石ころのうた (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 38
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002414

感想・レビュー・書評

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  • 時代が違えば私も…と、改めて思わされる。この人にも、こんな軍国少女時代があったのだ。
    同じく戦時中の自伝を書いた曾野綾子の本も、近々読んでみよう。

  •  作家三浦綾子さんが,まだ,堀田綾子だった頃のことを綴った自伝です。
     描かれている時代は,幼少から,年若くして教員となり戦前・戦中を皇国史観の中で教育し,敗戦を迎えた頃までです。
     綾子は,全身全霊をかたむけて教育にあたり,子どもとともに成長していたからこそ,敗戦で受けた衝撃は大きなものでした。この生き方で間違いないと思っていたことが,脆くも崩れ去るとき,彼女は,教壇から去って行きます。たった7年の教師生活でした。

     昨日まで教えていた教科書に墨をぬらせたということは,わたしをして,単に国家や政治への不信ばかりではなく,すべての人間への不信に追いやっていたのである。p.339

     人間としても,どう生きていけば良いのか分からない状態になった綾子は,重い病気まで引き起こしてしまいます。

     自分の過去を客観的にふり返る姿は,時に大変赤裸々です。さすが作家さんだと感心します。
     遊女の意味も分からず,男女の関係も分からず,ただ純粋培養された娘が,どのように社会と交わって成長していくのか。現代では考えられない,10代前半から20代前半の少女の考え方が見えて,興味深いです。

     なお,三浦さんには,この続編となる自伝『道ありき』『この土の器をも』というのもあるそうです。

  • P358
    三浦綾子 自伝小説

  • 戦争の前中後、綾子さんがどう考えどう生きたか。教師という仕事の喜び。

  • 石ころのように平凡の一少女であったわたしは、軍国主義のさなか、女学校を卒業して小学校の教師となり、天皇への忠誠を信念にすえ日々を過ごしていた。しかし敗戦による激しい衝撃を受け、わたしは深い自己不信に陥った。そして教育者としても人間としても、女性としても迷いの中に入り込んでしまったーー。

    戦中、戦後という時代の波にもまれ悩み苦しんだ青春期を振り返る長編自伝小説。

  • 共感。
    同じ職業として、考えることがいっぱい。

    にしても、興味深い人。
    ほかの自伝も読んでみたい。

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プロフィール

三浦 綾子(みうら あやこ)
1922年4月25日 - 1999年10月12日
北海道旭川市出身。終戦まで小学校教員を努めたが、国家と教育に対する懐疑から退職。1961年『主婦の友』募集の第1回「婦人の書いた実話」に『太陽は再び没せず』を投稿し入選。
1963年朝日新聞社による投稿した小説『氷点』が入選し、朝日新聞に同作を連載開始。1965年、同作で単行本デビュー。刊行直後にベストセラーとなり、映画化・ラジオドラマ化される代表作となる。ほか、映画化された『塩狩峠』が著名。様々な病苦と闘いながら、キリスト者として執筆を続けた。

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