ブラックアウト 下 (角川文庫)

  • 角川書店 (2012年7月25日発売)
3.68
  • (31)
  • (74)
  • (61)
  • (12)
  • (1)
本棚登録 : 563
感想 : 63
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784041002544

作品紹介・あらすじ

【2023年12月23日夕方5:30からアクションチャンネルにてドラマ独占日本初放送】ユーロポールの捜査に協力していたマンツァーノだが、災害の首謀者として疑われ、身柄を拘束されてしまう。一方、大停電は米国へも波及。このまま世界は崩壊してしまうのか――。緊迫のクライマックス!

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれるストーリーが展開され、急速に進むプロットは読者を引き込む。突然のブラックアウトによって混乱するヨーロッパを舞台に、主人公マンツァーノが捜査に協力するも、逆に疑われて身柄を拘束されるという...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ヨーロッパを広範囲に襲った送電網トラブルは、当初はすぐに復旧するものと考えられていた。しかしイタリア人の元ハッカー、マンツァーノはふとしたことから、これは人為的に引き起こされた事態なのではないかと気がつく。対処に追われる公的機関は最初、マンツァーノの助言に耳を傾けないが、やがてこれが周到に用意された恐るべきテロであることがわかっていく。各国で深刻化していくトラブル、暴動寸前の人々、そして米国にまで伸びる犯人達の魔手。世界秩序は崩壊するのか?

    えー、ゾンビものを愛するワタクシですが、ゾンビいなくても未知のウイルスがなくても、電気を止めれば世界秩序はサクッと崩壊するんだなと思いました!
    めちゃくちゃよく取材されているのだと思います。インフラが破壊された時、一体世界に何が起こるのか? 誰一人、たとえ山奥でただ一人文明と隔絶して暮らしていたとしても、無関係ではいられない。まして都市生活者なら何をかいわんや。
    マンツァーノが最初全然みんなに相手にされないのとかもリアリティある。
    登場人物が多いのと、位置関係がわからないので最初は把握が大変ですが、その分リアリティに厚みが増していると思います。マンツァーノ色んな目に遭いすぎだけど、それも起こりうる様々な状況の描写のためかと思われ。

    最初の方で、災害マニュアルとかを公的機関の人達も実は全然読んでないことがわかるんですが、まずみんなこの本読むといい!そしたら、真面目にマニュアル読んで置こうって思うと思います。

  • 長すぎ 設定の面白さと怖さかな

  • 登場人物を覚えるのが大変だけど、ヨーロッパ中を巻き込んで急テンポで話が進んでいき、内容の重さとは裏腹にエンターテイメントな作品。電気事業、EUやその他ヨーロッパの行政、システムにわたる作者の知識に驚かされる。

  • 1

  • 混乱し秩序を失ってゆく欧州。
    汚物塗れの町、強奪が当たり前の日常、持つものは搾取し、持たざる者は荒み奪う。
    追われるマンツァーノとシャノンは逃げ切れるのか、キーを捕らえられるのか。

    もしも日常から電力が消えればどうなるのか、電力を生み出していた施設が毒をまき散らすとなれば何が起こるのか。
    最悪の(もしかしたらさらなる最悪があるのかもしれないけれど)状況のシミュレーションを見たという感じがします。
    「読み物」としてあれこれ要望はあるのですが、こういう状態を想定できたことはよかったか。
    電気がなくて水は流れず食べ物を手に入れるのも一苦労。それでも生きているってことが一番大変だなぁと感じました。

    マンツァーノもシャノンもボラールも好きになれず。
    ただ、権力とか反逆者(言い過ぎか)とか、こういう関係かもしれないなぁと思えば読めた。
    うん・・伝えづらい。

  • 後半の疾走感がすごい。
    ストーリー展開は、よく言えば王道
    悪く言えばありきたりな感じはするが、
    非常に収まりがいい。

  • 壊れゆくインフラのシミュレーションができる本の一つ。

  • 実際に起こりうることだけに寒気を覚えつつも、ページをめくる手が止まらなかった。といっても上巻を読んだあと気分転換で軽い内容の本を読んだけど。面白かったので人に薦めたいが、翻訳物を読みなれていない人には、読みづらいかな。表紙デザインがシンプルかつ印象的で気に入っている。

  • 1405 途中まで面白かったが、大きく広げた風呂敷が畳めなくなった感じ。ラストの尻窄み感は残念です。。。

  • 久しぶりの長編小説を読んだ。
    ヨーロッパを襲う大規模停電がメインである。
    東日本大震災を体験した日本人には、あまりにもリアルな内容である。

    ITを基盤にしたインフラは便利な反面乗っ取られるとすべてがコントロールを失う。
    電気がなくなればどうなるか。
    電気があって当たり前の社会でえは、水、食糧からすべての生活が奪われる。
    原発も非常用電源には燃料が必要になるがその燃料も供給が止まる…

    今後、スマートグリッドの導入も近いかもしれないが、これを読んでしまうと考えさせられる。

    ITにすべてを委ねると便利だがすべてを失うことも考えられる。
    私も何が正しいものか結論はでていない。

    ぜひたくさんの方に読んでいただき、考えて欲しいと思う一冊であった。

  • 後半は疲れてしまった。
    テーマが大きすぎるのではないだろうか。構造はシンプルなのだけれど。

  • ハリウッド映画になりそうな話。翻訳という事もあって客観的状況以外に文章から伝わってくる事が少なく、長いので読み疲れした。
    映画で2時間で見て終わりたい。

  • 本書は、2011年3月11日以降の日本で起こったフクシマの事実を踏まえ、テロによるブラックアウト(大規模停電)の恐怖を描き出した佳作である。我々にあまり馴染みのない銃を使わないテロは、静かに始まり、テロとは気づかないまま広域に我々の生活を蝕んでいく。犯人グループは、スマートメーターへのハッキングによる送電網の不安定化、復旧をはかるべく再立ち上げを行なう発電所の管理システムに潜ませた巧妙なトリックで発電所の動きを止めてしまう。その一方で、インフラである送電網の要に位置する変電所と送電線破壊行為を別動隊におこさせる。用意周到に準備され次々と繰り出す電気テロに長期化する停電、停電による給水の停止、止水による下水道の停止、ガソリンの枯渇、食糧配給インフラの不全が起こり人心が荒廃していく。この過程を余すとこなく伝えただけでも本書の持つ意味は大きい。ただ、余りに多くのことを伝えるがためプロットが散乱した感は否めない。

  • 現代ヨーロッパでテロによる大規模停電が引き起こされたら....というパニック・サスペンス。

    上下巻計1000pという大作だが、上巻の後半以降はあっという間に読み終えてしまった。自分達の"日常"がわずかな攻撃でいかに簡単に崩れ得るか。とてもフィクションとは思えない重厚感+緻密さに、メディア畑出身という著者の本気が窺える。

    電力網の崩壊を引き金にドミノ倒しに崩壊する世界。それに立ち向う、決して"ヒーロー"でない人間臭さ全開の主人公。そして現代社会への警鐘 ....非常に満足な読後感にしばらく浸れそうだ。

  • 電源喪失により、遂に原発のメルトダウンに到ったヨーロッパ。さらにはアメリカでも同様にテロが起き、最早救援の手はどこからも期待できない。テロリストによる更なる攻撃はあるのか?手に汗握る下巻。

  •  マルク・エルズベルグ「ブラックアウト」上・下(角川書店 2012)は、ヨーロッパ規模で起こった停電を舞台に重苦しいストーリーが展開する。ドイツ発、衝撃のリアリティで迫ってくるサスペンス巨編だ。原発のメルトダウンなど、身近な事故を背景に繰り広げられる人間の生きざまは空恐ろしくさえある。上下巻の文庫版だけど、スピード感にも溢れているので、一気に読破できる爽快感もあり。

  •  「ブラックアウト」とは停電の意味。イタリアから始まった大停電。当初は単なる事故ではと,すぐに復旧するものと考えていたが,停電の地域が拡大しヨーロッパ全域に。そんな中,元ハッカーのイタリア人がふとしたきっかけからこの停電が事故ではなく,不正なプログラムによって起こされたものだと知る・・・

     当然,ラストでは事件も解決し電気が復旧となるのですが,復旧したからといってすぐに元通りの生活に戻ることができるわけではないのですね。例えば,水道にしても長期間上水道管に水が通っていないと,細菌等が発生しているため,清掃後でないと使用することができない等・・
     普通に生活ができるというのは素晴らしいことだというのを痛感させられました。

     海外の小説は,登場人物の名前を覚えるのが一苦労なのですが,この本は,登場人物がヨーロッパ各国にわたっているため,聞き慣れない読み方の人物も多く,都度,最初の方の人物一覧を繰りながら読んでいたので結構時間がかかりました・・

  • はい今回は「ブラックアウト」です。
    ヨーロッパで突然発生した停電を皮切りにヨーロッパ全域に広がる…。インフラのストップ、食料の奪い合い、暴動、原発の異常発生。元ハッカーの主人公はこの事件は人為的なものであることに気づく。
     
    感想としてはドラマ24的な感じでした。序盤はメインの主人公達の立ち位置の紹介でちょっとあっちこっちするけど中盤以降はザーッと読んでます。
    ヨーロッパの都市名とかに疎いせいで地図の引っ張りだしたりでいろいろ面白かったです。
    プログラミングとかやってた人は犯人のトリックとかも楽しめると思います。
    インフラのストップや暴動、電力ストップで病院などがダメになるシーン、電力供給の大切さや現代社会の脆さなどがリアルで良かったと思います。
     
    そのうちドラマ化or映画化されそうな予感…

  • 上巻では、電力網へのサイバー攻撃によって、欧州全体が混乱に巻き込まれた様子がつらつらと書かれていた。下巻でも、同じような展開がところどころあったが、各国政府内の意思決定の様子が描かれており、なかなか読みごたえがあった。ただ、後半部分は、いろいろすっ飛ばしているような気がしないでもないが。

    小説の中にも出てくるように、サイバー攻撃は、テロなのか、戦争行為なのかという線引きが難しい。NATOや米国は、サイバー攻撃に対して通常兵器を含めた反撃を行うことを示唆しているが、相手が国家だとは限らないし、ましてやどこを攻撃していいのかわからないという問題がある。加えて、サイバー空間の脆弱性は高く、インフラ施設や設備への攻撃を国家が防御するとなると、莫大な予算と人員が必要になると思う。とすると、予算削減を各国が行わなければならない中で、いかにして、サイバー空間の安全を担保するかが、サイバー空間の安全保障に求められているのかもしれない。

    どれくらいリアリティがあるかは何とも言えないが、サイバー攻撃の恐ろしさを理解するには、ちょうどいいのかもしれない。

  • 201302/後半は人物も把握できて一気読み。リアリティあって背筋寒くなる。次作も期待大。

全58件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

猪股和夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×