衛は、完全無欠な強さのなかに人間みがあって(女の人にちょっと無粋でかつ甘い)、これは惹かれてしまうよなぁ。

  • 本卷中一行人順利潛入會津,但敵人也異常慎重搜索,而蘆名眾的領袖銅伯居然是天海大僧正的骨肉雙胞胎兄弟及命運共同體的不死金身。澤庵禪師親搗虎穴進入若松城卻被銅伯的妖術震驚,被迫寫信邀十兵衛入城。十兵衛入城之後被監禁在雪地獄,遭受被春藥催情的女性攻擊,但順利脅持明成。銅伯雖然精心算計,但跟大僧正同歸於盡,七本槍也最終由堀一家女性們解決,天樹院也親臨宣布判決。十兵衛繼續踏上往北的旅程。

    上一卷是痛快地一一除敵,讓敵人處於驚恐之中的痛快;這一卷潛入戒備森嚴的會津,一路幾乎處於劣勢,銅伯又有金身,很令人絕望的情勢。十兵衛被女生們攻擊也是他最困擾的事,寫得殘酷又妖豔,地獄充滿一種不可思議的淫靡的美感。不過最終他終於還是可以輕傷而退,不過最後說要憑弔おゆら倒是有點令人動容,一開始我覺得這個愛妾也是惡人,但最後的翻轉突然讓人對她的退場感到可惜。整體來說我雖然不太讀妖異作品,但這部作品個人覺得還蠻喜歡的,故事的峰迴路轉,和十兵衛屢遇危機但是都可以保持全身而退(包括貞操),和神出鬼沒大殺四方,讓敵人嚇得屁滾尿流的爽快感還是很棒的。這部作品很特別,而且很有趣。

  • おそらく時代小説、伝奇小説史上最もかっこいい啖呵が聞ける。やや敵の詰めの甘さが目立つがそんなことは些事に思わせる迫力がある。

  • 期待していたほどおもしろくなかった。十兵衛が何度もピンチになる。その急場のしのぎ方が加藤式部少輔明成を人質に取るか女が救ってくれるか、なんだがこれがそれぞれ2回の計4回も繰り返されるとマンネリ化して驚きもなくなる。
    ラストは加藤家取り潰しなのだがそれを聞く人物が明成ただ一人で、それもなんだか物足りない。
    カッコイイ十兵衛が悪逆非道な加藤明成と芦名衆を倒す勧善懲悪ものだった。人物の魅力はあるが(沢庵和尚など)ストーリーはあまりよくなかったな。誰一人7人の女が死なないのには驚いた。山風といえば全滅パターンが多いから。

  • 怒涛の一気読み。
    面白すぎて止められん。
    ここまで心が騒ぐとは思わなかった。
    漫画本も買っちゃったじゃんかよ~。

    もうこのシリーズ、全巻読破してしまおうと心に誓った。
    とにかくお勧め。

  • 死ぬも修業のひとつと豪快に笑い散ってゆくお坊様たちの姿勢が印象的。おとねやおゆらの登場で、堀の女たちの影が後半薄くなるのは残念だった。
    多くの血が流れながらこの爽快な読後感は、陽の光の下で堂々と生きる武家の悲願達成だったせいかな。
    締めの十兵衛の痺れる一言が読後感を後押し。

  • 最強のバトルここにあり!

    会津七本槍の外道っぷりにむかむかしたが、復讐に燃える7人の女たちがその恨みを晴らすために戦うのは壮絶、そして心地よい。

    芦名銅伯のリンク設定も良かった。

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著者プロフィール

山田 風太郎(やまだ・ふうたろう):一九二二年兵庫県生まれ。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』などで忍法帖ブームを巻き起こす。『眼中の悪魔』及び『虚像淫楽』で探偵作家クラブ賞(現日本推理作家協会賞)短編賞受賞。九七年菊池寛賞を受賞。『警視庁草紙』『戦中派不戦日記』『戦中派虫けら日記』などの日記文学、『人間臨終図巻』ほか著書多数。二〇〇一年没。


「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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