天地明察(上) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 755
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003183

作品紹介・あらすじ

四代将軍家綱の治世、ある事業が立ちあがる。それは日本独自の暦を作ること。当時使われていた暦は正確さを失いずれが生じ始めていた--。日本文化を変えた大計画を個の成長物語として瑞々しく重厚に描く時代小説

第7回本屋大賞受賞作、待望の文庫化!
監督:滝田洋二郎、主演:岡田准一で映画化も決定!2012年9月公開

感想・レビュー・書評

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  • 徳川四代将軍の治世、日本独自の暦を作り上げるという一大事業が計画される。その実行者に選ばれたのは、碁打ちの名門に生まれた渋川春海。そして、北極星の測量に赴くのだが、果たして天との勝負はつくのか。

     時代小説にはまだまだ可能性があるのだなあと改めて感じました。

     渋川春海という人物はまったく馴染みがなく、新鮮な印象を受け、さらに碁打ちの名門に生まれながら、算学に夢中になっているという若者がとても生き生きと描かれ、魅力的に感じました。

     戦の終わった徳川時代にこんな戦いがあったというのも、新しい視点で興味深かったです。

     下巻でどのように新しい暦を作り出していくのか、春海を取り巻く人物がどのように関わっていくのか、楽しみです。

  • 主人公の渋川春海が自分と同い年で、絶妙なタイミングでした。若さゆえの浅はかさ、恥、情熱、バイタリティが爽やかに詰め込まれていてよかったです。
    文中の、「からん、ころん」、拍手(かしわで)の音、「明察」が効果的に繰り返されて心地良いです。
    中盤の、無邪気なおじいちゃんたちが出てきた時、心底元気になりました。いいなあ。
    終盤の、ある別れは切なく悲しくて、思わずほろりとしてしまいました。
    時代小説だけど、いきいきと映像が浮かんでくるようなドラマチックな展開が、とても読みやすいです。チャンバラシーンもないのにわくわくしました。
    下巻もなかなかに楽しみ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「チャンバラシーンもないのにわくわくしました」
      確かに、、、まぁ、そんな話(チャンバラ)が出てくるとは全然思わずに読み始めましたが。。。
      「チャンバラシーンもないのにわくわくしました」
      確かに、、、まぁ、そんな話(チャンバラ)が出てくるとは全然思わずに読み始めましたが。。。
      2012/08/20
  • 生きがいを見つけることの苦悩、葛藤、素晴らしさを素直に感じられる作品...。
    建部と伊藤の老いて益々盛んな活き活きとした姿に、人は生涯、成長する生きものであることを実感。夢中になれることがあるって生命力の源であると...。下巻も楽しみ。

  • 中学生の時に読もうとして、わずか数ページでリタイアしてしまった本。今回は最後まで読めて、なぜこの本の面白さがわからなかったのか不思議。
    囲碁、算術、暦学…色々な学問で戦う江戸時代の人々が熱くて惹かれる。特に、春海は性格的に好きになれる主人公だと思う。えんと春海が今後どうなるのか楽しみ。

  • 現代で言う数学・天文学を、碁打ち衆で算術に長けた春海を通して、実にドラマティックに書き上げられている。伝記というより時代小説なのだが、当時の江戸城内での人間関係の描写も面白い。老中に命じられて北極出地に旅立つが、北極星の高度を歩測と計算で解くというのは、生半可な数学の知識ではないことに驚かされる。本書の前半で引用されていた直角三角形に内接する2つの円の直径を求める問題なんて、錆びついた自分の数学力では解けなくて、なんとも悔しい!

  • 待望の文庫化!さっそく買って読んだ。震えた。泣いた。
    この本に出会えてよかった!思わず本を撫でたくなるくらい。
    一つのこと全身全霊で心血を注ぐ人の姿、
    いくつになっても向上心があり、大きな夢を描いて邁進する姿、
    そして世代を超えて同志たちがお互いを尊敬し合う姿が感動的すぎて震える。
    それにしても算術、暦が江戸時代の人たちの一種の娯楽やったとは!

  • 数式を愛し、天の動きの探求に情熱を注ぎ、多くの人に助けられ、夢を語り熱く議論し、主人公、渋川春海のめげない明るさが良い。

  • 12.6

  • 江戸時代の囲碁や測量の世界を垣間見させてくれて教養としても面白い。主人公のキャラクターが漫画のようでリアリティがないようにも感じた。

  • さいっっっこーーーに面白い!!!
    早く後半読みたくて予定断ろうと思ったレベル

    春海がとにかく素直でいい子なんだよ
    あとちょっととろいのね
    いつも後悔してばっかなの、もっと早く伝えればよかったのに、考えすぎなのね
    でもそこも愛おしい

    関さんはどんな人なんだろうか!

    なにを始めるにも、遅すぎることはないけど、
    40すぎてから壮大な夢を叶えるよりも、今!と思った23のときのが無限な可能性は秘めているし
    春海は偉大な2人と旅ができて幸運だったね、よかったね

    個人的に何回も刀をくそ重たいって、くそって言うところがすき笑

    あー早く後半読みたい!!

    2018.07.19

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著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

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