STEINS;GATE 六分儀のイディオム:後編 (5) (角川スニーカー文庫)
- 角川書店 (2012年5月31日発売)


- 本 ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041003053
作品紹介・あらすじ
もう“ここ”にいる理由をオカリンに押し付けないために――悪夢のタイムリープの裏で、そして紅莉栖救出へと向かう岡部にまゆりが感じていた想いとは? ヒロインの想いが綴る至高のキャラアンソロジー!
感想・レビュー・書評
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各ヒロインに焦点をあてたシュタゲノベライズ後編。今巻の対象はフェイリス、ルカ子、萌都、まゆり。萌都以外は各ルートをヒロイン視点からなぞっている。元々のシナリオが良いこともあり、どれも悪くなかった。フェイリスルートが本当に好きなので、フェイリスは元の世界線に戻らないで欲しかったなー。ホント強い子だよ。パパと親友、どちらを生かして殺すのかという選択肢をつきつけられて、世界と凶真のためにまゆりが生きる世界を選べる子だもの。
挿絵イラストがとてもいい感じ。雰囲気を損なわず、世界を演出し、ヒロインの可愛さを増している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シュタインズゲートの世界を
ヒロインたちの視点で描いたアンソロジー。
下巻は、
フェイリス、ルカ子、まゆりの
それぞれの視点での本編と
ある日のラボでの
萌郁のちょっとしたハプニング。
ラボメンメンバーのアンソロジーをやるなら
なぜダルがいないのだ!?
という疑問は差し置いて
フェイリスの特徴である語尾の「~ニャ」は
地の文でやられると相当に不自然。
また、内容もあまりに説明的。
本編でも亡き父に対する思いは十分に伝わっていたため
改めて同じことをされても何も面白みを感じない。
ルカ子も同じく本編でのシナリオの目線を変えただけではあるけれど、
こっちは忸怩した思いが伝わる文章で好感が持てる。
ただ誰彼かまわずリーディングシュタイナー発動するのはどうだろうか。
誰もが持っている資質といえども、安売りすると本編ラストでの
岡部と紅莉栖の再会がちょっと色褪せてしまうように感じてしまう、かな。
まゆりの話は電話レンジ(仮)の改良あたりからトゥルーエンドまで。
他より範囲が広いのでかなり駆け足。
まゆりが岡部をどのように感じているのか。
岡部がまゆりのために奔走している場面を思えば
胸が熱くなる部分もある。
桐生萌郁はトゥルーエンド後の世界なのかな?
その割には岡部と紅莉栖はつき合っているようには見えないけど。
それともまったく本編と関連しないどこかの世界線なのか。
下巻ではこれだけオリジナル。
本編では残酷で悲惨な役回りを演じる彼女だが、
この世界線ではほんわかした本来の人柄を見せてくれている。
結果として
各キャラクターにどうしようもなく愛を感じている人はどうぞ。
派生作品であれ、物語に一定のクオリティを望む人には
いまひとつお勧めはしかねますかね。
あとは
作品のできばえとは別として、
あとがきで執筆者のシュタゲに対する強い想いと
プロフェッショナリズムを感じた。
これは少し嬉しい。 -
2012/06/10
【好き】キャラクター・アンソロジー第2弾。 フェイリス、ルカ子、萌郁、まゆり。 やはりダルの話はないのか…だよね(笑) 萌郁の話のみオリジナル。 オカリンがみんなに好かれているのだけは本当によく判った(笑) どの話も細かい部分までアニメの動きに合わせられていたのがやるなぁスゴイなぁと。 最終章・まゆりの話で、未来オカリンとのハモる「特に意味はない」にはやっぱり涙が出た。 -
アニメでも放送した、ヒロイン別のエピソードを、ヒロイン視点で進行。ルカ子の乙女っぷりは端から見ると、どうしても微妙な気持ちになるのだけど、本人視点だとかなりぐっときます。
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