モンスター・クラーン 迷宮の歌姫 (角川ビーンズ文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年4月28日発売)
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感想 : 7件
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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041002735
感想・レビュー・書評
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入荷先:品川区立品川図書館(KK03)
『モンスタークラーン』シリーズ第4弾。今回の舞台はトルコ。トルコなのに、蔵ーんの称呼がドイツ語読みなのはどういうことなのかとか細かい疑問点が若干存在するがそれらはひとまず脇に置く。
執事ルイの愛妻(というか、お…以下略)が拉致された―文中では「誘拐」とあるが、状況描写から「拉致」と見なすのが妥当だろう―ことから始まる今回のエピソード。前提条件さえわかっていれば「なんということでしょう」と思わずつぶやきたくなる内容になっている。ネタバレになるのでどの場面かは割愛するが。
なお「なんということでしょう」という感嘆詞を用いたくなるのは、ルイに愛妻がいたことだけでなく、ルイ自身が「清く正しく美しい(?)」ヴェアヴォルフの血統を受け継いだがために時折見せる熱血漢ぶりやら、ナハバールの少年(兼離れの和邸庭師)の愛犬だったヴェアヴォルフの「ご老体」とルイの関係やらといった小出しという名の「先送り」の清算で見える関係にも見て取ることができる。
主要人物のバックヤード関係があらかた整理したうえで進む次巻、メインテーマの「ドンパチ」が退潮するのか、それとも加速するのか、結城に期待してみようか。詳細をみるコメント0件をすべて表示