静かな黄昏の国 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002902

作品紹介・あらすじ

「ようこそ森の国、リゾートピア・ムツへ-」化学物質に汚染され、もはや草木も生えなくなった老小国・日本。国も命もゆっくりと確実に朽ちていく中、葉月夫妻が終のすみかとして選んだのは死さえも漂白し無機質化する不気味な施設だった…。これは悪夢なのか、それとも現代の黙示録か-。知らず知らず"原発"に蝕まれていく生を描き、おそるべき世界の兆しを告げる戦慄の書。3.11後、著者自身による2012年版補遺収録。

感想・レビュー・書評

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  • どーしよーもない男がたくさん出てきた。最後の表題の短編はあながち作り話とはいえないかも。

  • 読後1週間しか経っていないのに中身が思いだせない。でも、怖かったという感じだけが背筋を冷やしつつ残っている。

  • 私たちは一体どこへ向かおうとしているのか、そしてこの国はどうなっていくのか。
    どれも起こりうる物語が、嫌な気分にさせられます。

  • #読了。短編集。全8編。
    「リトル・マーメイド」では、観賞用の高価な“人魚”のような熱帯魚が、遺伝子組み換えによって安価に大量に出回る。それを食べてみると思いのほか美味なのだが・・・。表題作「静かな黄昏の国」は、経済的に没落した日本を描く。環境汚染により事前の食料もままならず、老いてはチューブを巻いて長生きをさせられる。そんな状況から、一度でいいから自然の中で生きて、人間らしく死のうとするものの・・・
    上記2作が特に面白かった。2作とも自然に反しての経済活動が原因かと。ブラックユーモアというか、ホラーというか、まったくありえない話ではないような気がしてくるのは、さすが篠田さん。「静かな~」の設定は、途中で見えてはくるものの、そこから再度抜け出すというところは意外だった。自然に生きるということは、どうのようなことかを問われているような。

  • 短編集。全体的にブラックな話し。表題にもなっている最後の作品は日本の近未来が舞台で、現実にありえそうで怖かった。

  • 個人的には、楽器ものが好き。「陽炎」「エレジー」いいです。凄いのは、やはり表題作、震災あとではとてもフィクションとして笑えない怖さ。。。。。

  • 老後の生活を考える年代になって読むとちょっと切ない。でも篠田節子さんは初めて読んだ『絹の変容』からのファンです。

  • 以前ホラーアンソロジーに収録されていた「子羊」を再読できて満足。生まれたくない世界だけど一筋の希望を感じる好きな結末。
    あとがきで、表題作が10年前に書かれていたことを知った時が一番ゾッとした。

  • 篠田節子らしい気持ち悪い短編集。初っ端が一番キツくて、緩くなり、もう一度落とす感じの構成。

  • ホラー短編。
    こういう魅力的な作品がたくさんあるのがいい。
    篠田作品は素敵。

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