天地明察(下) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 6579
レビュー : 817
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041002926

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の晴海が大きな失敗をする、この絶妙なタイミングで、関孝和との出会いを果たすところがドラマチックです。物語の冒頭で出会うえんとのロマンスもよいですね。また、苦楽を共にした仲間たちが亡くなっていく場面での晴海の心情がとても抒情的で涙を誘います。繰り返された失敗で成長した晴海が後半で策略を展開するところはとても頼もしく爽快です。いろいろなことが詰まった濃い内容であり、再読することで新たな楽しみが生まれそうです。

  • いやぁ、面白かった。
    普段意識する事なく身近にあるカレンダー。
    誰が作ったモノなんだろ?なんて考えてみた事がないくらい当たり前にあるもの。

    こんな風に歴史があるなんて全く知らなかった。
    今とは違い、空を観測するのも一苦労だったでしょう。
    私自身は、どちらかと言えば数学は苦手です。
    でもこう言う本を読むと無限の可能性が見えてきてワクワクする!

    終盤につれて急ぎ足になってしまった感は否めませんが、全体として見たらワクワク感満載で楽しめました!

    やはりいつの時代でも人間は、宇宙や空に魅せられてしまうものですね。

  • 上下巻とも心に響くものがたくさんありすぎて今の段階ではレビューや感想を書ける状態ではないので再読して落ち着いたときにしっかりと書きたいと思う。

    それでも簡単にまとめさせてもらうなら…

    ひとつのものに打ち込む信念と希望、野望。それと支えてくれた人たちの夢を一手に引き受け夢を現実のものへと変えて行った男のロマンを描いた作品。ここまでひとりの男を動かす力は自分ひとりだけではとても叶えることは難しい。逆を返せばその難しさもたくさんの人の夢や希望を支えにすることで実現することが出来るのだろう…

    それと余談にはなるのだけど、マンガ「ヒカルの碁」と被る部分があって、囲碁の知識のなかったわたしには予備知識として「ヒカルの碁」を読んでいたのは良かったのかもしれないと思えた。

  • 映画とはだいぶ作りがちがうんですね。
    私は勝手に、小説はもっとエンターテイメント性が高いのかなと思っていたけど、しっかりした時代小説だった。
    こんなに長い期間の、しかも難しい内容(歴史背景含め)の話書けたなぁ。

    読み終えて、心にモヤッとしてた部分が養老さんの解説で、ストンと落ちた気がした。
    伊能忠敬とか映画の劒岳とか好きな人はこれもきっと好き。

  • 人の一生をここまで美しく描けたことに感動。私だけかもしれませんが、ちょっとした場面で何度もほろりときてしまいました。きっと主人公が若く、周りの人物が皆彼より年上ということで必然的に生まれてくる表現が多かったからだと思います。時代小説が苦手という方にも読み易い文体だと思うので、今期の話題をきっかけに、少し開いてみてはいかがでしょうか。

  • 改暦という先入観すら湧かないテーマの作品だが、読んでみると大変な名作だった。
    さらっと淀みなく読ませる文体ながら、ストーリーは重厚。主人公渋川春海は才能ある人間ではあるが、大いに悩み挫折を重ねながらも多くの人間の想いを背負って遂に大事業を成し遂げる姿に熱くならざるを得ない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「多くの人間の想いを背負って遂に大事業を」
      人の在り方を問う話ですね。若い方に是非読んで欲しい一冊。
      映画が当たって、もっと読者が増えますよ...
      「多くの人間の想いを背負って遂に大事業を」
      人の在り方を問う話ですね。若い方に是非読んで欲しい一冊。
      映画が当たって、もっと読者が増えますように!
      2012/07/07
  • 言葉が生きてる。
    躍動感溢れる文章は特に序盤、逸る気持ちに拍車をかけ、じっくり読みたいのにどんどん読み進めてしまう。
    一人の人生に寄り添い、共に喜び、悲しみ、破れ、挑み、そして。
    ああ、読んでよかった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ああ、読んでよかった。」
      若い人に読んで貰いたい本の中で、一二を争う出色の出来です!
      「ああ、読んでよかった。」
      若い人に読んで貰いたい本の中で、一二を争う出色の出来です!
      2012/06/27
  • すごく面白かった!!主人公の渋川春海が失敗と挫折を繰り返しながらも、改暦のために、成長していく姿がかっこいいなって思います。原作を読んでから、映画がますます楽しみになりました。

  •  二日で上下読み終えてしまった……! いや面白かった! 良かったです! なんというか、全編にわたってすごく爽やかに描かれている作品でした。人間の汚いところを批判するような話でもなく、無暗と派手な表現をするわけでもなく。純粋に、一つのことに邁進する人を追っただけで、どうしてこうも面白い話になるのか。春海と共に駆け抜けた二日間でした。ちなみに算額の問題は解こうともしてません御免なさい(笑)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ちなみに算額の問題は解こうともしてません」
      右に同じ、、、興味はあるけど能力ないので。。。
      「ちなみに算額の問題は解こうともしてません」
      右に同じ、、、興味はあるけど能力ないので。。。
      2014/05/01
  •  清々しい読後感。胸熱くなる。養老孟子さんの解説も心に響く、良いものは良いと。
     無垢な探究心とその志同じくする人たち・支えてくれる多くの人たちの物語、ムネアツです。まさかこんなに泣くとは予想していなかった。上下巻ともにやたら涙ぐんで読んでました、電車の中なのにね。出てくる人たち、みんないい人ばっかりなんですもん。
     碁盤を挟んでの保科正之の語り。「黄金の王 白銀の王(沢村凛)」が思い出されたのです。国を背負う者の思い、民を国を、その将来を思うところが同じだなーって。
    「士気凛然、勇気百倍」。こんなふうに意気込んで、モチベーションMAXで仕事したい。たぶん、今まででも何回かはこのような気持ちで望んでいるとは思うのですけどね。これからも、士気凛然と仕事に望みたい。挫折し、心折れても、再び立ち立ち上がり、成し遂げる。この信念が読んでいてたまらない。
     道策とのやり取りで「弟子をとれ」。ですよねー。才ある者は、そのすべてを次の世代に託していかないと。道策、関孝和ともそれを成し遂げたというのは本当に素晴らしいこと。
     にしても、年上に囲まれていたのでしょうがないのでしょうが、親しい人がどんどん先になく亡くなられるというのは耐え難いことだろうなあ。
     で宮崎あおいさんはえん?こと?どっちだろうとか思ったりもして。悩むべもなくえん(延)で良かったのですが。渾天儀を最初に抱くのがことだったので、あれ?とか思ったのですね。
     途中、急に駆け足になるところありますよね?空白行もないのにガラリと変わったり。ちょっと面喰ってしまった。
     でも、なんで分冊にしたんだろう。1冊でも問題ない量だと思うのだけど。

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著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

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