貞子3D --復活 (角川ホラー文庫)

著者 :
制作 : 鈴木 光司 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 53
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002629

感想・レビュー・書評

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  • 見ると死ぬと言われる「呪いの動画」。茜の勤める女子高でもその噂が流れており、どう噂の流布を食い止めるか苦心していた。同時期に黒い手形の痣を持つ不審死が複数出現し、警察は調査に乗り出すが、次第に事態はあり得ない方向に向かっていく。



    「リング」で誕生した貞子はもはや伝説的。はじめに貞子が生まれ、社会現象を巻き起こした「リング」から12年の時を経て再び別の作品として映画化されるというのは本当にすごい。そして、こちらの小説はその映画のノベライズ版。さて、ビデオの時代から飛躍的に映像技術が進歩している現代が舞台のため、貞子もよりハイテクになっていた。ビデオを媒介として呪いの動画を拡散していた時が懐かしい。今日はネット時代。動画配信サイトを利用して呪いを拡散する貞子。(もちろん、貞子がパソコンを繰って呪いの動画を拡散するわけではないが)うまく自分の怨念に共鳴する人物を探し出しその人間を操って呪いを拡散する。何のために、というのはネタバレになるので割愛するが、読み進めていくと明るみになる貞子目的にニヤリ。というか尋常じゃない執念に感服する。さすが、とある意味で彼女を称えたい。しかし、映画版貞子は原作版貞子よりも悲劇性を含んだ人生を歩んでいるため、そこまでして世界を呪い続けたいというのは納得できる。 貞子3D2に続けるためか、尾を引くような不穏さを残して終了。続けて2を読もうと思うが、こちらはどのような結末を迎えるのか、今から楽しみである。

  • 貞子がどんどんハイテク化していくし、よく分からない化け物になっていく。名前も一緒だし多分原作?はリングシリーズのエスかな。ネット回線を通して現れ呪うっていうハイテク化してはいるけど、最後はポラロイドカメラに封じ込めようとするアナログな方法を取るのが面白い。エスとは別物だから読破している人は混乱しそう

  • ドラマが一番怖かった。

  • けっこう怖い

  • 映画の原作だからシーンは想像しやすいけど、
    わざわざ貞子にしなくてもいいような…

    でもネットに住み着く怨霊じゃインパクトが弱いんだろうな

  • 映画「貞子3D」のノベライズ。だけどいろいろな要素が付け加えられていて、映画とはやや別物の雰囲気もあります。このノベライズのほうがよりホラーらしいかも(映画はギャグだったと思っています)。
    貞子と茜の関係性や、呪いを封じる方法などが実に読まされました。特にラストでの対処法は、ある意味このシリーズの原点に帰った印象も受けます。
    しかし。やはり一番恐ろしいのは生きた人間なのかもしれないなあ。貞子の怨念が生まれた原因からしてそうだったし……。

  • 面白くて読んでたらいつの間にか深夜…。


    初めて貞子関連作品を読むなら、事前知識として「映画版・リング(日本版)」を見ておくことをオススメします。この作品自体“映画のノベライズ化”というのもあると思うが、「見たら一週間後に死ぬビデオ」(貞子最初のスタートはビデオテープ)の謎を突き止めたのは“女性”となってる。(小説版リングでは男性)。違和感なく前作から見ていきたいとなれば、映画版リング→本作と流れるのがいいかと思います。

    エピローグに入る最後の文章で、一瞬「?」とクエスチョンマークが駆け巡った。なんで、こんな書き方してんの、と。
    理由はすぐわかる。(というより、エピローグに書いてある)
    理解した瞬間にゾッとする恐怖と興奮、興奮しすぎて表紙に戻ってしまい、貞子の手が伸びてくる表紙カバーに恐怖と驚きを感じる。

  • 貞子3D-復活

    15年前、ビデオを見たら1週間後死ぬという呪いのビデオが噂になっていた。
    呪いのビデオの謎を突き止めようとした女性が箱根の井戸で山村貞子の死体を発見した。
    そして、その貞子の怨念は、祈祷師によって取り除かれたが、貞子の怨念は、祈祷師の中にいた。
    祈祷師は、貞子の怨念とともに、再び井戸の中に封印しようと試みたが、それから15年後、柏田という男が世の中への復讐のため、その封印を解いた。
    柏田は、貞子を復活させようとしていた。幾人の女性を殺人し、井戸へ葬り去ったが、上手くいかず、ついには自分の命をささげた。
    しかし、貞子がインターネット上を行き来することができるようになっただけで、まだ完ぺきに復活とは言えなかった。
    完ぺきな復活を遂げるためには、それなりの能力(超能力)をもった主の力が必要だった。その主が、今回登場する人物 茜だった。
    彼女は、自分のもった超能力を駆使して、貞子に立ち向かうが・・・・。

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著者プロフィール

札幌出身。映画やテレビアニメのシナリオライターを経て『出口なし』(角川ホラー文庫)で作家デビュー。主な著書に『山手線デス・サーキット』『同葬会』(共に角川ホラー文庫)、児童書には「絶体絶命ゲーム」のほか、「あやかし探偵団 事件ファイル」シリーズ(くもん出版)、「九死一生ゲーム」シリーズ(集英社みらい文庫)などがある。

「2023年 『絶体絶命ゲーム13 負けたら地獄の学年対抗戦!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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