鍵のかかった部屋 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.29
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感想 : 283
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002865

作品紹介・あらすじ

防犯コンサルタント(本職は泥棒?)・榎本と弁護士・純子のコンビが、4つの超絶密室トリックに挑む。表題作ほか「佇む男」「歪んだ箱」「密室劇場」を収録。防犯探偵・榎本シリーズ、第3弾。
2012年4月毎週月曜21時より、フジテレビ系にてドラマ化!

感想・レビュー・書評

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  • 防犯探偵シリーズ第3弾!

    青砥さん…何か始めとイメージ変わって来てる…
    美人の敏腕弁護士って感じやったのに、少しおとぼけ要素が入って来てるような…まぁ、可愛い感じで良しとしよう。
    密室殺人ばかりの4作品。
    小説の中でも、もう密室殺人事件なら、青砥弁護士(with 榎本さん)が定着してそう。
    2人の掛け合いも面白い!
    今回の短編集は、被害者、犯人の心情とかを描くより、密室殺人のトリックを解くのに特化したような話やな。
    まぁ、こんな防犯知識もないので、「う〜ん…そうなんや…(−_−;)」で終わってしまうんやけど…
    よう、こんなトリック思い付くなぁ…
    トリックとは、別に青砥さんの壊れ具合も!笑。
    シリーズは、まだ続くので、今後の壊れ具合も楽しみの一つかも^^;

  • 防犯探偵、榎本シリーズの一つとのこと。

    これは『青砥純子』を愛でる小説だ。
    正直、彼女がいなければ評価★が減っているところだ。
    可憐で聡明で非の打ちどころのない女であるべきだったが、読み進むうちに、あれ、あれ?この人は超天然であることが判明してくる。可愛い、この女性はすごく可愛いのです。

    短編集とも呼べる展開は、どれも難解な密室殺人がテーマである。
    榎本が次々と密室のトリックを解いていく。犯人が追い詰められてゆく様は痛快である。

    青砥純子の「わかった!」との声から始まる推理は、榎本や周囲の人間によってことごとく否定される。冒頭に書いた通り、そんな純子が何とも魅力的だ。

    密室劇場編は、おかしな芸名の人物が沢山登場する。
    例に漏れず、純子の推理を皆で冷静に否定する場面は和む。

    殺人トリックは、よくもこんな方法を思いつくもんだ、と感心する。

    読了。

  • 短編集。メモに保存。

  • ある方と話をしていて、この本が話題にあがり、気になったので読むことに。

    防犯探偵・榎本シリーズの第3弾。中には、短編が4話入っている。葬儀屋の社長が山荘で自殺をする話、甥が練炭自殺をする話、欠陥住宅で施工業社の社長が事故死する話、劇団の開演中に劇団員が何者かに殺害される話の4話。どれも密室での出来事で、防犯コンサルタントの榎本と弁護士の純子が、これらを殺人事件と疑い、犯人に迫っていく。

    密室のトリックはどれも分からず完敗だが、気楽に読めた。やや動機が弱いからか、犯人に汲むべき事情は無いように感じた。

    第1弾はどんな感じなのか気になる。また、ドラマ化されているようで、映像だとどうなるのか気になる。さらに、ポール・オースターの同名小説もあるようで、これも気になる。

  • なんでかわからないが買った一冊。

    密室殺人の短編集だった

    う〜ん なんだろうどの話のトリック全てマンガじみてるというか、実際にそんな事できるの?ック感じでイマイチだった。 

    防犯コンサルタントの解き明かしも勿体ぶった感じでなんとなくイライラするし

    自分には合わない小説でした

  • シリアスだったりくすっと笑えたりで面白い。
    大好きなシリーズ。
    純子のボケっぷりが加速してる。

    個人的に気分が滅入っている時に読むと元気になれる。滅入ってない時も読む。

  • 2012年に嵐の大野智主演でドラマ化されると聴き読んだ作品。密室事件にのみフォーカスしつつも鍵をかけるだけではない多くの密室を暴く主人公・榎本のすごさには当時中学生であった私も驚きを隠せなかった作品である。先日出版された最新作も読んでいきたい。

  • ⭐️2.8

    読み終わって気が付いたがシリーズ3作目だった笑
    よくやってしまう。
    短編集なので問題なかったけど。
    うーん。貴志さんの作品だということで期待し過ぎていたのかハマれなかった。
    榎本や純子のキャラ設定もいまいちだし、トリックは現実的じゃなく強引に密室を作っていて文章で理解するのが難しかった。
    ドラマ化しているので映像なら楽しめたかもしれない。最後の『密室劇場』は爆笑らしいがつまらなくて途中で投げた。
    貴志さんの作品は大好きなので他の榎本シリーズに期待したい!

  • '22年7月22日、Amazon audibleで聴き終えました。シリーズ三作目で、僕が聴いたのは四作目。

    「蜜室劇場」以外の三作は、どれも凄かったです!特に、「鍵のかかった部屋」が。その、凄まじい程の、アクロバティックなトリックに…もう、吐いてしまいました(失礼!)。「あなた、宇宙人?」と、貴志祐介さんを罵倒したくなるほどです(またまた、失礼!)

    「密室劇場」だけは、毛色の違うコメディタッチな話で…最後に収録されてるところを考えると、まあ、ホッコリを狙ったのかな。僕にはイマイチ、でした。

    今作で、audibleにある「防犯探偵」シリーズは全て聴き終わってしまいました(・ัω・ั)う〜ん、かなり、残念!とても良くできた、吐き気とゲップを伴う、素晴らしい本格ミステリーだと思います。他にもまだあるのかな…?あるなら是非、読みたいです!

    • 111108さん
      まーちゃんさん

      貴志祐介さんの面白さを体感したんですね〜強烈な読書体験、おつかれさまでした(๑˃̵ᴗ˂̵)
      貴志さん私にも読めるのかな‥⁈
      まーちゃんさん

      貴志祐介さんの面白さを体感したんですね〜強烈な読書体験、おつかれさまでした(๑˃̵ᴗ˂̵)
      貴志さん私にも読めるのかな‥⁈
      2022/07/22
    • まーちゃんさん
      111108さん、こんにちは。いいね!とコメント、ありがとうございます。

      いやぁ、結構強烈でした。ハハハ!

      全然、読めると思いますよ!全...
      111108さん、こんにちは。いいね!とコメント、ありがとうございます。

      いやぁ、結構強烈でした。ハハハ!

      全然、読めると思いますよ!全てがもの凄くアクロバティックな訳じゃ、ないですし。是非、トライしてみてほしいです!
      2022/07/22
  • 防犯探偵・榎本と女弁護士・青砥が主役のシリーズ第3作。

    結果、シリーズ第1作「硝子のハンマー」から3作続けての読了となりました。

    本作も前作同様に4篇からなる短編集。

    しかし、第2作となった「狐火の家」と比較すると本作の方がよりしっかりとした「本格」と言える内容だったと思います(ラストの密室劇場は多少コミカル感もありましたが...)。

    タイトルともなった「鍵のかかった部屋」、「歪んだ箱」は特に自分自身の食いつき度が高かった。

    それにしてもよくこんな密室を思いつくなぁと感心させらるばかりでなく、特に本作では密室の謎を解き明かすパターンにもそれぞれのストーリーで変化を感じ、そこも私自身が本シリーズに魅了された一因でもあります。

    嬉しく思うのは本シリーズが今作以降も継続し発売されていること。

    残念なのは今現在、手元には本作までしかないこと。

    まぁ、積読本がまだまだあるので読みたい本が手元にないわけではないのですが...

    でもきっと本シリーズも含め、今後も貴志作品の は読み続けていくと思います。

    だんだんキャラが壊れかけてきた青砥さんがどう変化していくのか楽しみですよね(笑)

    説明
    内容紹介
    奇才の防犯探偵・榎本が、難攻不落の密室事件に挑む!

    元・空き巣狙いの会田は、甥が練炭自殺をしたらしい瞬間に偶然居合わせる。ドアにはサムターン錠がかかったうえ目張りまでされ、完全な密室状態。だが防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、これは計画的な殺人ではないかと疑う(「鍵のかかった部屋」)。ほか、欠陥住宅の密室、舞台本番中の密室など、驚天動地の密室トリック4連発。あなたはこの密室を解き明かせるか!? 防犯探偵・榎本シリーズ、第3弾!月9ドラマ『鍵のかかった部屋』原作!
    内容(「BOOK」データベースより)
    元・空き巣狙いの会田は、甥が練炭自殺をしたらしい瞬間に偶然居合わせる。ドアにはサムターン錠がかかったうえ目張りまでされ、完全な密室状態。だが防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、これは計画的な殺人ではないかと疑う(「鍵のかかった部屋」)。ほか、欠陥住宅の密室、舞台本番中の密室など、驚天動地の密室トリック4連発。あなたはこの密室を解き明かせるか!?防犯探偵・榎本シリーズ、第3弾。
    著者について
    ●貴志 祐介:1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    貴志/祐介
    1959年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒。生命保険会社に勤務後、作家に。96年「ISOLA」が日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、『十三番目の人格ISOLA』と改題して角川ホラー文庫より刊行される。翌年、『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞を受賞、同書は100万部を超えるベストセラーとなる。2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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