天地明察(上) (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 780
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003183

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は江戸時代ですが、読みやすい文章で、内容も理解しやすいように工夫されています。当時からの日本人の持つ謙虚さや美意識、勤勉さというのを感じられました。北極星を観測して全国を巡る旅は、やや駆け足気味でしたがとても素敵ですね。2010年6月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が、地球を離れて60億kmを巡る宇宙の旅の雄大さや、他天体の物質を持ち帰り、日本中を賑わしたのもついこの間のこと。宇宙という広い世界に思いを馳せ、憧れる気持ちは、江戸時代の人も今の時代の私たちも、きっと変わらない。下巻も楽しみです。

  • 江戸時代の囲碁や測量の世界を垣間見させてくれて教養としても面白い。主人公のキャラクターが漫画のようでリアリティがないようにも感じた。

  • 読了2019.4.16
    上★★★☆☆
    下★★★★☆

    1日は約23時間56分4.06秒。1年365日、4年に一度の閏年。私が生まれた時から数えて、正しい(と信じられる)カレンダーが35周している。それがもし、ズレていたら?この世の中にどのような影響があるかなんて考えたことがなかった。

    まだまだ信仰の熱い江戸時代。縁起がいいか不吉かで公を決めることも多い中で、空を読めたら?税金(年貢)納めの日取り決め、ズレていけばどうなる?
    正しい暦法とは私が想像する以上に宗教、政治、文化、経済、つまりは天下に影響する物だった。

    戦国時代が過去になりつつある泰平の江戸時代前期。江戸城に雇われた囲碁棋士且つ天文暦学者であった渋川春海の生涯を綴る。貞享暦作成に携わる様々なドラマが描かれる。文字通り、命を懸けてたくさんの人の想いと政治と算術と暦法に生きる姿がサラサラと綴られている中で、内なる熱い想いと等身大な春海の人柄に気持ち良さを感じた。公式に当てはめれば答えが出る数学ではなく、まさにその公式作りにあたるわけで、そう簡単にはうまく行かないストーリーに「え?!どうして?!」としっかり感情移入して最後まで読み進むことができた。そして人柄あふれる最期に、読後感は気持ちのいいものだった。

    暦法作成には算術が土台なのでよくよく出てくる。
    ご多分に漏れず、私は数学の様々な公式をぐぬぬと覚えた学生時代だったけど、それを生み出した人が必ずいるんだよなぁと不思議な感覚だった。ひとつの公式ができたときは大騒ぎだっただろうなぁ。

    ちなみに、登場人物として出てくる会津藩藩主・保科正之を自担としたい。めっちゃステキ。具体的に行った政策を扱った小説があったら読みたいなぁ。

    時代物は苦手だったけど、平成から令和に変わるこのタイミングで、改暦という天下を変えるテーマの話を読めて良かった。実際の歴史上の人物なのでwikiで検索しながら、人物の背景や人柄をチェックしながら読みました(笑)
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    天地明察 上◆内容(BOOK データベースより)
    徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。

    天地明察 下◆内容(BOOK データベースより)
    「この国の老いた暦を斬ってくれぬか」会津藩藩主にして将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられた重き言葉。武家と公家、士と農、そして天と地を強靱な絆で結ぶこの改暦事業は、文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。改暦の「総大将」に任じられた春海だが、ここから想像を絶する苦闘の道が始まることになる―。碁打ちにして暦法家・渋川春海の20年に亘る奮闘・挫折・喜び、そして恋。

  • 映画は観てないけど、キャストを調べて当てはめながら読みました。
    岸部一徳さんと笹野高史さんは逆の配役?とも思ったり。でも、きっとお二人ともはまり役だったんだろうなぁ。

    えんと結婚しないの!?今後またつながるの!?
    下巻も気になります。

  • 2019/04/21

    何回も挫折したけど今回は読めた

  • 日本史を勉強したので時代背景も理解して読むことができた。上巻は北極出地の観測隊のところがおもしろかった。特に建部や伊藤の存在は大きく、人生をかけて一つの大きなことに取り組むことへの熱意に溢れている。

  • 徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。

  • どこまでが実話なのかわからないが、主人公の晴海は失敗を繰り返し、後悔を突詰めることで新しい活路を見出していくような生き方を見せてくれている。
    自分の地位に甘んじることなく、自分のやりたいことを探し求めていてこそ、老中酒井が差し出したチャンスに飛びつくことができたのだろう。
    歴史ものは好きだけど正直、読むのがちょっと苦手。歴史上の人物が多くできて物語に深みがでるが、その分余談が多くなり読みづらい。しかし、これがないと歴史ものの良さは半減することも承知している。
    この話のもう一人の主人公ともいえる関孝和が後半でどのような関わり方をしてくるのか楽しみです。

  • 地道に測量を続ける地味な物語だと思っていたけれど、数学がけっこう重要な位置を占めるお話だったからおもしろく読めた。
    いつの時代も、数学は、興味はあるけれど理解されない(できない)ものなのかな。

  • 映画を先に見たが気に入ったので原作も手に取った。

    原作のほうが断然面白い!!
    映画のような無理な設定(そんな頻繁に日食は起こらないでしょ、とか、お城碁でいきなり初手天元とかないでしょ、とか)もないし、でも春海の算術や星への思いは映像以上に伝わる。

    下巻も期待。

著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

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