天地明察(下) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 6297
レビュー : 794
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002926

作品紹介・あらすじ

改暦の総大将として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が幕開く。渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!

文庫版「天地明察」の下巻です。

感想・レビュー・書評

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  • 改暦というとんでもないことに向かって
    突き進み続けた
    安井算哲、渋川春海の姿に
    勇気をもらう作品。

    ラストに向けての
    「布石」の打ち方は
    みごと、鮮やか。
    もうちょっと詳しく知りたかった気もしましたが、
    スピード感があって、どんどん最後に向かって
    加速するように読みました。

    映画化も楽しみです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「とんでもないことに向かって」
      何となく先が判らない、今読むべき本ですよね。
      お友達に一杯薦めてくださいね!
      「とんでもないことに向かって」
      何となく先が判らない、今読むべき本ですよね。
      お友達に一杯薦めてくださいね!
      2012/06/27
  • 史実をもとにした、"暦(こよみ)"の刷新にまつわる歴史の物語。
    20年越しの改暦プロジェクトの、一筋縄ではいかない経緯が描かれていきます。

    日本でも後に"和算"と呼ばれるようになる算術・算学が、
    当時の世界水準で見てもTOPクラスにあったのは聞いたことがありましたが、

    ここまで精緻な術法の積み重ねであったとは、、
    数学は数Ⅰで止まった文系な私ですが、一気に読んでしまいました。

    そういえば映像化もされるとのことですが、"JIN"の影響か、
    えんさんは綾瀬はるかさんが浮かんでました、、時代も全然違うんですけどね(汗

  • とてもおもしろかった!!
    途中、三つの暦で勝負をするとき、最後の最後で授時暦も外したときはえええ!!となったし、関さんに怒鳴り散らされるところもドキドキしたけど、最後には経験と巧みな根回しで勝つのがスカッと!
    登場人物がみんなステキ。

  • 主人公の晴海が大きな失敗をする、この絶妙なタイミングで、関孝和との出会いを果たすところがドラマチックです。物語の冒頭で出会うえんとのロマンスもよいですね。また、苦楽を共にした仲間たちが亡くなっていく場面での晴海の心情がとても抒情的で涙を誘います。繰り返された失敗で成長した晴海が後半で策略を展開するところはとても頼もしく爽快です。いろいろなことが詰まった濃い内容であり、再読することで新たな楽しみが生まれそうです。

  • いやぁ、面白かった。
    普段意識する事なく身近にあるカレンダー。
    誰が作ったモノなんだろ?なんて考えてみた事がないくらい当たり前にあるもの。

    こんな風に歴史があるなんて全く知らなかった。
    今とは違い、空を観測するのも一苦労だったでしょう。
    私自身は、どちらかと言えば数学は苦手です。
    でもこう言う本を読むと無限の可能性が見えてきてワクワクする!

    終盤につれて急ぎ足になってしまった感は否めませんが、全体として見たらワクワク感満載で楽しめました!

    やはりいつの時代でも人間は、宇宙や空に魅せられてしまうものですね。

  • 上下巻とも心に響くものがたくさんありすぎて今の段階ではレビューや感想を書ける状態ではないので再読して落ち着いたときにしっかりと書きたいと思う。

    それでも簡単にまとめさせてもらうなら…

    ひとつのものに打ち込む信念と希望、野望。それと支えてくれた人たちの夢を一手に引き受け夢を現実のものへと変えて行った男のロマンを描いた作品。ここまでひとりの男を動かす力は自分ひとりだけではとても叶えることは難しい。逆を返せばその難しさもたくさんの人の夢や希望を支えにすることで実現することが出来るのだろう…

    それと余談にはなるのだけど、マンガ「ヒカルの碁」と被る部分があって、囲碁の知識のなかったわたしには予備知識として「ヒカルの碁」を読んでいたのは良かったのかもしれないと思えた。

  • 映画とはだいぶ作りがちがうんですね。
    私は勝手に、小説はもっとエンターテイメント性が高いのかなと思っていたけど、しっかりした時代小説だった。
    こんなに長い期間の、しかも難しい内容(歴史背景含め)の話書けたなぁ。

    読み終えて、心にモヤッとしてた部分が養老さんの解説で、ストンと落ちた気がした。
    伊能忠敬とか映画の劒岳とか好きな人はこれもきっと好き。

  • 人の一生をここまで美しく描けたことに感動。私だけかもしれませんが、ちょっとした場面で何度もほろりときてしまいました。きっと主人公が若く、周りの人物が皆彼より年上ということで必然的に生まれてくる表現が多かったからだと思います。時代小説が苦手という方にも読み易い文体だと思うので、今期の話題をきっかけに、少し開いてみてはいかがでしょうか。

  • 改暦という先入観すら湧かないテーマの作品だが、読んでみると大変な名作だった。
    さらっと淀みなく読ませる文体ながら、ストーリーは重厚。主人公渋川春海は才能ある人間ではあるが、大いに悩み挫折を重ねながらも多くの人間の想いを背負って遂に大事業を成し遂げる姿に熱くならざるを得ない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「多くの人間の想いを背負って遂に大事業を」
      人の在り方を問う話ですね。若い方に是非読んで欲しい一冊。
      映画が当たって、もっと読者が増えますよ...
      「多くの人間の想いを背負って遂に大事業を」
      人の在り方を問う話ですね。若い方に是非読んで欲しい一冊。
      映画が当たって、もっと読者が増えますように!
      2012/07/07
  • 言葉が生きてる。
    躍動感溢れる文章は特に序盤、逸る気持ちに拍車をかけ、じっくり読みたいのにどんどん読み進めてしまう。
    一人の人生に寄り添い、共に喜び、悲しみ、破れ、挑み、そして。
    ああ、読んでよかった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ああ、読んでよかった。」
      若い人に読んで貰いたい本の中で、一二を争う出色の出来です!
      「ああ、読んでよかった。」
      若い人に読んで貰いたい本の中で、一二を争う出色の出来です!
      2012/06/27
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著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

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