天地明察(上) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 7741
レビュー : 780
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003183

感想・レビュー・書評

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  • 生きがいを見つけることの苦悩、葛藤、素晴らしさを素直に感じられる作品...。
    建部と伊藤の老いて益々盛んな活き活きとした姿に、人は生涯、成長する生きものであることを実感。夢中になれることがあるって生命力の源であると...。下巻も楽しみ。

  • 徳川四代将軍の治世、日本独自の暦を作り上げるという一大事業が計画される。その実行者に選ばれたのは、碁打ちの名門に生まれた渋川春海。そして、北極星の測量に赴くのだが、果たして天との勝負はつくのか。

     時代小説にはまだまだ可能性があるのだなあと改めて感じました。

     渋川春海という人物はまったく馴染みがなく、新鮮な印象を受け、さらに碁打ちの名門に生まれながら、算学に夢中になっているという若者がとても生き生きと描かれ、魅力的に感じました。

     戦の終わった徳川時代にこんな戦いがあったというのも、新しい視点で興味深かったです。

     下巻でどのように新しい暦を作り出していくのか、春海を取り巻く人物がどのように関わっていくのか、楽しみです。

  • 主人公の渋川春海が自分と同い年で、絶妙なタイミングでした。若さゆえの浅はかさ、恥、情熱、バイタリティが爽やかに詰め込まれていてよかったです。
    文中の、「からん、ころん」、拍手(かしわで)の音、「明察」が効果的に繰り返されて心地良いです。
    中盤の、無邪気なおじいちゃんたちが出てきた時、心底元気になりました。いいなあ。
    終盤の、ある別れは切なく悲しくて、思わずほろりとしてしまいました。
    時代小説だけど、いきいきと映像が浮かんでくるようなドラマチックな展開が、とても読みやすいです。チャンバラシーンもないのにわくわくしました。
    下巻もなかなかに楽しみ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「チャンバラシーンもないのにわくわくしました」
      確かに、、、まぁ、そんな話(チャンバラ)が出てくるとは全然思わずに読み始めましたが。。。
      「チャンバラシーンもないのにわくわくしました」
      確かに、、、まぁ、そんな話(チャンバラ)が出てくるとは全然思わずに読み始めましたが。。。
      2012/08/20
  • この時代の人たちは、何故短い人生でかくも多くのことを成し遂げられたのだろう。現代に生きる我々の成すべきことの少なさを思い知らされた。

  • もう、この後が気になりまくる算数大好き武士のヒューマンストーリー。

    真面目で朴訥で、ひたすら数学に明け暮れる男をめぐる、ヒューマンストーリー

    有名な歴史上人物もちらほら

    そして、なんか、つ、つ、ツーーーと、泣ける。

    下に続く。気になる。今日の帰り借りて帰る。

    この作家の本初めて読んだけど。ハマりそうです。

  • 受験期にハマって読んでいた記憶。
    むかしの人って本当に優秀だよね…

  • 江戸時代に日本独自の暦を作り上げた、渋川春海の物語です。
    上巻では、主に23~5歳までの春海の姿が描かれています。

    算術に魅せられた春海。貪欲に、純真に算術と向かい合う姿勢が美しい。常に自分に正直である態度も、清々しく感じました。
    また、社寺に奉納する絵馬が、あのような使われ方をしていたことに驚きです。

    北極出地観測隊の建部さんと伊藤さんコンビも、ほのぼのとしていて癒されます。それぞれが春海に大願を語って託す場面や、無邪気に誤問を知りたがる二人の姿に、心が温かくなりました。
    「歩測」で春海が驚く場面が一番好きです。

  • 何も考えずに文庫本を店頭で選び(念のために上巻だけ)、時代設定が現代ではなかったので読みにくいかな?と思いながら読みましたが、気がつけば半分以上読んでいました。
    文章の読みやすさ、主人公のキャラクターの人間らしさが親しみが湧いて読みすすめることができました。
    当時の常識のようなものが少し理解できるような感じもあったりしてそういう部分も面白いです。
    一つのことに情熱を注ぎ、世の中のためになりたいという思いも、すごくいいですね。
    下巻も購入し、読んでいます^^

  • 江戸時代の理系オタクである渋川春海の興味深い話であった。碁、算術、天体観測とも当時は師もなくルールも決まっていない状態でやっていたので大変な反面興味深いものだったと思う。暦もいくつかあり、新たなものを作っていかないといけないとは初めて知った。松平信綱、保科正之、関孝和、安井算哲。下巻の新しい暦を作り上げていくプロセスが楽しみだ。

  • 随分前に読んでから相当日が経ってたので、読み直し。
    単なる時代物ではなく、算術や暦など独特のテーマをとても巧みな表現で書かれているのに感心した。
    他にも光圀伝など著者の本を読んだが、これが一番面白い。
    これを読むのは2度目だが、ストーリーをもっとゆっくり、もっと時間をかけて進めてほしいと思わせる、他にない面白いテーマ。

著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

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