恋は愚かと 姫は、三十一 2 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 149
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002476

作品紹介・あらすじ

赤穂浪士を預かった大名家で発見された奇妙な文献。そこには討ち入りに関わる驚愕の謎が記されていた。さらに謎にまつわる殺人事件も発生。謎と事件に右往左往する静湖姫の前に、また素敵な男性が現れて――。

感想・レビュー・書評

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  • だったら恋の先を目指すしかないわね。
    .--
    じゃあ手掛かりなる言葉をいくつか教えてあげるね

    まず、意志の力

    慈悲

    そして、運命。

    -------
    だって、恋は愚かなんでしょ?
    そうよ。でも、そこから始まるものもあるのよね。

    何が始まるのだろう

    恋は愚かと言うけれど、、、、

    -------

    各巻をつなぐ、骨太のストーリー。

    各巻にある謎解き。まさか、忠臣蔵を題材に、ここまで発想を飛ばせられるとは^_^

    そして何気ない登場人物の会話から溢れる、作者の人生観や哲学。

    大好きな世界が本の中にある。
    妻はくノ一で味わえた世界がまたここに!



  • 江戸時代という中にあるからこその、軽快なラブコメっぽさ(爽やか)のある推理小説。今の私の求めていたエンタメがこのシリーズです。現在、後味の悪いものは読みたくない気分なのです。
    これに出会えてよかった。妻はくノ一シリーズは存じませんでしたが、このシリーズだけでとても楽しく読めます。

  • 忠臣蔵は良く題材にされるけど、本当のところは分かってないのかな?

  • 今回の事件は、赤穂浪士の吉良家への討ち入りの真実を明らかにするものだった。
    この辺の歴史は詳しく無いだけに、まさか真相の最後に綱吉が出てくるとは思わなんだ。
    そこまで闇が深い件だったとはな。
    しかも、探っていく中で、北方目付役まで出てくるしこれは静湖姫かなりのとこに首突っ込んじゃったよね?
    これから大丈夫なのか不安だけど、静山もいるし、静湖姫に惚れてる男共が結構頼りになりそうなのもいるから大丈夫かな。

    しかし、まさか馬蔵が犯人とは。
    フラグをガンガン立ててる春右衛門かと思ってた(笑)

    今回でまた静湖姫に惚れた男が4人増えた。
    ほんとモテ期凄いな(笑)
    役者の春右衛門、若旦那の道右衛門、伊予松山藩の若殿・剛三郎、幽霊の赤穂浪士・安兵衛。
    繁蔵いわく、まだまだ増えるとか。
    凄い逆ハーなんだけど、鼻に付くことが無いから楽しく読める。
    そこまで恋愛恋愛してないのが良いのかも。
    静湖姫もサバサバしてるしな。

    北方目付役の2人が凄腕のくの一の話するからくの一シリーズが気になってしまった(笑)
    時間あるときに読んでみようかな。
    まずは姫シリーズの次巻を読まねば。

  • 行き遅れ姫様シリーズの第二段。
    読みやすく、それなりにおもしろくもあるけれど、あくまでもそれなりに。

    忠臣蔵がテーマだったので、そこもいまいち興味薄くて。
    だからこそ、へぇーって思うこともいろいろとあったんですが。
    しかしどこまでがホントなんだろう。

    角川のポイント欲しさに二巻まで購入したものの、当分三巻はいいかなー。
    でも笑わせようとしているであろうポイントで見事に笑ってしまうところもあって。

    今回は「きのこ」でした。

  • 忠臣蔵で、吉良上野介が赤穂浪士四十七士の討ち入り前に、既に殺害されていたという展開の謎解きが面白かった。静湖姫の和歌は、「松竹梅」ランクの下「つくし」の登場となった。

  • 意外に深い。
    このシリーズで、この路線をもってくるとはさらに意外。
    おもしろい試みだと思う。

  • 妻は、くノ一シリーズの外伝の2冊目。
    赤穂浪士の謎を解くって感じで、なかなか面白かったです。
    軽く読めるし、面白いキャラクターがたくさん出てくるので、どんどんシリーズ化して欲しいな。

  • 巻頭についている登場人物一覧を見ると
    静湖姫がどのくらいモテているかが判るのがなんか面白い。

    今回の謎解きは忠臣蔵絡み。まさかこういう方向で持ってくるとは。
    そしてまさか歴史上有名なあの人まで静湖姫に惚れてしまうとは(幽霊だけど)。

    忠臣蔵に疎い静湖姫の為の文献あさりが、
    結果的に読者向けの解説にもなっているのが巧い。
    そこに新説を絡めてくるのでさらに興味が湧いてくるという。
    忠臣蔵に関わる史実をもっといろいろ探ってみたくなった。

    静湖姫に惚れちゃう男がまた増えた。しかも幽霊まで。
    これからどれだけモテるのかが楽しみである(笑)。

    1冊めを読んだ限りでは
    くノ一シリーズのお気楽パートだけ引き継いだように感じていたのだが
    北方奉行が絡んできたことで、雲行きが怪しくなってきた。
    今後、静湖姫の身に危険が及ぶことはないのか、
    見かけによらず剣豪の岡田がどう絡んでくるのか、
    違った方向で面白くなってきた。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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